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NHK100分de名著ブックス パンセ パスカル の商品レビュー

4.1

19件のお客様レビュー

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2020/02/03
  • ネタバレ

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人間は考える葦である、という有名な言葉を残したパスカルについて、含蓄ある彼の他の言葉が紹介されていました。以下、心に残った部分です。 「暇は人間を腐らせる」 無為ほどつらいものはないという言葉はとても心に残りました。 「人間はどんな職業だろうと生まれつきあらゆる職業に向いている。」「向いてないのは部屋の中にじっとしていることだけだ。」最初は向いていないと思った職業でも続けているうちにいつしか向いていると感じ始めることがある、という話は興味深かったです。 「自然は私たちを不幸にする。たとえ快楽に到達しても幸福にはならない。私たちはその新しい状態にふさわしい別の願望を持つに至るからだ。」「人間は常に現実と願望の追いかけっこをするものだ」やっと捕まえたと思った幸福は次の瞬間にこれは幸福ではないと判断されることはよくあると書かれていました。人間はさらなる幸福を追求し続ける生き物なのだと思いました。 「人間の最大の卑しさは名声の追求にある。しかしそれこそが人間の卓越さの最も大きな印なのだ。人は人々から尊敬されなければ満足できない。」 確かに人間の承認欲求は根源的なものだと感じます。 「理由はあとからやってくる」「好きになった理由はわからないけれど、好きにならなかった理由はよくわかる。」なるほど。恋愛について私自身は逆のような気がします。好きになった理由はわかるけれど好きにでなくなった理由がわからない。 「人間は気晴らしがあるからこそ、悲惨、死すべき運命について考えなくてすむ。」「人間はどれほど悲しみでいっぱいであっても、何か気晴らしになることに引き込まれたらそのあいだは幸せになれるのだ」 やることがたくさんあり忙しすぎる状況の方が雑念が浮かぶこともなく実は幸せなのかもしれない、と思いました。 「人間はすべて幸福になろうとしている。これに例外はない。ありとあらゆる人間の行動の動機である。」

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2019/07/22
  • ネタバレ

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番組を観て面白かったので読んだ本。著者の著作の中で初めて読んだ本。パスカルの名言や印象に残る言葉がたくさん掲載されていて面白かった。この本を読んで「パンセ」と「パスカル パンセ抄」が読みたくなった。45ページの無為は人を不幸にするというところと64ページの名声についての話、113ページの賭けについての話が特に印象に残った。名言が好きな人に薦めたくなる本。

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2019/02/27

パンセをストーリー仕立てでわかりやすく解説してくれてとてもおもしろかった 「人は考える葦である」と考えるに至った経緯がわかり、パスカルの人間性が好きになった。

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2018/11/10
  • ネタバレ

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ブレーズ・パスカルは17世紀のフランスの数学者であり、哲学者です。パスカルの定理や、パスカルの原理といった自然科学分野でも大きな足跡を残すと同時に、「人間は考える葦である」といった有名な言葉でも知られています。 仏文学者の鹿島茂は、パスカルの哲学者としての思想のエッセンスをわかりやすく抽出しています。人間の考えるという行為が人間の尊厳の中心にある、と主張するパスカルの思考の背景を、彼のキリスト教への信仰から辿っています。 他にも、パスカルの言葉が随所に散りばめられています。 「人間のあらゆる不幸はたった一つのことから来ているという事実を発見してしまった。人は部屋の中にじっとしたままではいられない、ということだ」 37年の生涯を駆け抜けたパスカルを突き動かしていた思いが凝縮されている言葉のように感じました。

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2018/02/07
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科学が進歩した時代に、その理性をよりどころにするのではなく、 人間は一本の葦にすぎない。自然の中で最も弱いものの一つである。しかし、それは考える葦なのだ。 と、考えることの重要性を説いた。 パンセは書き留めた断想ゆえ、汎用性あり 納得は自分から見つけた理由による 幸福をもたらすのは休息ではなく興奮 気晴らしを持たずに満たされた王は不幸 人の後ろにいる組織を疑う 相互編集で世界をつくる SNSは閉じた世界のパタンランゲージ 同じ言葉も違った並びでは別種の思想 世界は常に更新されているから 考え続けなければならない パスカル 直感 神様 偶然 変化 デカルト 事実 理性 因果 一貫 今こそ、パスカルの思想を 考えつづけよう。

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2015/08/21

人間は考える葦である。クレオパトラの鼻がもう少し短かったら・パスカルの賭けのもとになった本 ちょっと軽すぎるのでもっと読みでのある別の本を読みたい。例えば、人間自分自身について考えればその起源たる創造主について考えるのは当然といったところはいきなりぶっ飛びすぎに思う。でもミクロに...

人間は考える葦である。クレオパトラの鼻がもう少し短かったら・パスカルの賭けのもとになった本 ちょっと軽すぎるのでもっと読みでのある別の本を読みたい。例えば、人間自分自身について考えればその起源たる創造主について考えるのは当然といったところはいきなりぶっ飛びすぎに思う。でもミクロに考えると興味を持つ対象って、自分の起源であるそのー「ピー(略)」ー行為(笑)だろ!進化論反対創造論者に話したらどうなるんだろう。キリスト教擁護論として書かれた部分には違和感を感じた。

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2015/07/02

『人間は考える葦である』で有名なパスカルのパンセ NHKの100分de名著のシリーズ本。 なかなか深い論理展開がそこにはあって、 それなりに、なるほどと納得というか、論理展開への 驚きはあるのですが。。。 やはり原本(当然訳本ですが)、もしくはもう少し詳しい 内容の書籍をよまない...

『人間は考える葦である』で有名なパスカルのパンセ NHKの100分de名著のシリーズ本。 なかなか深い論理展開がそこにはあって、 それなりに、なるほどと納得というか、論理展開への 驚きはあるのですが。。。 やはり原本(当然訳本ですが)、もしくはもう少し詳しい 内容の書籍をよまないとなんとなく消化不良。 いつか読んでみようと思います。

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2014/03/22

おすすめ度:85点 約350年前の思索であるにもかかわらず、その言葉の数々が現代の私たちに、直接、響いてくることに驚く。 科学者、数学者であったパスカルの言葉は、徹底的に周りの人間や自己を観察、分析され、自然科学で鍛えられた鋭利な推論の方法が適用されるので、その分析結果は容赦の...

おすすめ度:85点 約350年前の思索であるにもかかわらず、その言葉の数々が現代の私たちに、直接、響いてくることに驚く。 科学者、数学者であったパスカルの言葉は、徹底的に周りの人間や自己を観察、分析され、自然科学で鍛えられた鋭利な推論の方法が適用されるので、その分析結果は容赦のないものとなる。 極めて直截的であり、妥協を許さない。へんに説教じみていないところも良い。 本著は現代人の身近な悩みをパスカルの言葉から解決して、更に生きる方向性を示唆してくれる好著である。

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2013/04/30

「人間は考える葦である」のみしか知らない凡人にとって、その前後を知り、天才パスカルに少し近づける気がする入門書。あの若さで、いちいちそうそうと思わせる人間観察と思考回路にただただ敬服するしかない。

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