地球儀から見えてくること の商品レビュー
定年後に自分探しの一つとして、エッセイを書き始めたという筆者の、いわば趣味の延長線上にあるエッセイ集。地球を、よくある26㎝の地球儀(5000万分の1の縮尺)として考えると、非常に地球というものを理解しやすくなるという話は、<世界が100人の村だとしたら>の例えのようで確かに分か...
定年後に自分探しの一つとして、エッセイを書き始めたという筆者の、いわば趣味の延長線上にあるエッセイ集。地球を、よくある26㎝の地球儀(5000万分の1の縮尺)として考えると、非常に地球というものを理解しやすくなるという話は、<世界が100人の村だとしたら>の例えのようで確かに分かりやすい。26㎝の地球儀では、世界最高峰のエベレストもわずか0.18ミリだし、宇宙ステーションにしても、地球儀から8ミリしか離れていない空間を回っていることになる。それでいて無重力で真空の世界なのだ。そのほか、大気の循環、自宅のエネルギー革命、東日本大震災と福島第1原発事故、エコ活動などのほか、定年後の生き方や孫の話まで含め、内容は様々なので、自然科学的、あるいは地球環境的な内容をあまり期待しないほうがよい。
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