人間関係を破壊するイライラ伝染病 の商品レビュー

カールアラスコ【著】,高松綾子【訳】

2015/06/19

人間の愚かさが降り積もると、目も当てられないことになる。否定と人の息を止める信念と非難が渦巻く場所からは、這い出ようとするだけで、恐ろしい程のエネルギーが必要だ。
だから知恵をつけないとね。

2013/03/17

アバタもエクボと言いますが、その逆も真でして、いったん否定的なスタンスになると相手の悪いところばかり探し始めるのが悲しい人の性ですね。この本で語られている、「実情を否定する」ことが、「自分勝手な妄想」を生み、「相手を非難する」ことで心のバランスをとろうとするプロセスには納得感アリです。感情に流されず、相手とコミュニケーションを取るための方法論も紹介されていますが、なにより自分にとって本当に必要なこと（コア・ニーズ）が何かをしっかりと自分で認識することが大事、と著者は説いています。どのようなコミュニケーションにおいても、自分が一番大切にしたい”想い”なくしては、会話が成り立たない、空中戦になりますものね。見た目、厚めの和訳本ですが、難しい表現もなく、読みやすいでした。