メルトダウン の商品レビュー
東日本大震災当時の福島原発に関わる当時の状況が伝わる。現場で指揮しながら命掛けでメルトダウンを食い止めようとしていた東京電力の職員がいる一方で全く役に立つ事もなく、責任逃ればかり考える役員連中、そしてその後の銀行や政府、マスコミの対応に、今の日本がどれ程堕落しているのか、そして、...
東日本大震災当時の福島原発に関わる当時の状況が伝わる。現場で指揮しながら命掛けでメルトダウンを食い止めようとしていた東京電力の職員がいる一方で全く役に立つ事もなく、責任逃ればかり考える役員連中、そしてその後の銀行や政府、マスコミの対応に、今の日本がどれ程堕落しているのか、そして、あれから数年たった今、また核廃棄物無問題で揺れている状況を見た時に、喉元過ぎれば…と言われるような事態になっている事を考えると、また同じ過ちが繰り返されていく事を懸念する。本自体は、あまりに長く難しいので途中でやめてしまったが、過去の出来事にしっかり触れていく事は大事だなと改めて感じた。
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第34回講談社ノンフィクション賞受賞作。電力会社に電気代を払っている日本国民、そして電気代が高いと嘆く日本国民にぜひ一読をお勧めしたい作品。東電だけにかかわらず、独占事業行ってる大企業に共通するものを感じる。
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原子力発電所の危機管理能力は日本に不在 結局「米国頼り」独立国のレベルではない(148) これで原子力発電が国策とはおこがましい 無責任極まりない 莫大な国家予算をつぎ込み、原子力の権威・権勢をほしいままにしてきた「専門家」の誰1人責任を取ろうとしない 1945年の敗戦と全く変...
原子力発電所の危機管理能力は日本に不在 結局「米国頼り」独立国のレベルではない(148) これで原子力発電が国策とはおこがましい 無責任極まりない 莫大な国家予算をつぎ込み、原子力の権威・権勢をほしいままにしてきた「専門家」の誰1人責任を取ろうとしない 1945年の敗戦と全く変わらない構図 いま「コロナ」でも同じことが繰り返されようとしている 日本国内の「専門家」というガラパゴスでしか通用しない「専門性」を振りかざして権威を見せかけて済むのは平時だけ。非常時・戦時に求められる「危機対応力」は皆無。 そのお粗末さを見せつけられ、最後の帳尻は国民に。 説明責任が皆無 何かを隠しているか、判断が出来ないんだ(菅首相100) 日本の人事システム(2年ローテーション)が専門家の育成を妨げ、素人集団の無責任指導体制にしてしまった 安倍政権の内閣府集中体制はそれを加速 もはや江戸幕府の末期か、サイパン陥落後の日本政府状態としか言いようがない
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原発の現場の話は最初の方だけで、後は東電や官邸や役所の誰が何したというのが詳細に書かれている。これまで縁のなかった政治の世界の雰囲気がなんとなく感じられて面白かった。どこの高校大学を出てどう、というのが本に書かれて官僚もなかなか大変。被災地の話はほとんどない。
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面白かったが、長すぎてつかれました。 津波の後の福島第一原発の章はかなりの緊張感で よかったですね。 今現実におきていることと錯覚しながらよんでいました。 それから、枝野さんと東電のせめぎあいも 読み応えがありました。 ただ、全体としては仕方がないとおもいますが、 興味がやや薄れ...
面白かったが、長すぎてつかれました。 津波の後の福島第一原発の章はかなりの緊張感で よかったですね。 今現実におきていることと錯覚しながらよんでいました。 それから、枝野さんと東電のせめぎあいも 読み応えがありました。 ただ、全体としては仕方がないとおもいますが、 興味がやや薄れるところは中だるみして流してしまいました。 でも、とてもやかりやすく説明されていて読んでよかったですね。
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☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB11883051
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原発事故とその収束にあたる官邸と東電。 東電本店のグタグタさ加減と、その後原発再稼働に向けて反省もしないまま動き出す経産省の厚顔無恥っぷりを写し出す。 文中に東電某部長の「自民党政権だったら爆発までいかなかった。メルトダウンしたのは民主党政権のせいで対応が遅れたから」という度し難...
原発事故とその収束にあたる官邸と東電。 東電本店のグタグタさ加減と、その後原発再稼働に向けて反省もしないまま動き出す経産省の厚顔無恥っぷりを写し出す。 文中に東電某部長の「自民党政権だったら爆発までいかなかった。メルトダウンしたのは民主党政権のせいで対応が遅れたから」という度し難いコメントが載っていたが、東電に限らず経産省も含めて誰も責任を取らず責任を取ったのは退陣させられた菅直人だけという摩訶不思議。原発を推進した自民党が追求側で市民派の菅直人が責任を取り、当事者は誰も賠償責任ひとつ負ってないとかなんなのよね? 菅直人を引きずり下ろす策謀の数々は、まぁ政争の面もあるし原発ムラの陰謀かどうかは微妙にしろ、読んでて嫌になってくる。 現時点では原発再稼働の方が経済的に得なのは誰でも分かるけど、だれ一人として原発を推進し事故が起こったことに責任を取っていないままで「反原発はアホ」と叫んでも、道義面での違和感からなる反原発の一部とすら話が噛み合わない。 「寵臣」とか「覚えのめでたい」みたいなワードを使わず淡々と書いたら、もうちょっと違う立場の読み手にも伝わったのに、と。
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緻密なルポだったので読んでて疲れたけどおもしろかった。自分のおつむが悪いので前半部分のほうが面白く読めたけど後半もようこんなこと疲れずに調べたなと感服。
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東北大震災の原発事故から、狡猾な官僚たちに暗躍されて、そして民意に振り回された民主党政権の話。どちらかというと民主党に同情的に思えたが、裏の様子を知ることができて興味深い。少しでも電力会社のムラ的発想と被害者意識の変化や、官僚の既得権益を守る考えの変化が起きていることを祈る。原発...
東北大震災の原発事故から、狡猾な官僚たちに暗躍されて、そして民意に振り回された民主党政権の話。どちらかというと民主党に同情的に思えたが、裏の様子を知ることができて興味深い。少しでも電力会社のムラ的発想と被害者意識の変化や、官僚の既得権益を守る考えの変化が起きていることを祈る。原発推進するなら、まずは彼らが近くに住むべきだと思う。
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東日本大震災を発端に発生した福島原発の事故。 そのドキュメンタリーですね。 どこまでが事実なのか、客観的に見ないと正直わかりません… この書籍が客観的に見ているのかもしれませんがね。 ただ、あの時の民主党、特に菅さんは大分叩かれていたけど、これ見る限りは良くやってたんじゃないかな...
東日本大震災を発端に発生した福島原発の事故。 そのドキュメンタリーですね。 どこまでが事実なのか、客観的に見ないと正直わかりません… この書籍が客観的に見ているのかもしれませんがね。 ただ、あの時の民主党、特に菅さんは大分叩かれていたけど、これ見る限りは良くやってたんじゃないかなとか思っちゃうわけです。 それに比べ東電や専門家たちは… って感想を抱いちゃいますわな。 本当のところはどうなっているのやら。似たような書籍も探して読んでみるか。
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