ビエルサの狂気 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
フットボールは人の情熱・時間・知性を捧げるのにふさわしい遊びなのだろう。 捧げすぎると、一握りの人は狂気と言われ天才と言われ名将と言われ神とも言われる。 自分がそうはなれない存在を見つけて観察していきたい。
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ロコ(変人)というあだ名がつけられているが、サッカーへの情熱、その戦術の理解には定評のある元アルゼンチン、チリ代表監督のビエルサが、バスク人だけのチームアスレチックビルバオの1年目のドキュメンタリーがまとめられている。 両者の出会いは、非常な幸福だったが、結果をだす一方連戦のた...
ロコ(変人)というあだ名がつけられているが、サッカーへの情熱、その戦術の理解には定評のある元アルゼンチン、チリ代表監督のビエルサが、バスク人だけのチームアスレチックビルバオの1年目のドキュメンタリーがまとめられている。 両者の出会いは、非常な幸福だったが、結果をだす一方連戦のために選手と監督の間に亀裂が入り、工事の遅れもあり翌年の契約が怪しくなるが無事に結ぶところで終わっている。 しかしながら、翌年はあまり良い結果を残せていないんですよね。今はマルセイユの監督。確かに前監督のベースの上に、ビエルサが強化に成功したのは確かだが、それでは限界があったことも2年目の結果が証明している。 何が問題だったのか、それを明らかにすることがサッカー界における貢献だと思うけれど、それはやらないだろうなあと思いました。 とはいうものの、いろいろな意味での挑戦を知ることができるのは有意義です。
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ビエルサ監督について、アスレティック・ビルバオでの一年目のことを書いたドキュメンタリーである。 読みやすい良い訳書ではあるが、残念なのはあくまで一年目とその後のプレシーズンについてまでしか書かれていないところ。 この本を手にとった多くのサッカーファンは「どうして(昨季)成功...
ビエルサ監督について、アスレティック・ビルバオでの一年目のことを書いたドキュメンタリーである。 読みやすい良い訳書ではあるが、残念なのはあくまで一年目とその後のプレシーズンについてまでしか書かれていないところ。 この本を手にとった多くのサッカーファンは「どうして(昨季)成功したのか」ではなく「どうして(今季)成功が継続していないのか」を知りたがってると思うのだ。そこにメスを入れた本であれば、文句なしの名著なのだが。現地での発売を考えれば、仕方ないところではあるが、残念である。
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主に11/12シーズンのビルバオで指揮をした"ロコ(クレイジー)"ビエルサの監督業とその合間に見られる素顔に迫った作品。日本語で"ロコ"について詳しく知る機会は多くはないと思うので、どんな人物か知るには十分の内容。1冊の本になっても飽きない...
主に11/12シーズンのビルバオで指揮をした"ロコ(クレイジー)"ビエルサの監督業とその合間に見られる素顔に迫った作品。日本語で"ロコ"について詳しく知る機会は多くはないと思うので、どんな人物か知るには十分の内容。1冊の本になっても飽きない"ロコ"の人物像が書かれています。
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限られた戦力で11/12シーズンにアスレティック・ビルバオを率いてEL準優勝に導いた指揮官。また、内容も素晴らしかった事で、更に注目が集まっていた。そんなアスレティックに来てから12/13シーズンが始まる頃までを中心に書かれている。物事に対し誠実で有り、尚且つ妥協を許さない事で、...
限られた戦力で11/12シーズンにアスレティック・ビルバオを率いてEL準優勝に導いた指揮官。また、内容も素晴らしかった事で、更に注目が集まっていた。そんなアスレティックに来てから12/13シーズンが始まる頃までを中心に書かれている。物事に対し誠実で有り、尚且つ妥協を許さない事で、周りと衝突もあるビエルサは、現在のクラブでも一部の選手とぶつかったりしていた。ただ、プレシーズンが始まるまでに着工が終えているはずだったクラブハウスが、殆ど出来ていないだけでなく、より酷い状況になった時に、まず先に選手に対し謝罪をする場面を見ても、自分にも厳しく律している、良くも悪くもストレートな男であることが分かる。だからと言って人に愛情が無い訳でも無く、それは本書で書かれている。スタッフの出会いや過去のアルゼンチンやチリ時代の事が少し書かれているが、基本アスレティックに来てからなので、もう少しボリュームが欲しかったのと、トーナメントにもかかわらず、勝点3などと誤解を与える点があったのが少し残念。
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昨シーズンのアスレティックの快進撃から、ビエルサのフットボールに対する狂気的なまでのプロフェッショナルとしての姿勢をうかがい知ることができる。
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※このレビューにはネタバレを含みます
現在、アスレティック・ビルバオの監督を務めるマルセロ・ビエルサに関する本を読了した。 岡田監督の後任候補として、ザック、バルベルデとともに原さんがピックアップしていたビエルサ。代表監督としてもアルゼンチンやチリで実績を残し、鳴り物入りで入ってきたアスレティックでも実績を残した彼の経歴に非常に興味を持っていた。 まず始めの言動から、彼のロコ(クレイジー)だと呼ばれる所以が垣間見える。 アスレティックは純血主義を貫く一風変わったチームであり、ビエルサ就任の経緯も、チリの続投が有力と見られた中で、ウルティア会長の代表選挙の公約として突如登場し、あれよあれよと就任したことは記憶に新しい。 その辺の理由なども本書には登場する。 彼のストイックなまでのプロフェッショナリズムを本書の中で目の当たりにし、数々の栄光と選手との軋轢、クラブとのいざこざなども詳細に記されていた。 彼のプロフェッショナリズムには大いに尊敬するが、彼の元でプレーするのは大変だ。 ハードワークだけならまだしも、ケガとの付き合いに関しても叱責を受けるという。 今シーズン、アスレティックがなぜ振るわないのか、なぜジョレンテは出て行ってしまったかなど、全ては本書を読むとわかるだろう。大変に内容がすばらしく、僕は目から鱗だった。 おすすめ。 ■目次 “ロコ”の素顔 就任―完璧な始まり 開幕―失望から信頼へ 決戦―完全無欠・バルサ戦の真実 進撃―コパ決勝進出とユナイテッド撃破 支援―サポートする戦友 挑戦―「歓喜のち沈痛」のヨーロッパリーグ 未来―長い沈黙と強烈な怒りが示す本気度
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エル・ロコと呼ばれるビエルサ監督に関する本。昨シーズンのビルバオのサッカーは本当に痛快だった。 モウリーニョ、グアルディオラに関する書籍は多くでているが、グアルディオラも監督になる前にわざわざアルゼンチンまでいって話を聞いたというビエルサには非常に興味があった。自分の興味とは少し...
エル・ロコと呼ばれるビエルサ監督に関する本。昨シーズンのビルバオのサッカーは本当に痛快だった。 モウリーニョ、グアルディオラに関する書籍は多くでているが、グアルディオラも監督になる前にわざわざアルゼンチンまでいって話を聞いたというビエルサには非常に興味があった。自分の興味とは少しずれていた内容だったが、十分とは言えない選手の質の中で昨年マンUやバルセロナを追いつめたビエルサのチーム作りや仕事に関する考え方は学びがあった。
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