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過去への扉をあけろ の商品レビュー

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2014/02/18

北ドイツの小さな町クラインシュタット。町の700年記念祭で歴史展示会をすることになったローレンツェン校九年B組の生徒たちは、ボルマン先生のもと、自分たちの住む町のナチス時代について調べはじめるうち、公文書の埋もれていたファイルや、当時を知る人の証言から、クリーンなはずの町に隠され...

北ドイツの小さな町クラインシュタット。町の700年記念祭で歴史展示会をすることになったローレンツェン校九年B組の生徒たちは、ボルマン先生のもと、自分たちの住む町のナチス時代について調べはじめるうち、公文書の埋もれていたファイルや、当時を知る人の証言から、クリーンなはずの町に隠された過去を知ることになる。 20年ぶりに復刊され、本当によかったと思う。戦争を知らない世代が、戦争のことを知ることは案外難しい。数少ない体験者も口を閉ざしがちだからだ。それは、この作品に出てくる人々も同じである。誰が悪いわけでもない。皆が苦しんでいた。個人に直接罪はないが、誰もが関わっていた戦争。その過去を背負い、乗り越えて行くこと。生徒たちの正義感に寄り添いつつ、作品を支える著者のフラットな視点がよかった。 いまの日本でこそ、広く読んでもらいたい。

Posted byブクログ

2013/11/02

歴史の授業で、地元のナチス時代の様子を調べていく子どもたちの物語。 子どもたちが展示会をしようとすると、校長をはじめとする地元の大人たちに妨害されるも、なんとか展示会を成功させる。 いずれにせよ物事を一面的にはとらえない描かれ方をしていて、誠実さを感じる良書。 小学校6年生...

歴史の授業で、地元のナチス時代の様子を調べていく子どもたちの物語。 子どもたちが展示会をしようとすると、校長をはじめとする地元の大人たちに妨害されるも、なんとか展示会を成功させる。 いずれにせよ物事を一面的にはとらえない描かれ方をしていて、誠実さを感じる良書。 小学校6年生以上

Posted byブクログ