エルハンブルグの天使 の商品レビュー
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大好きなあきさんの作品!迷わず手に取りました! 神や天使や妖精は(存在の如何は別としても)人々を幸せにするもの、という考えを吹き飛ばすようなお話。 天使が見える。それは、ただ見えるというだけのことであって、その存在に愛されているというわけではない。天使が寄り添っているからといって、祝福されているわけではない。 それはただ"在る"だけの存在。風のように、光陰のように、はかなく静かに通り過ぎるだけ。 オリンポスにも通じる哲学チックな、哀愁ただよう物語。
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あきさんの絵が綺麗に出るモチーフで、画面が華やいでいて綺麗でした。何と言っても扉絵がきれい。 話は何度読んでも心には残りませんでした。古くからの親友が、立場の問題からかつてのようにはいられなくなった。テーマは見下し合い? そしてそれがひっくり返る。変わらないのはエルハンブルグの天...
あきさんの絵が綺麗に出るモチーフで、画面が華やいでいて綺麗でした。何と言っても扉絵がきれい。 話は何度読んでも心には残りませんでした。古くからの親友が、立場の問題からかつてのようにはいられなくなった。テーマは見下し合い? そしてそれがひっくり返る。変わらないのはエルハンブルグの天使のみ。 綺麗なので取っておきます。
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絵がきれいだなあと思って読んでみたら、ストーリーもものすごく好みだった。 ずっと手元に置いておきたい本。 読んでて胸が苦しくなった。 2度目の城陥落の祝辞のところで泣きそうだった。
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惹かれるから反発する、劣等感を抱く様が切ない。 全ての物語を一言で言い表すなら「誤解」 誤解がなければストーリーも膨らまないんだよね。、
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相変わらず絵が美しい。 「おまえ・・・本気で言ってるのか!?」のところで胸が苦しくなった。 ぎりぎりのところで保っていた二人の友情は、声に出さなくても態度で伝わってしまった「疑惑」によっていとも簡単に壊れてしまった。
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とても尊敬していて、とても妬ましくて、とても信頼していて、とても怖くて、助け合い、近づきすぎては、傷付け合い、距離を置き、しかし忘れられず、別の道を歩んだと思っていても、話してみると同じことを考えていて……。 そういう関係の悪友が、僕にもひとりいるなと思った。
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線のきれいな作家さん。それだけにストーリーのほうでちと満足いかない感があった。 画としては書き込まれているだけに余計そうだったのだと思うけれど、登場人物たちの話しぶりや身の振る舞いにアナクロニズムな感じが強かった。 また古城や妖精といった要素を取り込むのであれば、戯曲的なこれ...
線のきれいな作家さん。それだけにストーリーのほうでちと満足いかない感があった。 画としては書き込まれているだけに余計そうだったのだと思うけれど、登場人物たちの話しぶりや身の振る舞いにアナクロニズムな感じが強かった。 また古城や妖精といった要素を取り込むのであれば、戯曲的なこれ見よがしの寓意性もあればなおいっそうよかったろう・・・とも。
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我慢の関係では心からの固い絆にはならないのね。 自己犠牲でも、相手のことを思いやってでも、そこに妬みや蔑みがあると、近いがゆえに歪むのだなあ。 口に出して喧嘩をするほうが100倍ましなのだなあ 天使に微笑んでもらおうとすることがそもそも間違いなのか
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綻んでいく人の関係。最後に残ったものは…。 相変わらず見惚れるほどきれいな絵で幻想譚を綴るあきさんの新作。深い。仄暗い感じではあるけどそれもまたいい。 表紙のデザインも雰囲気がよく出てる。背表紙の文字がとてもいい感じ。
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人間の感情は単純じゃなくて、嫉妬しながら憧れたり、憎みながらも幸せを願っていたりする。簡単に善悪で割り切れるものはなくて、ただ巡り合わせで不幸が訪れたり、幸せになったりする。 そしてその、心の中に渦巻くたくさんの感情は、口にすることなどほとんなくて、思惑がすれ違うから余計に訳が分...
人間の感情は単純じゃなくて、嫉妬しながら憧れたり、憎みながらも幸せを願っていたりする。簡単に善悪で割り切れるものはなくて、ただ巡り合わせで不幸が訪れたり、幸せになったりする。 そしてその、心の中に渦巻くたくさんの感情は、口にすることなどほとんなくて、思惑がすれ違うから余計に訳が分からなくなる。 あきさんの物語は、その残酷さが魅力だと思う。 今回は、天使の存在がきっかけで運命に翻弄される王たちの話。天使が見えることも祝福のキスも、何の意味もなかったのに、誰もそれを知ることはできなかったっていうのがすごく印象的だった。
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