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短篇小説日和 の商品レビュー

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15件のお客様レビュー

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2018/06/25

現代の自分とは全然違う世界へ現実逃避、とても楽しい。もっと他にもこういう短編小説集があったら、誰か教えてくれないかな? 不気味な話も多く、それはそれで面白いけれども中盤の「羊飼いとその恋人」エリザベス・グージ、「聖エウダイモンとオレンジの樹」ヴァーノン・リー、「小さな吹雪の国の冒...

現代の自分とは全然違う世界へ現実逃避、とても楽しい。もっと他にもこういう短編小説集があったら、誰か教えてくれないかな? 不気味な話も多く、それはそれで面白いけれども中盤の「羊飼いとその恋人」エリザベス・グージ、「聖エウダイモンとオレンジの樹」ヴァーノン・リー、「小さな吹雪の国の冒険」F・アンスティー辺りがほのぼのとしていて良かった。

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2016/12/28

M P シール「ユグナンの妻」にクトゥルフみを感じるけど、どこにもそんなことは書いてなかった。西インド諸島のモントセラット島に生まれれてイギリスはケンブリッジのキングスカレッジで学んだとか。 ポーの影響下にあるのは明らかと著者の西崎さんの弁。ピエール・ルイス、ワイルド、スティーブ...

M P シール「ユグナンの妻」にクトゥルフみを感じるけど、どこにもそんなことは書いてなかった。西インド諸島のモントセラット島に生まれれてイギリスはケンブリッジのキングスカレッジで学んだとか。 ポーの影響下にあるのは明らかと著者の西崎さんの弁。ピエール・ルイス、ワイルド、スティーブンスンなどと親交があったとか。 一番好きだったのは「聖エウダイモンとオレンジの樹」。(ヴァーノン・リー) ミュリエル・スパーク muriel spark マーティン・アームストロング W・F ハーヴィー william fryer harvey キャサリン・マンスフィールド katherine mansfield H・E・ベイツ herbert ernest bates グレアム・グリーン ジェラルド・ カーシュ gerald kersh マージョリー・ボウエン marjorie bowen T・F・ポウイス エリザベス・グージ elizabeth goudge ヴァーノン・リー vernon lee F・アンスティー F anstey L/P・ハートリー leslie poles hartley ニュージェント・バーカー nugent barker ナイジェル・ニールnigel kneale チャールズ・ディケンズ charles dickens M・P・シール matthew phipps shiel ロバート・エイクマンrobert aickman ジーン・リース jean rhys アンナ・カヴァン anna kavan

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2016/08/17

エリザベス・グージ「羊飼いとその恋人」F・アンスティ「小さな吹雪の国の冒険」L.P.ハートリー「コティヨン」

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2015/12/20

英国の短篇というと、どうしても恐怖譚が圧倒的に多いイメージ。 本選集にも様々な恐怖の味わいのあるものが幾つも納められているけれども、格別恐怖譚を集めたものではない。 それを念頭に置いたうえで、読むのが一番よさげ。 逆説的だが、そうすると、極上の恐怖感を味わえるから。

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2013/10/24

短篇小説はこんなに面白い。十八世紀半ば~二十世紀半ばの英国短篇小説のなかから、とびきりの作品ばかりを選りすぐった一冊。ディケンズやグレアム・グリーンなど大作家の作品から、砂に埋もれた宝石のようにひっそりと輝くマイナー作家の小品までを収める。空想、幻想、恐怖、機知、皮肉、ユーモア、...

短篇小説はこんなに面白い。十八世紀半ば~二十世紀半ばの英国短篇小説のなかから、とびきりの作品ばかりを選りすぐった一冊。ディケンズやグレアム・グリーンなど大作家の作品から、砂に埋もれた宝石のようにひっそりと輝くマイナー作家の小品までを収める。空想、幻想、恐怖、機知、皮肉、ユーモア、感傷など、英国らしさ満載の新たな世界が見えてくる。巻末に英国短篇小説論考を収録。

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2013/06/26

知らない作家が多かったが、どれも良かった。アンソロジーなので手軽に読める。この本の評価には関係ないが、気に入った作家の別の作品を読むことが非常に困難な点が残念…。

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2013/06/06

マイナーから大御所まで、イギリスの近現代作家がずらりと並んだアンソロジー。特に強烈だったのは、ディケンズの「殺人大将」。やっぱり巨匠の腕前はすごかった。炸裂するブラックな奇想、ぴりりと締まった後味が、好悪は別として読み手にものすごい爪痕を残す。 アンナ・カヴァンの「輝く草地」、ハ...

マイナーから大御所まで、イギリスの近現代作家がずらりと並んだアンソロジー。特に強烈だったのは、ディケンズの「殺人大将」。やっぱり巨匠の腕前はすごかった。炸裂するブラックな奇想、ぴりりと締まった後味が、好悪は別として読み手にものすごい爪痕を残す。 アンナ・カヴァンの「輝く草地」、ハートリーの「コティヨン」も読めて満足だった。

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2013/06/02

ある種の本はあたかもひとつの料理のようなものだと思う。 執筆者や編集者はさだめしシェフ? あるときはちんまりとした見栄えのいい小皿を手を変え品を変え整えてくれたり、 あるときは野趣溢れるドストレートな大盤振る舞い。 もしかしたらそれは計算しつくされた妙なるコース料理。 この...

ある種の本はあたかもひとつの料理のようなものだと思う。 執筆者や編集者はさだめしシェフ? あるときはちんまりとした見栄えのいい小皿を手を変え品を変え整えてくれたり、 あるときは野趣溢れるドストレートな大盤振る舞い。 もしかしたらそれは計算しつくされた妙なるコース料理。 この本はさだめし、精緻な懐石料理といったところか? あれ?と思わず前に戻って再読したり、ここで終わるの?と、 実際にはない次のページをさがしたり。 かなり浮遊感のある作品が多いので、現実感を求めたり、直截的な結論(あるいはおち)えお 愛する向きには向かないかも。 ちなみにそのあたりがあたしは、これはアメリカ文学ではないよねと思っている。 あくまで感覚で、根拠はないけど。 向き不向き、好みはあろうとは思うけどあたしからのおススメは、 作品の直前に挟まれた作者の紹介。 翻訳者兼編集者・西崎氏の、思い入れのた〜〜〜っぷり詰まった濃厚な紹介が、 ことのほか楽しい。 作家の紹介に体格や癖、話し方まであったり、 それはいいでしょ、といいたくなるくらいの形容詞がぞろぞろ。 コース料理の箸休めにしちゃちょっと濃いけど、これはもう、マストリード。 梅雨のぼんやりした午後にでも、ぜひどうぞ。

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2013/05/17
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※このレビューにはネタバレを含みます

不勉強にて,知ってる作者はごくわずかだけど,楽しめました.「羊飼いとその恋人」がいいなあ.人生はこういうもんだ.訳者による「短編小説考」もいいです.チェーホフを読みたくなった.

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2014/06/23
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※このレビューにはネタバレを含みます

30篇のイギリス作家によるアンソロジー。どの作品も実に個性的で、ウィットに飛んだもの、シュール、ブラック・ユーモアを交え、独特の世界観を醸し出している。 昨年読んで気に入ったマンスフィールドの「パール・ボタンはどんなふうにさらわれたか」のジワこわな読後感に脱帽。 他には「八人の見えない日本人」の自由人度、「羊飼いとその恋人」のおかしみ、「小さな吹雪の国の冒険」のユーモア・ファンタジー、「殺人大将」の恐ろしさ、「輝く草地」の情景美などが気に入り、読み応えたっぷりな一冊だった。

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