落穂拾い・犬の生活 の商品レビュー
小説というよりは、自伝、日記、独白に近いか。 色々なものをモチーフに、あるいは色々なものからインスピレーションを得て、自分自身に当てはめ、落とし込んだような作風。 小山清の纏う、そして周囲に漂う空気感が丹念に描かれる。将来への不安、焦燥感、日々の暮らし、小さな幸せ、寂寥感は共感...
小説というよりは、自伝、日記、独白に近いか。 色々なものをモチーフに、あるいは色々なものからインスピレーションを得て、自分自身に当てはめ、落とし込んだような作風。 小山清の纏う、そして周囲に漂う空気感が丹念に描かれる。将来への不安、焦燥感、日々の暮らし、小さな幸せ、寂寥感は共感できる。最初は良さがわからなかったが、読み慣れてくるに従い、なんか良いかもと思うように。 状況説明、舞台説明が微に入り細に入り詳細。良く言えば緻密、悪く言えば冗長的。それが味なのだろう。だが、長すぎる。
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初めて知った作家さん、作品でした。自身の経験をベースに非常に丁寧に描かれた作品。いくつか同じテーマのもののあって、それでもそれぞれに少しずつ違っていて、大団円の結末で終わるタイプの短編集というよりは、人生の切り抜きとしてすごく楽しめました。犬の生活、夕張の宿が好きです
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私小説として、個人の感じたことを淡々とつづっている。だからどうなの??歯がゆさも感じる。他の人も触れているように、ビブリアで入れ込んでいたから。
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ビブリアの影響で読みました。確かに読みにくい所もありましたが、落穂拾いは読み進めるのにそこまで時間はかかりませんでした。
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日経新聞 2016年4月23日 夕刊、文学周辺 509 「小山は自然文化園の猿やリス、井の頭の路辺の花に癒された。」 編集委員 工藤憲雄
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文体がほかの同年代の作品と比べても読みにくく感じられたが、ありふれた市民の日常が鮮やかに描かれている。この作者と私は絶対に意気投合できると思えるくらい性格や感じ方が似ている。
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ビブリア古書堂で広く知られたことはファンとして喜ばしきことだ。全集でしか読めない他の作品も筑摩さんに期待したい。
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