玉磨き の商品レビュー
三崎さんの小説は心を無にして読む。 先入観を持たず、正面から静かに向き合って読むのがいい。 えー、こんなことってないでしょ、なんて思ってしまったらつまらない。 三崎さんの世界にどっぷり浸かれる時間は幸せだ。
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未来のないあまりに特異な仕事、言葉(?)について同一人物が取材し、ルポ形式で書かれた連作集。ルポ形式というだけでなく、参考文献の紹介とか、ファンタジー(?)なのにやたら現実っぽく書いている。最後の作品「新坂町商店街組合」は、同じ著者の「海に沈んだ町」を読んでないからちょっともった...
未来のないあまりに特異な仕事、言葉(?)について同一人物が取材し、ルポ形式で書かれた連作集。ルポ形式というだけでなく、参考文献の紹介とか、ファンタジー(?)なのにやたら現実っぽく書いている。最後の作品「新坂町商店街組合」は、同じ著者の「海に沈んだ町」を読んでないからちょっともったいない感じ。どれも現代を暗に皮肉ったような感じが何とも言えない。「新坂町商店街組合」は、福島がオーバーラップする。この作者が気に入らなければ絶対好きになれない。俺は好きです。
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三崎ワールド全開。読みすすめるうち、自分の中の現実と虚構の境目が曖昧になってくる。表題作の「玉磨き」が印象的です。
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なぜ存在するのか分からない、けれど受け継がれるものであったり、失われたものであったりするものにまつわる短編集。一人のルポライターが綴った本として体裁されているので、最後に架空の参考資料一覧まで掲載されている。 海に侵食された町を描く「新坂町商店街組合」と、ガミと呼ばれる謎の現象を...
なぜ存在するのか分からない、けれど受け継がれるものであったり、失われたものであったりするものにまつわる短編集。一人のルポライターが綴った本として体裁されているので、最後に架空の参考資料一覧まで掲載されている。 海に侵食された町を描く「新坂町商店街組合」と、ガミと呼ばれる謎の現象を捕獲する「ガミ追い」が好き。海に侵食される話は、確か他の本でも出てきたはず。
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訳が分からないんだけど面白い。 三崎さんの本大好き。 只見通観株式会社と新坂町商店街組合が好きかな。
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相変わらず不思議亜空間な三崎ワールド。 今回は短編小説。設定がルポルタージュになっており、 これまでの「バスジャック」「廃墟建築士」と比べて観念的な表現が 多かったかな。 が、押しつけがましくなく、パラレルな世界をふわふわと泳げた。
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最初に参考文献に目をとおしたせいか、読み始め、どこからが架空の物語かちょっと混乱した。 参考資料があんまりもっともらしくて、やられたーってかんじ。面白い。 いつもの三崎ワールド。掴みどころのない職業をルポルタージュの形式で物語っていく。ルポルタージュって書くとなんだか味気ないニュアンスになっちゃうかな。 個人的には短編集・連作短編ではなく、長編のカテゴリーに入れたい。 参考文献は、順番どおり最後に読むほうが面白かったかな、いや最初に読んでも面白かった。二度楽しめた感じ。とにかく参考文献には目をとおしたほうが良いです。 最後の「新坂町商店街組合」が一番三崎さんらしくって一番好き。
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評価は分かれると思いますが、私は大好きです(^^) 現実世界にはないけれど…三崎ワールドの中には、確かに実在すると感じられるだけの説得力がありました。 だから、うっかりだまされてしまう人も出てくるかも??
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いつものように、現実から少しずれた架空のモノゴトをテーマにした連作短編。この人の世界観はとても好きで、毎作楽しみにしているのだが、今回はルポ形式を取ったため、若干語り手の一人称の語りや解釈が説教臭く鼻につく感じ。テーマに込められた皮肉や風刺の受け取り方は読者に任せてほしいな。 で...
いつものように、現実から少しずれた架空のモノゴトをテーマにした連作短編。この人の世界観はとても好きで、毎作楽しみにしているのだが、今回はルポ形式を取ったため、若干語り手の一人称の語りや解釈が説教臭く鼻につく感じ。テーマに込められた皮肉や風刺の受け取り方は読者に任せてほしいな。 でも好きです。次回作待ってます。
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ただひたすら玉を磨く どこにも行かない通勤用観覧車 なぜか突然フューチャーされてしまったある年に生まれたある名字 消え去るものと 受け継がれてゆくもの その現場を辿り記録する男の著として あとがきから参考文献まで収録。 ファンタジーのようでもあり 警鐘を鳴らす問題作のようでも...
ただひたすら玉を磨く どこにも行かない通勤用観覧車 なぜか突然フューチャーされてしまったある年に生まれたある名字 消え去るものと 受け継がれてゆくもの その現場を辿り記録する男の著として あとがきから参考文献まで収録。 ファンタジーのようでもあり 警鐘を鳴らす問題作のようでもある。 【図書館・初読・6/20読了】
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