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リカと3つのルール の商品レビュー

3.8

7件のお客様レビュー

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2017/01/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 自閉症児療育・教育体験記としては特段の内容はなく、ありきたり。まあ読んで害はない程度のレベルであり、新奇情報というような内容は持っていない。  ただし、療育(訓練)の費用が相当かかる点は、もっと社会にアピールしなければならないという感を強くした。  他方、全く本論とは関係がないが、著者の父の著者に対する教育スタイルはいささか突飛で、そちらの方が興味深い。

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2015/10/06

【所在・貸出状況を見る】 http://sistlb.sist.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&category-book=all&category-mgz=all&m...

【所在・貸出状況を見る】 http://sistlb.sist.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&category-book=all&category-mgz=all&materialid=11500808

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2015/04/04

リカちゃん、ありがとう! むきむきの心が飛び込んでくる前半。リカちゃんの心の中はのぞけないけど、パパである著者自身が自分自身の過去を振り返り、私の心もぐらぐらと自分自身のことを思いめぐらす。 冷静に語られる中盤。リカちゃんは応用行動分析を受けることに。パパは応用行動分析を易しいこ...

リカちゃん、ありがとう! むきむきの心が飛び込んでくる前半。リカちゃんの心の中はのぞけないけど、パパである著者自身が自分自身の過去を振り返り、私の心もぐらぐらと自分自身のことを思いめぐらす。 冷静に語られる中盤。リカちゃんは応用行動分析を受けることに。パパは応用行動分析を易しいことばで説明し、自分自身の行動にも活かしてみる。私も何か活かせることはないかと考える。 再び、大きな心の揺れが現れる後半。成長したリカちゃん。パパ。そして、私もいろんなことを気づかされる。 リカちゃん、ありがとう!

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2013/09/27

著者は「成功本」マニア。なんかこの本も自閉症治療のための応用行動分析の「成功本」を読んでいるようで、どうも胡散臭い感じがつきまとい、あまり素直に読めなかったのだが、ラストですとんと腑に落ちた。読み終わった今では、娘より著者のほうが重症だったのではないかという気がしている。ふたりと...

著者は「成功本」マニア。なんかこの本も自閉症治療のための応用行動分析の「成功本」を読んでいるようで、どうも胡散臭い感じがつきまとい、あまり素直に読めなかったのだが、ラストですとんと腑に落ちた。読み終わった今では、娘より著者のほうが重症だったのではないかという気がしている。ふたりとも良くなるといいなあ。

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2013/09/12

自閉症のお子さんに、言葉や文字を教えた父親の記録。 今まで勘違いしていたが自閉症とは精神の疾患ではなく、脳と神経の病気なのだそうだ、本書を読んで自閉症に対する認識が非常に深まった。ちなみにアスペルガー症候群やサヴァン症候群も自閉症の一種らしく、過去には親の愛情不足が原因とされた...

自閉症のお子さんに、言葉や文字を教えた父親の記録。 今まで勘違いしていたが自閉症とは精神の疾患ではなく、脳と神経の病気なのだそうだ、本書を読んで自閉症に対する認識が非常に深まった。ちなみにアスペルガー症候群やサヴァン症候群も自閉症の一種らしく、過去には親の愛情不足が原因とされた時代もあったようだ。 残念ながら現代の医学では、根本的な治療方法はまだ見つかっておらず、ただ唯一「応用行動分析」というトレーニング方法が、一定の回復効果を出しているらしい。しかしこのトレーニング方法は、医療行為ではないために保険が適用されず、高額な費用を自己負担しなければならないのだ。 本書のケースでは周囲の献身的な努力によって、ある程度の効果が見られるまでになったが、ご家族の精神的や経済的な負担が大きすぎると感じた。患者さんとご家族の事を考えると、せめて費用面の負担だけでも軽減できるよう、法改正など何か政治的な判断を期待したい。

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2019/09/03

言葉の概念を持たなかった少女が応用行動分析という手法によって言葉を話し、自分の思いを伝えることができるようになるまでを書いています。著者自身の家族(とくに父親)との確執と、それがどう形成され、解消したかも描かれます。子供と向き合い、親と向き合い、ときには自分自身と向き合う。誰かと...

