美術品はなぜ盗まれるのか の商品レビュー
歴史的名画ともなれば最高レベルのセキュリティが完備されていて、攻略するのはかなりのリスクを伴うはずであり、映画や漫画とかのイメージで、美術作品の盗難事件については、なぜかその犯罪行為にロマンを感じてしまうというか、犯罪者の方に気持ちが寄った見方をしてしまうところもある。
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先日ルーブルの件があり、ふと目にとまって借りてみた。 絵画が盗まれると、多くのメディアが時価何億とか有名画家の作品だとか報じて作品画像を堂々と掲載し、作品にどれほど価値があるものなのかなどとお墨付きを与えてしまう、これを著者は問題視していた。 今回のルーブルの盗難で報道側があえ...
先日ルーブルの件があり、ふと目にとまって借りてみた。 絵画が盗まれると、多くのメディアが時価何億とか有名画家の作品だとか報じて作品画像を堂々と掲載し、作品にどれほど価値があるものなのかなどとお墨付きを与えてしまう、これを著者は問題視していた。 今回のルーブルの盗難で報道側があえて 作品名・画像・推定価格の詳細をぼやかしたかたちで伝えていたのには、この著者の意見が活かされてきているのかもと思った。 また絵画が麻薬や武器の裏取引の担保に使われている、という実態には驚いた。
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芸術品盗難は、その社会的美術的価値の喪失だけでなく、裏社会に流れる資金や組織犯罪、闇の流通ルート、国際問題など、多くの問題を孕んでいる。
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1994年に発生した、ターナーの絵画の盗難事件と奪還までのドキュメンタリー+美術品が盗まれる、ということに対する精緻な分析。 前半はドキュメンタリー、といっても著者はプロ作家ではないし、事件自体もドラマではないし、大立ち回りがあるわけではない。でも非常に大きなストレス、日常の業務...
1994年に発生した、ターナーの絵画の盗難事件と奪還までのドキュメンタリー+美術品が盗まれる、ということに対する精緻な分析。 前半はドキュメンタリー、といっても著者はプロ作家ではないし、事件自体もドラマではないし、大立ち回りがあるわけではない。でも非常に大きなストレス、日常の業務や生活がありながらも、長期間に渡っての活動、奪還に向けての活動などなど、こんな裏側が!という内容。 後半は過去の美術品の盗難事件や、その目的、対策などをまとめる。美術品に関わるところ以外の犯罪との関係なども改めて身につまされるものだが、公共財である美術品は美術館から盗まれるのではなく、私たちから盗まれるのだ、というメッセージが印象的。
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小説の中の盗難事件は、読む事があっても、実際の盗難事件を読む事はないのでこういう事が起こるのかと思った。実際に交渉にあたったのは、別の人だったので面白味に欠けた。でも、現実は、さほど劇的ではないのだろう。
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貸出先でターナーの絵画2点を盗まれた事件の貸出元の学芸員が本書の著者である。前半は、盗まれてから、金銭で取り戻すまでの8年半のノンフィクション。後半は、美術品盗難に関する考察。もちろん、前半の方が興味深い。美術品に関しては、1種の身代金を払って取り戻すのがスタンダードになっている...
貸出先でターナーの絵画2点を盗まれた事件の貸出元の学芸員が本書の著者である。前半は、盗まれてから、金銭で取り戻すまでの8年半のノンフィクション。後半は、美術品盗難に関する考察。もちろん、前半の方が興味深い。美術品に関しては、1種の身代金を払って取り戻すのがスタンダードになっているようだ。犯罪者にとっては、誘拐よりも美味しい仕事になっているのではないか。日本では、大きな美術品盗難事件についてあまり聞かないが、島国であることが防壁になっているのか。
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高価な美術品を盗み出す泥棒たちのストーリーには、どこかエンターテイメントの匂いを感じてしまうが、現実にはそんなお気楽な問題ではないことを訴えているのが本書。盗難された名画をめぐる学芸員と裏社会とやり取り。
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美術品の盗難事件というと、「今宵、○○をいただきます~怪盗ルパン」のような鮮やかなドラマを想像しがちだが、現実はその対象にある。ある美術品盗難事件とそれを取り戻すまでの紆余曲折を通じて語る美術品への想いがそこにある。
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