舞踏会で秘密をささやいて の商品レビュー

アメリアグレイ【著】,細田利江子【訳】

2013/05/13

気分的には☆３弱
淡々とした語り口でロマンスが盛り上がらないうちに終わっちゃった感じ。

主役2人の魅力が読者にアピールされないうちに
2人が出会ってあっと言う間に恋に落ちてしまうし
淡々としていて葛藤をあまり感じられないから
話の展開が急に感じられてなんとなく入りこめなかった。

例えば、ヒーローは結婚を意識しはじめていて、
ヒロインに惹かれていることを認めているのに
「彼女と結婚したくないけど彼女を落としたい」と考えているところなど
「え？、そろそろ身を固めたいって言ってたじゃん」と思ってしまう。
身分が不釣り合いとか秘密があるからとか悩んでいるならまだしも。
最後の方でヒロインが積極的な行動にでるのも突然だったし。

細田利江子さんにはエリザベス・ソーントンやアン・グレイシーで
とても楽しませてもらっているから、彼女の訳が下手なわけではないと思う。

なんか思考回路が自分と違いすぎて共感できないのかな。