言葉の概念を持たなかった少女が応用行動分析という手法によって言葉を話し、自分の思いを伝えることができるようになるまでを書いています。著者自身の家族(とくに父親)との確執と、それがどう形成され、解消したかも描かれます。子供と向き合い、親と向き合い、ときには自分自身と向き合う。誰かと真剣に向き合うことが、「生きる」ことなのかもしれないと感じました。

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2013/04/03

(No.13-19) ノンフィクションです。 一生言葉を理解できないだろうと診断された自閉症の娘(リカちゃん)を持った著者が、行動療法というものに出会い、言葉が話せるまでに療育したことが書かれています。 私は自閉症について今までもいろいろ読んできましたが、リカちゃんはかなり重...

(No.13-19) ノンフィクションです。 一生言葉を理解できないだろうと診断された自閉症の娘(リカちゃん)を持った著者が、行動療法というものに出会い、言葉が話せるまでに療育したことが書かれています。 私は自閉症について今までもいろいろ読んできましたが、リカちゃんはかなり重い方なのではないかと思います。 東条さんは自分の生い立ちのこともかなり詳しく書いています。それを読むと、東条さん自身もちょっと普通(普通って何?は置いといて)とは違うように思いますし、東条さんのお父さんもやはりちょっと・・・という感じがしました。 東条さんはリカちゃんやご自身の様子を描き出すのがすごくうまくて、目の前に見えるように描写されていて感心します。 それにしても医者たちのあまりの知識のなさに、私はかなり絶望してしまいました。 東条夫婦は「娘はどこか普通と違う」と感じて、保育関係の人達に相談したり幾つもの医療機関を受診してます。 保育の人達は、いろいろな子がいるから・・・と逃げ、医療機関では、様子を見ましょうとなる。 悩んでいるうちにどんどん時が経ちます。 自閉症という診断を得るまでになぜここまで苦労しなくてはいけなかったのか、怒りを感じました。 もちろん自閉症については、以前は性格と混同されたり、親の育て方のせいだといわれたりして、ずっと混乱していた時代が長かったことは私も知っています。 でも自閉症が世間に広く知られるきっかけになった映画「レインマン」が公開されたのが80年代の終わり。 リカちゃんがいつ生まれたのかは書いていないのですが、1~2歳のリカちゃんの様子が映画「シックス・センス」のゴーストのようだと思うところが出てきます。ということは映画公開後ということで、たぶん2000年前後に生まれたのかな? 鈍い、鈍すぎる、こんなに無知でも、小児科医をやっていられるとは・・・。少なくとも今は違うと思いたいけれど、やはり同じかもしれない。 転機は、知人の知人のさらにまた別の知人から聞いたあいまいな話を追って行ったことから訪れました。応用行動分析を使う治療法があることを知り、伝手をたどりついに行き着いたところが、上智大学心理学科・中野教授。この研究室が今まで英語で構成されていた「ロヴァス法」という応用行動分析治療を、日本語にあわせて翻案するプロジェクトを始めようとしていたのです。 なんという幸運!しかしお金の問題が・・・。莫大なお金がかかることを知り一度は二の足を踏みますが、東条さんはこれに賭ける事を決断しました。 私は「応用行動分析療法」という言葉はどこかで聞いたことがありました。でもいったい何をするのか全く知りませんでした。 それがとても具体的に詳しく書いてあり、ものすごく納得できました。どんな内容かはぜひ本書を読んでほしいと思います。 それにしても東条さんという人はジェットコースターに乗っているような人生をおくっている人で、最後まで驚かされました。 もし、リカちゃんが「普通」の子だったらこの家族は幸せだっただろうかと考えると、多分違ったのではないかと思います。東条さんの性格のせいで、リカちゃんは鼻持ちならない少女に育ったか、父親を批判して思春期には親子バトルを繰り広げることになったか、その両方か、ともかく平和な家庭になったとは思えないのです。 いろいろなことでまた不幸だと感じていた東条さんは、あるきっかけで「あれ?」と気付きました。 絶望を感じたあの日、悪魔とでも取引をしたいと願った・・・ふと気がつくと願いはかなっていたんだって。 リカちゃんは「普通」になることはないだろうけれど、言葉が理解でき、話せるようになったのはすごい成果だと思いました。 4月2日は「世界自閉症啓発デー」でした。世界各地でランドマークが青く染められたそうです。 東京タワーの青いライトアップを見た人はいるのかな?

Posted byブクログ