同期の人脈研究 の商品レビュー
日本型組織・雇用の特色として「同期」のネットワークに焦点を当てた新書。同期を「結束と競争の共同体」として分析している。 大蔵省(財務省)を中心とした官界、司法界、民間企業を題材としているが、著者の思い入れからか大蔵省(財務省)の記述が中心となっており、民間企業で取り上げられている...
日本型組織・雇用の特色として「同期」のネットワークに焦点を当てた新書。同期を「結束と競争の共同体」として分析している。 大蔵省(財務省)を中心とした官界、司法界、民間企業を題材としているが、著者の思い入れからか大蔵省(財務省)の記述が中心となっており、民間企業で取り上げられているのもリクルートなどで、「同期」文化が特に顕著な特殊な世界の話が多く、日本社会の「同期」文化として一般化するにはやや難のある題材ではないかと感じた。 個々のエピソードは、大蔵省の昭和45年入省組の「同期手打式」など興味深いものが多かった。
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竹内洋「日本のメリトクラシー」に触れつつ、日本の雇用慣行に切り込むような感じですが、結局、細川興一さんがいかに次官になったかがこの本のピーク。
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