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分析哲学を知るための哲学の小さな学校 の商品レビュー

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2014/05/31

タイトルからして入門書のようだが内容は入門以上。20世紀の英語圏哲学における主流、分析哲学の論点について主要な学者の論点を整理しながらその議論がどのように推移してきたかを解説している。日本では大陸哲学の著作に比べて分析哲学の本は普及度が低く、初耳の学者の名前が多数挙がる上に論点と...

タイトルからして入門書のようだが内容は入門以上。20世紀の英語圏哲学における主流、分析哲学の論点について主要な学者の論点を整理しながらその議論がどのように推移してきたかを解説している。日本では大陸哲学の著作に比べて分析哲学の本は普及度が低く、初耳の学者の名前が多数挙がる上に論点となる言語の意味論についての主張の差異が掴めず、相当苦労して読了した。困難さに突き当たる程、フッサールの指摘した言語の恣意性というものが身に染みる。本書は分析哲学の著作を読み始めた後、何度も立ち返る本になるのだろう。

Posted byブクログ