最終定理 の商品レビュー
読みながら劉 慈欣の「三体」を思い起こしました。 いずれも日常と宇宙のつながりが紡ぐ物語で、人類が危機を迎え、克服する話です。 本書はクラークの遺作で、クラーク90歳、ひきとって書きあげたフレデリック・ポールは89歳だったそうです。 前半部の描きこみに比べ、後半からスピードが...
読みながら劉 慈欣の「三体」を思い起こしました。 いずれも日常と宇宙のつながりが紡ぐ物語で、人類が危機を迎え、克服する話です。 本書はクラークの遺作で、クラーク90歳、ひきとって書きあげたフレデリック・ポールは89歳だったそうです。 前半部の描きこみに比べ、後半からスピードが上がっていくというか、急展開だったり、細部を意図的か飛ばす部分に難を感じる部分もあるかもですが、小野田和子さんの訳がよいのか、文体はリズムがあり読みやすかったです。
Posted by
アーサー・C・クラークの遺作。フェルマーの最終定理を解くスリランカの少年が成長していく物語。SFだし宇宙人も登場するけど人類との時間と空間のスケールの違いがゆっくりと全体ストーリーの関わっていく。
Posted by
SF界の巨匠ふたりがタッグを組んだ長編。正直言ってびっくりする。 中身は、ちょっと寓話っぽいすてきなSFである。フェルマーの最終定理に挑戦する主人公が、なかなか魅力的だ。 ハードなSFを期待して読んでいるとびっくりはする。ちゃんと、異星人による地球侵略とかになってきて、...
SF界の巨匠ふたりがタッグを組んだ長編。正直言ってびっくりする。 中身は、ちょっと寓話っぽいすてきなSFである。フェルマーの最終定理に挑戦する主人公が、なかなか魅力的だ。 ハードなSFを期待して読んでいるとびっくりはする。ちゃんと、異星人による地球侵略とかになってきて、その宇宙人の感じなどは、それこそ「スターウォーズ的」である。巨匠の茶目っ気かな。どちらかというとほほえましく読める。 SFとして目新しいものがあるわけではないのだけど、重力エレベーターだったりプログラムとしての生物だったり、さまざまなアイデアが上手く組み合わさっている。新しいアイデアと言うよりも、巨匠たちがそれぞれの名作で創作し、「SF的現実」となったものを持ち寄って組み合わせ、ひとつの世界を作っているという感じだ。しかも、そういった点については、実にがっちりとハードSFである。 一番心に残るのは、この作品に込めら得たテーマである。タイトルの最終定理というのは、もちろん主人公の人生に大きな影響を与えるフェルマーのものだろうけれど、もうひとつ大きな作品中の意味があると思う。それが、最後の方になってグンと心にしみてくるのである。 アーサー・C・クラークの遺作になるという。彼のメッセージをちゃんと受け止められる人類でありたいものだと思う。
Posted by
久しぶりのクラーク。 数学の定理には疎く、どうかと思いながら読んでみた。 一人の数学者の生涯としては、恋愛もあって興味深く読めた。 数学や宇宙の話がもっとよく理解出来たらよかったな
Posted by
ザ・クラークという話 宇宙エレベータ、スリランカ、坊さん、地球人を監視する宇宙人、ソーラーセイル、海水の温度差による発電etc(ここまでくると、イルカは出てこないの?と思える) ただし、懐かしさがある分、新しさは薄いし、その割には色々と詰め込みすぎている(同性愛、海賊、嫌な中佐、...
ザ・クラークという話 宇宙エレベータ、スリランカ、坊さん、地球人を監視する宇宙人、ソーラーセイル、海水の温度差による発電etc(ここまでくると、イルカは出てこないの?と思える) ただし、懐かしさがある分、新しさは薄いし、その割には色々と詰め込みすぎている(同性愛、海賊、嫌な中佐、ロバート、大学の講義etc) 情報だけになって永遠に生きるマシン・ストアドというアイディアは、名称含め、さすがに古すぎるし、話のサゲで使うほどではない。 構成も、いきなり裏話的な事情を明かし、終わりも事情を喋りすぎ。フィクションにしても、一線を越えないようにして欲しい 肝心の最終定理は、あまりストーリーに絡まない。話したいストーリーがないのではないかと思う。(この話を要約すれば、地球で核が炸裂し、粛清する必要ありと思った宇宙人が地球に向かったところ、サイレント・サンダー(ネーミングがださすぎる電子機器無効化装置)によって地球の社会情勢が落ち着きだしたので、粛清やめました。最終定理関係ない) 数ページ読めばクラークだと分かるので、クラーク好きな人は楽しめる
Posted by
クラーク爺さんの最終作。 前半はだるいけど後半面白かった。 ただ、ワイルズに謝ったほうがとか思ったwww
Posted by
- 1