逆風に立つ の商品レビュー

伊集院静【著】

2013/07/04

松井秀喜という選手は本当に偉大です！
ドラゴンズに入ってほしかったのですが、結果的に長嶋茂雄監督と出会ったことが大きかった。あっぱれ！

2013/06/21

彼は耐えた。自暴自棄になることもなく、声を荒げるでもなく、決してうつむくこともなく、日々、準備を続け、何かを待つようにチームの一員としてベンチに入った。

2013/06/08

野球選手としては勿論であるが、人間として尊敬される松井秀喜の生き方がとても良く理解出来た。常に謙虚に生きることの大切さを改めて教えてくれる。著者のメッセージにも感動する。

2013/06/06

松井秀喜は、自らをあえて厳しい状況に置き、努力を惜しまず、いつ何時にも冷静な脳を保ち、弱き者に手を差し伸べ、決して人の悪口を言わない、聖人のような人物である。私なんかがこんなひとを目の前にしたら、ストローの紙のイレモノをくしゅくしゅっとして、水を１滴たらしたときみたいに、縮こまったのち、ふにゃーーっとなってしまいそうだけど、ふにゃっとしてる場合ではない。彼に学ぶべき点は多くある。ていうか、全部である。

どうやったら松井みたいな人間ができあがるのだろう？　たぶん私はもう手遅れなので、子等に松井から学んだことを少しでも分け与えてみたい。

この本を読んで思ったのは「信じるものは救われる」である。使い古された、安っちい文句かもしれないけど、これは、とっても大事なことだと思った。松井のお父さんは、宗教家である。でもお金をとるような怪しいんじゃなくて、ちゃんとした（ちゃんとした、てのもなんだけど）“教え”がある、哲学、とか思想とかに近い宗教。これがいいように働いて、松井秀喜という人格をつくったのだということが、わかる。宗教、というと、ここ日本ではつい負のイメージをもってしまいがちだけど、すなわち、親、なんである。親が貫く信念みたいなものが、ちゃんと（ちゃんと、てのもなんだけど）子どもに届いた結果が松井なんである。

もう長くなってきちゃったのでまとめちゃうけど、親が子を信じ、子が親を信じる関係、それさえ守られれば、松井みたいにはなれなくとも、その家庭家庭の個性で、うまくいく親子関係、人間関係が築かれるはずだ、と思う（ことにした）。そうすれば子が社会に出たときにも、人や社会との関係がうまく築かれるはずだ（と思う）。

１カ月くらい前、小２の娘が「パパとＫくん（弟）には絶対言わないで」と好きな男の子の名前を教えてくれた。「ちょっと聞いてよ…、」と家族にこの話をしようとすると「そういうことなら俺は絶対聞かない」と言った。たぶん、こういうことなんじゃないかと思う。こういう関係が成長しても失われないようにしていけばいいんじゃないかと思う、我が家の場合は。

しかしそれから２週間ほどして「好きな子が変わった」と娘は言った。……考えなければならないことは、ほかにもまだまだたくさんありそうだ…。

2013/06/01

松井秀喜の応援を通して伊集院・篠夫婦の様子がよく分かる。松井秀喜の生き方というよりは、夫婦の松井秀喜の思いが書かれている。

2013/05/28

本の帯に惹かれて購入。

スポーツニュースや野球中継だけでは知ることのできなかった松井秀喜選手の内面が松井選手と長く親交がある著者伊集院静さんの手記によって知ることができます。

松井選手があんなにも謙虚で優しく大きい人間だと改めて思い知らされました。
タイトルにある「美しい生き方」最初は？と思いましたが読み終えた後はなるほど！松井選手のような生き方を表すのにはこれ以上適した言葉はありませんね。

2020/07/27

僕は巨人ファンではないが、松井秀喜を見る温かさが心地いい。◆入団会見の時ほかの新人は目標の選手などを挙げて抱負を語ったところを松井だけが「子供たちが自分を見に球場に来てくれる選手になりたい」と答えたそうだ。自分に子供が授かったとわかっているのに、引退するのはどんなに悔しかろう。◆◆本論には関係ないが、犬には哲学者が似合う。猫には似合わない。

2013/05/09

長年親交のある元メジャーリーガー松井秀喜氏との交友録。
松井さんが こんなにも謙虚で美しい生き方をする人だとは
全く知らず〝感嘆″ のひと言です。
現役の頃にこの本に出会えていたら
もっと違った見方ができたのになぁと残念な気持ちに
なりました。

2013/05/09

「生き方」にはいろいろな表現を付することができるけれども，松井選手のそれは「美しい」が一番似合うと感じた。国民栄誉賞授賞式の挨拶を見てもそれは分かる。伊集院さんが惚れ込むだけのことはあるなと思いました。

2013/05/07

『心が変われば行動が変わる
行動が変われば習慣が変わる
習慣が変われば人格が変わる
人格が変われば運命が変わる』

松井の生き方を垣間見ました。
言葉にならないほど、惹かれました。