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ヴェネツィアの恋人 の商品レビュー

3.8

6件のお客様レビュー

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2017/08/17

ミステリなのかな??と思ってたら幻想小説寄り??なんですかね。 音楽をテーマに書かれてる小説って実はほとんど読んだことなかったので、なんだかちっとだけ教養深くなれた気がする…ソリストへの皮肉とか…旅をするチェリスト…勉強になる…。

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2015/09/20

どの短編も最高に面白かった♪ 図書館で借りたので1日1篇ずつ大事に読みました。 印象に残った順に… 「白鳥の騎士」:かわいそう?しあわせ?なバイエルン王。 「スズダリの鐘つき男」:鐘つきの描写がキレイで好き。 「錠前屋」:なんとなく謎が想像できるけど、まさか?! 「空忘の鉢」:...

どの短編も最高に面白かった♪ 図書館で借りたので1日1篇ずつ大事に読みました。 印象に残った順に… 「白鳥の騎士」:かわいそう?しあわせ?なバイエルン王。 「スズダリの鐘つき男」:鐘つきの描写がキレイで好き。 「錠前屋」:なんとなく謎が想像できるけど、まさか?! 「空忘の鉢」:読後すごいSFを読んだ気分になった。 「ガスパリーニ」:バイオリンはコワい。本当にコワい。 「ヴェネツィアの恋人」:あーだめだめ、やっぱこっちのほうが…という感じですか? 「ひな菊」:遺伝と病気のことが実はよく解らなかったです。勉強不足で…。本を購入してからもう一度トライしたいです。

Posted byブクログ

2013/06/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

短編集なのに一作一作をここまで丁寧に読んだのは初めてかもしれない。時代背景やオペラについて知識がないと良く理解できないところはあったがどの作品もとても丁寧に書きこまれたいた。表題の「ヴェネツィアの恋人」の永遠に繰り返す様や「白鳥と騎士」の真相が見え隠れする様がお気に入り。

Posted byブクログ

2013/05/22

”ヴェネツィアの恋人”高野史緒著 河出書房新社(2013/02発売) (解説:日下三蔵。本書収録作だけでなく短いながらも全刊行済み作品解説もあり。) ・・・”カラマーゾフの妹”で2012年乱歩賞を受賞した高野史緒、初の短編集。 ”ガスパリーニ”・・・流れ者のバイオリニストが逗留...

”ヴェネツィアの恋人”高野史緒著 河出書房新社(2013/02発売) (解説:日下三蔵。本書収録作だけでなく短いながらも全刊行済み作品解説もあり。) ・・・”カラマーゾフの妹”で2012年乱歩賞を受賞した高野史緒、初の短編集。 ”ガスパリーニ”・・・流れ者のバイオリニストが逗留先で出会った名器。彼女はそのバイオリンに惹かれるが・・・。 ”錠前屋”・・・その錠前屋は処刑されたルイ十六世とそっくりであった。村人は錠前屋を探ろうとするが・・・。 ”スズダリの鐘つき男”・・・精神とペルソナを巡る物語。 ”空忘の鉢”・・・幻と言われる黄華国を調査する言語学者。核心に近づこうとする彼に情報機関の影が迫る。 ”ヴェネツィアの恋人”・・・占い女は語る。”いいでしょう。その願いを叶えます。但しあなたの人生の全てを芸術に捧げること、それだけです。” ”白鳥の騎士”・・・ワグナーに会うことを切望するルードヴィヒ王。また、ワグナーに認められながらも会うことのできない作曲家。彼らはそれぞれワグナーに会おうと策謀を巡らせる。テレビとビデオが存在する十九世紀を描いた作品。 ”ひな菊”・・・憧れの音楽教授の元に短期間ではあるが師事する機会を得た女。彼女は訓練地で奔放な性格に変わった従姉妹と遺伝学者に出会う。 ・・・ざくざくあらすじを書くと上のような形に。 全体としてロシア・ヨーロッパの異国情緒にあふれた作品たちでした。 ”錠前屋”とデビュー作を彷彿させる”白鳥の騎士”が私の好みに合った作品でしたね。 ・・・まだまだ未収録の短編があるので第二短編集も熱望します!

Posted byブクログ

2013/04/12

『カラマーゾフの妹』で江戸川乱歩賞を受賞した高野史緒が贈る、至極の作品集。怪しくも美しい「七夜の異世界」の扉が、いま開かれる。 ガスパリーニ 錠前屋 スズダリの鐘つき男 空忘の鉢 ヴェネツィアの恋人 白鳥の騎士 ひな菊 『カラマーゾフの妹』は未読ですが、乱歩賞受賞で気になって...

『カラマーゾフの妹』で江戸川乱歩賞を受賞した高野史緒が贈る、至極の作品集。怪しくも美しい「七夜の異世界」の扉が、いま開かれる。 ガスパリーニ 錠前屋 スズダリの鐘つき男 空忘の鉢 ヴェネツィアの恋人 白鳥の騎士 ひな菊 『カラマーゾフの妹』は未読ですが、乱歩賞受賞で気になって手に取ってみました。・・・が、やっぱりこの人私には合わないみたいです。わりに評判高かった『架空の王国』で苦手かもとは思ったんですが、今回の短編で確信。なんていうか、どの短編も不思議なお話ではあるんだけど、陰気なんだよねえ。心の中に闇や虚ろさを持つ人物がテーマであったり、SF世界の設定であったり、別に舞台設定とかは嫌いじゃないんだけど。ただどうにも後味が悪くて、読み終えてもすかっとしないのは微妙だなぁ。収録作品の中では『白鳥の騎士』が良かったです。王の存在を解き明かすと同時にワグナーの正体も分かるという、伏線の美しさがある。

Posted byブクログ

2013/02/17

著者初の短篇集。 『異形コレクション』に掲載されたものは全部読んでいるけど、『ミステリマガジン』『SFマガジン』に掲載されたものは未読だった……いやぁ〜、待った甲斐があった! 未読のものでは『ひな菊』、『異形コレクション』掲載のものでは『空忘の鉢』が矢張り一番いい。

Posted byブクログ