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生き抜くための地震学 の商品レビュー

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12件のお客様レビュー

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2023/04/11

4月から授業が始まって教科書を読むことが多くなって、なかなか他の本を読んでいませんが、今月末に地震学入門の授業が金沢であるので、そのための予習の意味も含めての一冊。 前半は大地震発生のメカニズム、後半は減災のための実践的な内容の本でした。首都圏での地震における帰宅困難者向けの帰宅...

4月から授業が始まって教科書を読むことが多くなって、なかなか他の本を読んでいませんが、今月末に地震学入門の授業が金沢であるので、そのための予習の意味も含めての一冊。 前半は大地震発生のメカニズム、後半は減災のための実践的な内容の本でした。首都圏での地震における帰宅困難者向けの帰宅支援マップを使い、東京丸の内から千葉県松戸市まで実際に歩いてチェックする内容はなるほどって思う視点がたくさんありました(私は会社と自宅が徒歩1分だけど(^^;)。日本は、プレート構造を思えば必ず地震は起きるという運命にある立地。将来の損害を考えずに便利だからと首都集中が続く姿を、戦争の時代に投影して現在は「負ける戦争から直ちに撤退する時期」と言っています。10年前に書かれているけど、文化庁の移転くらいしか分散化は進んでいないですね。

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2022/10/01

2022.09.30 いわゆる「南海トラフ地震」や富士山の噴火など、これまでの地震の歴史を交えながら必ずくると言われている大震災に向けてどう行動するべきかを理解することができた。 防災のためにあれをやろう!と強く意識するのではなく、日常の中に溶けこませていくことが大事。 例えば...

2022.09.30 いわゆる「南海トラフ地震」や富士山の噴火など、これまでの地震の歴史を交えながら必ずくると言われている大震災に向けてどう行動するべきかを理解することができた。 防災のためにあれをやろう!と強く意識するのではなく、日常の中に溶けこませていくことが大事。 例えばいつも持ち歩くカバンの中に飲料水や軍手を入れておくことも大事。 最も読んでいて素晴らしいと思ったのは東日本大震災で生まれた大量の瓦礫を使って防波堤を作る仕組み。 次に津波が来たときにその勢いを抑えることはもちろん、本来ゴミになってしまうものを再利用する考え方も素晴らしい。 世の中には防災に関する知識が溢れている。 「とりあえずこれを買っておけばいい」知識もあるが、なぜそれが必要なのか、防災に関する根本的なところを知ることができる良書だった。

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2017/12/03

P224 土手の花見➡結果防災 P232 濱口悟陵(ヤマサ醤油7代目)➡和歌山県広村での稲村の火(1854安政南海地震)、その後の防波堤建設、

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2014/07/21

「3.11」の後に書かれた、地震を中心とした地学・防災学に関する一般入門書。 「日本周辺でもM9クラスの地震は普通に起こりうる」という、3.11後に常識化した考え方を踏まえた地学一般書。東海・東南海・東海の各地震は、3連動タイプが起こることを前提に被害などを説明していることが特...

「3.11」の後に書かれた、地震を中心とした地学・防災学に関する一般入門書。 「日本周辺でもM9クラスの地震は普通に起こりうる」という、3.11後に常識化した考え方を踏まえた地学一般書。東海・東南海・東海の各地震は、3連動タイプが起こることを前提に被害などを説明していることが特徴的。 また貞観地震(869年)の前後に富士山を含む日本列島の火山活動が活発化したことを踏まえ、火山活動についての説明も入れている。著者の専門が火山学、ということもあり、こちらも踏み込んだ内容まで触れている。 今までの地学系一般書との大きな違いは、防災学についての内容を大きく扱っていること。「帰宅支援マップに従って歩いてみた」というのはフィールドワークをやってる著者らしい一節ですが、他にも防災グッズについての解説もある。 従来の地学一般書であれば「防災情報はなかなか正確に伝わらない」の一行で済まされていたような箇所が、かなり踏み込んで解説されているのも特徴的。昔の「公的機関から市民へ」という情報伝達モデルではなく、双方向的なコミュニケーションや互助的コミュニティを考察した上での防災情報伝達モデルを元に詳しい解説が行われている。 「京大人気講座」という名称から、関西向けな内容が多いのか、と思っていたのですが、関東についての記述も多かったりして読み手の地域問わず読める一冊。 ただし、防災学的な分野に記述を割いている分、地学についての情報量はそれほど多くない。地学により深い興味のある人は、作中で触れられている関連一般書にも触れた方がいいと思う。

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2014/01/07

すばらしい本。具体的、実践的でとてもよかった。この本の値段は800円だけど、たった800円で本当に命を救えると思った。大切な人にプレゼントしたい本。

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2013/10/24

この本を読んで、災害時帰宅マップを買った。著者も帰宅マップを片手に実際に歩いた体験が書かれており、フィールドワーク的な要素があって面白かった。

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2013/08/20

出だしが地学教科書レベルなので肩透かしだが、その後はきちんと3.11以降の具体データ、具体論に終始している。 どうしても徐々に薄れる危機意識は仕方が無いので、都度、意識を引き締めること。

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2013/08/10

近い将来必ず訪れる大地震に備えて、どのような準備、心構えをしておけば良いのかを知ろうと読むのだが、読んだことに満足?してしまって、その内容を実践することはほとんどない。楽観論者でも悲観論者でもない。ただの面倒くさがりの怠け者。そんな者にも実践できるヒントとして著者は花見を例に防災...

近い将来必ず訪れる大地震に備えて、どのような準備、心構えをしておけば良いのかを知ろうと読むのだが、読んだことに満足?してしまって、その内容を実践することはほとんどない。楽観論者でも悲観論者でもない。ただの面倒くさがりの怠け者。そんな者にも実践できるヒントとして著者は花見を例に防災意識とレジャーを結びつける。新吉原が荒川の氾濫後背地に拓かれたのは、日本堤を吉原通いの人たちで踏み固めさせる幕府の防災政策だったという話を以前何かで読んだが、本当の話のようでだ。

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2013/05/20

筆者の言うとおり、日本は間違いなく東日本大震災後、地殻の活動期に入った。専門家に指摘されるまでもなく、素人でもわかる。 また、筆者の説くとおり、一人一人が減災の意識を持って備えることの重要性も、よく理解できる。 それでも、生き延びれるかどうかは所詮運次第と思う、自分がいる。 家...

筆者の言うとおり、日本は間違いなく東日本大震災後、地殻の活動期に入った。専門家に指摘されるまでもなく、素人でもわかる。 また、筆者の説くとおり、一人一人が減災の意識を持って備えることの重要性も、よく理解できる。 それでも、生き延びれるかどうかは所詮運次第と思う、自分がいる。 家族のことを考えれば、頑張れるかな。

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2013/04/24

10年単位での危機管理と具体的方法論が詳らかにされる.2038年頃に起こる確率が高いと統計的に予想される南海トラフ地震に向けて,決して危機意識を落とすことなく日常を過ごしたい.

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