光る牙 の商品レビュー
読み始めは臨場感ある描写に、あっという間に世界観に入り込んでいった。クーラーの効いた部屋で読んでいても、まるで雪山に入り込んだような感覚で読み進めるのが楽しかった。 ただページを進めるうちに、段々と興醒めしていくのを感じた。 まず車や銃に対する描写の多さ。そこにページ数を割く必...
読み始めは臨場感ある描写に、あっという間に世界観に入り込んでいった。クーラーの効いた部屋で読んでいても、まるで雪山に入り込んだような感覚で読み進めるのが楽しかった。 ただページを進めるうちに、段々と興醒めしていくのを感じた。 まず車や銃に対する描写の多さ。そこにページ数を割く必要はあったのだろうか。 次に中二病っぽい台詞や表現。章を進めるうちに作者がヒートアップしたのかその過激さが増して、本筋以外のところが気になって集中出来ず…。あとは実在する事件被害者に対する配慮の無さ。 テーマが好きなだけに残念。デビュー2作目ということで☆3。
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凄い!ドキドキ!面白かった!!規格外の巨大人喰い羆に挑む、元自衛官のベテラン・山崎と、会社員から転職した新人・孝也、2人の森林保護官。日高山で、人間による身勝手な暴挙により傷つけられた羆の復讐と森林保護官の追跡が繰り広げられる。2人のタフさにただただ驚かされる。山崎の背中を追いか...
凄い!ドキドキ!面白かった!!規格外の巨大人喰い羆に挑む、元自衛官のベテラン・山崎と、会社員から転職した新人・孝也、2人の森林保護官。日高山で、人間による身勝手な暴挙により傷つけられた羆の復讐と森林保護官の追跡が繰り広げられる。2人のタフさにただただ驚かされる。山崎の背中を追いかけ、やがては肩を並べようとする孝也のひたむきさが良い。仕事への憧れ、自分の無力さ、後悔、恐怖、心細さ、そんな中での「あきらめたくないんだ、俺は」の一言が、頼りなくもあり、心強くもあった。こんなに濃密なストーリーが、わずが200数ページで表現されるとは!
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クマものが気になる私なので、読んでみました。 執拗に迫る羆は迫力あったけど、他の描写が気になって。 垣根涼介さんの本を読んだ時も思ったけど、車が好きなんだな、あと銃と。 車と銃の描写がとにかく羆みたいに執拗で、少々飛ばし読みしてしまいました。
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冬山に入ったカメラマンが下山しないとの連絡が入った。熊に襲われたと思える遺体を発見。猟友会のメンバーと冬の山中に入る二人の森林保護管。 同じようなテーマの本を以前読んだ。北林一光氏の「ファントム・ピークス」 緊迫感は同じように感じたが、「光る牙」は文章が荒いように感じられた。
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不法な狩猟などに警鐘を鳴らすという面では良かったと思います。 しかし、小説としては自然の猛威?迫力?みたいなものが感じられませんですし、人間ドラマも重厚さに欠けている印象で残念です。
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自然と対峙する人間。自然界の神ともいえる熊と森林警備隊との戦いを通して、自然の厳しさ、自然の怒りが感じられる。 広島にも野生のクマがいる。畏怖の念を改めて抱いた。
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おもしろかった。一気読み。 でも忙しい時期に読んだのがまずかった。 盛り上がってきたところで、中断されたことが、何回か。 集中して読むことができれば、もっと楽しめたかも。 そのあたりも考慮して☆4つ。
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舞台は雪深い日高山脈。 森林保護管の山崎と樋口は奥深い森で山を守る。 そこに一人のカメラマンが行方不明になったと連絡が入った。 犯人は冬眠できずに彷徨う羆。それもとてつもなく巨大な。 役者は揃った。 もうあとは怒涛の展開。 息つく暇もなく次々と困難が二人の前に立ち塞がる。 アク...
舞台は雪深い日高山脈。 森林保護管の山崎と樋口は奥深い森で山を守る。 そこに一人のカメラマンが行方不明になったと連絡が入った。 犯人は冬眠できずに彷徨う羆。それもとてつもなく巨大な。 役者は揃った。 もうあとは怒涛の展開。 息つく暇もなく次々と困難が二人の前に立ち塞がる。 アクション映画さながらのシーンに圧倒されっぱなし。 時にはランクルで道なき道を走り、時には命綱一つで絶壁を下る。 そこに襲いかかる獰猛な巨躯。響き渡る銃声。 果たして彼らの運命やいかに。 とこんな感じで、ドキドキハラハラ一気に読み終えた。 まさにエンタメ小説。 最後の羆と対峙する場面は、ダイハードさながらでそこまでやるか!?と笑ってしまう位。 文章に深みはないけれどとにかく勢いと迫力がある。 熊谷達也の「邂逅の森」には及ばないとは思うが、十分楽しめた。 映像化されたら面白いだろうなとは思うけれど、羆が無理か。 CGだったらいけるかな・・・。 ちょっと見てみたい。 ただし凄惨な描写も多いので苦手な人はご注意を。
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北海道・日高の森林保護官と羆との闘いが描かれたこの小説。 すごい迫力でした。 大自然の厳しさや、羆の強靭さと執念がとてつもなく恐ろしく迫ってきます。 後半のたたみかけるような文章は緊張しながら読みました。 パニック映画を観たような軽い疲労感と読み終えた安堵感。 人間を拒むかのよう...
北海道・日高の森林保護官と羆との闘いが描かれたこの小説。 すごい迫力でした。 大自然の厳しさや、羆の強靭さと執念がとてつもなく恐ろしく迫ってきます。 後半のたたみかけるような文章は緊張しながら読みました。 パニック映画を観たような軽い疲労感と読み終えた安堵感。 人間を拒むかのような日高山脈の神秘性と羆の存在が余韻を残します。
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熊物である。 熊と人間が対峙するドラマは定番のエンタメで、外れも無いように思う。 この「光る牙」は今まで読んだ中で、最もエンタメ度が強い。 後半は熊駆除というより「ジョーズ」的展開の戦闘といってよいか。
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