男の気くばり の商品レビュー

森村誠一【著】

2015/04/01

物質文明が発達し自動化が進めば、生身の人間と接する機会は激減する。便利さとの引き換えに人の手の温もりが失われていく。人は一人で生きていけない。その本質は昔も今も変わらない。肩肘を張る必要はない。型があるわけでもない。自分ができることをできる範囲内で相手にしてあげると考えれば良い。周囲に気を使うのは自然発生的な振る舞いなのだから、疲れることもなければ無理もない。寧ろ鈍感に振舞うほうが却って疲れる。
言葉のエラーが発生するのは会話の間が空いた瞬間。会話の間に耐えられず、何かつなぎの言葉を入れようとして、不用意なフレーズを口にしてしまうことがある。実はつなぎの言葉というのは非常に難しい。軽さゆえの落とし穴がある。ふとした間が魔に変わり、それまで積み上げてきたものが一瞬にして崩れ、自分への信頼や評価が一気に下落する。間を作らないようにして、澱みなく話すことに腐心するよりも、言葉の意味を噛み締めながら話を組み立てる方が相手への気くばりとなる。肝に銘じたい。

2013/05/23

具体的な気くばりの作法はあまり述べられていない。筆者の体験談をまじえて、気くばりの大切さや今の日本人の気くばりの姿勢を危惧を語っている。

2013/02/24

森村さんが、こういう本をかく、しかも自分のサラリーマン時代の話を持ち出しながら！
なんかいいね
気配り、目配り、心配り。
日々意識して行きたいです。