俺は絶対探偵に向いてない の商品レビュー

さくら剛【著】

2013/02/24

冒頭数ページの間は、私、怒っていました。このニート男のいい加減さに。
それがどんどん読むにしたがって、何とも言えない愛らしさを感じるようになり、そしていつの間にか彼がサイコーの漢に見えてきて。そう、トリコになってしまっておりました。
さくらさんはだてにアジアの各所で財布を盗まれたりお腹を壊したりなんかしてなかったんだね。
その経験の全てが人生に深みを持たせてくれてるようで（本当か？）
それにしてもどの場面でも味付け海苔が出てきて最後にはこの海苔が印籠に思えてくる。これさえ出せばすべて解決！みたいな。
　味付け海苔が謎を解く！
　味付け海苔は愛の味！
　あなたは味付け海苔に命を助けられたことがありますか？
とにかく味付け海苔、サイコーです！
　いやー、本当に面白かったです。感動の巨編に笑いすぎて泣きました。