ルーヴル美術館の闘い グラン・ルーブル誕生をめぐる攻防 の商品レビュー
1980年代のルーヴル美術館の大改装(中庭にガラスのピラミッドを設置し、その地下にエントランスホールを作るなどした)を担った文化大臣ジャック・ラングの振り返り。 ガラスのピラミッド案への大勢の非難の声、改装前に入居していた大蔵省を移転することへの反発など、大改装をめぐるステーク...
1980年代のルーヴル美術館の大改装(中庭にガラスのピラミッドを設置し、その地下にエントランスホールを作るなどした)を担った文化大臣ジャック・ラングの振り返り。 ガラスのピラミッド案への大勢の非難の声、改装前に入居していた大蔵省を移転することへの反発など、大改装をめぐるステークホルダーたちとの確執。それを断固としてはねのけて大成功をおさめたミッテラン大統領と筆者。 ミッテラン大統領が文化振興にかけた膨大な予算の規模に驚く。その決意の固さ。 内容はやや冗長である一方、改装での困難はもっとほかにも沢山あったはずなので、そちらにも紙幅を割いてほしかった。そして何より図や写真が少なすぎる!! フロアレイアウトや他の建物との位置関係など、地図が欲しいシーンが多数。改装 before/after の写真や、工事中の写真なども沢山盛り込んでほしかった。
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