カワイイ地獄 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
「カワイイ地獄/ヒキタクニオ」講談社文庫 「カワイイ」を求めて夜の世界に身を投じる女の子達を描いた連作短編集。カワイイを求める女の子達を醒めた目で、時に優しく見守るバー「寒猫」の女主人「小夜子」さんをキーとして少女たちの物語はリンクしてゆく。「寒猫」は赤坂見附の奥まった所で三十数年前にオープンしたバー。寒そうに丸まっている野良猫の事を「寒猫」と言う事から名付けたが、そんな名前にした所為なのか店には野良猫のように街を逞しく生きる女の子たちが集まってくる。 亡き父の代わりに道場再建を夢見る娘 カワイイを求めて借金まみれになる娘 田舎を嫌悪し東京に憧れる女の子 全身整形でオンナの身体を手に入れたニューハーフ カワイイ以外の価値観は存在しないその世界は男には想像つかないほど歪だ。 その世界をカワイく武装してしたたかに生きぬいてゆく女の子達は強い。 「カワイイカワイイって言ってるワタシ、カワイイでしょ?」 自分だけは違う!そう思っていた娘も・・・「カワイイ地獄」後味はビターです。
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「カワイイ」を絶対とするキャバ嬢たちの物語。 アイラインで大きくした瞳、磨き上げた髪、カワイイものに囲まれた部屋。 全てはカワイイに集約される女子たち、結末は悲哀こもごも、面白かった。 (図書館)
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大学に通いながらキャバクラで働くことになった駒子。 ここには「カワイイ」以外の価値観は存在しない。 だけど私には夢がある。 自分だけは他の子とは違うはず、そう思っていた。 女子はいつでも「カワイイ」を求め続ける。 アイラインで大きくした瞳も、磨き上げた髪の毛も。 女子的短編連作、...
大学に通いながらキャバクラで働くことになった駒子。 ここには「カワイイ」以外の価値観は存在しない。 だけど私には夢がある。 自分だけは他の子とは違うはず、そう思っていた。 女子はいつでも「カワイイ」を求め続ける。 アイラインで大きくした瞳も、磨き上げた髪の毛も。 女子的短編連作、文庫オリジナル。
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タイトルで読んだけど、面白かったな。連作って好きなんだよな。悲しいエンドになる物語もあったけど、いなかから都会のギャルに憧れて上京しようとする女の子の話が一番好きかも。なめてた父さんが自分のために頑張ってた、っていうね。最後のチンピラの話も好きだったけど。
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カワイイといいながら地獄に堕ちていったり 地獄を覗いたりするキャバ嬢たちの短編。。 死んだあと、そこに縛り付けられる話が コワカッタ・・・。 ずっと同じ場所で立ってて、動くと消えちゃうって のは地獄・・・。 生きて必死にもがく地獄の方がナンボかましだと 思われ。。
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カワイイ地獄 - bookworm's digest http://tacbook.hatenablog.com/entry/2015/01/02/185322
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昔、齋藤孝先生がかわいいを簡単に使わず、かわいいと言いたい時にこう言えと言ったのが、寂しいなのか、悲しいなのか、わびしいなのかを失念してしまったが、かわいいというお念仏に踊らされる、若い娘達の生き様が空恐ろしい。 どれだけリサーチしたのか、粘膜に引くアイラインや、安室ちゃんへの思...
昔、齋藤孝先生がかわいいを簡単に使わず、かわいいと言いたい時にこう言えと言ったのが、寂しいなのか、悲しいなのか、わびしいなのかを失念してしまったが、かわいいというお念仏に踊らされる、若い娘達の生き様が空恐ろしい。 どれだけリサーチしたのか、粘膜に引くアイラインや、安室ちゃんへの思慕、全てをバカにする視線、2Lの焼酎瓶。リアル過ぎて泥沼にズブズブはまって行く不快感で感受性豊かな方には体調を崩してしまうかもしれない。
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普段の生活ではほとんど縁のないキャバ嬢が物語の中心の短編集。夜の世界をほとんど知らない私は結構楽しく読むことができた。彼女らの価値観はカワイイが正義。カワイイが全て。カワイイカワイイカワイイ…カワイイの為には何だってする。カワイクなければ意味がない、カワイク居られないなら生きる意...
普段の生活ではほとんど縁のないキャバ嬢が物語の中心の短編集。夜の世界をほとんど知らない私は結構楽しく読むことができた。彼女らの価値観はカワイイが正義。カワイイが全て。カワイイカワイイカワイイ…カワイイの為には何だってする。カワイクなければ意味がない、カワイク居られないなら生きる意味もない。でも、上辺だけ飾っても、上辺だけカワイクても、それは何か違うのでは?という皮肉にとれる。タイトルのカワイイ地獄も、主人公の友人が溺れていく様がリアルに想像できた。
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「カワイイ」が全て。 30キロ台の体重で華奢なのがカワイイ。 つけまつげ2重でカラコンで、目はとにかく大きいのがカワイイ。 髪もデッコデコに巻き髪で盛るのがカワイイ。 キラキラDQNネームがカワイイ。 ピンクに黒にハート、ネイルももちろん盛りまくってるのがカワイイ。 カワイイが...
「カワイイ」が全て。 30キロ台の体重で華奢なのがカワイイ。 つけまつげ2重でカラコンで、目はとにかく大きいのがカワイイ。 髪もデッコデコに巻き髪で盛るのがカワイイ。 キラキラDQNネームがカワイイ。 ピンクに黒にハート、ネイルももちろん盛りまくってるのがカワイイ。 カワイイが正義。洋服にメイクにインテリア、ペットや彼氏までもカワイイ尽くめ。そのためなら水商売も整形もクスリも死すら厭わない。 そんなギャルやキャバ嬢の価値観を描いています。 子供を持ってなお、その思想の止まるところはなく。。怖いです。 そりゃカワイイに越したことはないけど、そんな上辺だけのカワイイってどうよ、という皮肉なメッセージ。 どうでもいいけど、彼女らの理想像は安室チャンなの?あゆだと思ってたよ。。
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「カワイイ」がすべての価値基準で、絶対である世界に生きる人々を描く連作短編集。 渋谷・六本木界隈のキャバ嬢を主要人物として、「カワイイ地獄」に身を滅ぼしたり、すんでのところで助かったりする物語。 バー寒猫のママ(レズビアンのおばあちゃん)がそれぞれの物語を繋ぐ存在として登場する...
「カワイイ」がすべての価値基準で、絶対である世界に生きる人々を描く連作短編集。 渋谷・六本木界隈のキャバ嬢を主要人物として、「カワイイ地獄」に身を滅ぼしたり、すんでのところで助かったりする物語。 バー寒猫のママ(レズビアンのおばあちゃん)がそれぞれの物語を繋ぐ存在として登場する。時系列はバラバラで、各登場人物やエピソードが近く遠く繋がっているのを発見するのが面白い。 ヒキタさんはアウトローな世界を描かせたら一線級のオジサンなのだが、対局にいそうなこの世界の女子たちもリアルである。 これをリアルだと感じるのはもしかしたら私がオジサンのフィルターをかけてみた「リアルらしいもの」が現実感を感じられるからかもしれないけれど。もしかしたら、本物の彼女たちにはこの話は作り物めいて見えるかも。 薄くて軽い世界、ヒキタさんの文章はテンポよく読みやすい。ストーリーが淡白なせいかちょっと冗長な部分もあるけれど。 それにしてもキャバ嬢はみんな安室奈美恵になりたいのだろうか。 http://www.horizon-t.net/?p=753
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