1,800円以上の注文で送料無料

秘密結社にご注意を の商品レビュー

3.4

24件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    6

  3. 3つ

    15

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2021/06/02

良くできたジグソーパズルのようなサスペンス。群像劇的に物語は淀みなく流れていくのだが終盤に気持ちよい程見事に伏線が回収される。 文体も重苦しくなく軽くつまむのによい作品。

Posted byブクログ

2020/08/26

第11回「このミス大賞」優秀賞受賞作と言うことで、手に取ってみた。シリアスとユーモアのバランスや登場人物、話の進み方や人のつながり等、面白くてとても楽しく読めた。実写化されても面白そう。

Posted byブクログ

2019/08/08

気になることがあると調べずにはいられない『青野』は、その性癖からストーカー呼ばわりされ会社を辞めさせられる。その後引きこもり状態になっていたところに求人の手紙が届き、怪しみつつも行ってみると、なんとそこは『秘密結社』だった。 第11回『このミステリーがすごい!』大賞、優秀賞受賞作...

気になることがあると調べずにはいられない『青野』は、その性癖からストーカー呼ばわりされ会社を辞めさせられる。その後引きこもり状態になっていたところに求人の手紙が届き、怪しみつつも行ってみると、なんとそこは『秘密結社』だった。 第11回『このミステリーがすごい!』大賞、優秀賞受賞作。 従業員はクセのある人物ばかりで、仕事自体も意味の無いような怪しげな会社に再就職した青年目線を軸に、息子を誘拐され振り回される男やピッキングは趣味の人物などストーリーが切り替わる。勿論、全てはかかわりを持っているわけなのだが、ちょっとご都合主義な感もあるがテンポが良いのであまり気にならない。しかも最後の最後で気になっていたバイト君と医者の話も、本筋ではないが回収されたのが「おおっ!」となった。 個人的には『謎のドイツ人』こと『三浦』がツボ。『ミュラー』ってなんだよ!

Posted byブクログ

2018/05/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

これも多視点。手に取る本手に取る本、なんとなくこういう作風が続いてるなぁ。 叙述的なトリックを使ってくるかなぁと思ったが、そういう側面はほとんどなく、予想に反して素直なプロットだった。オチも思ったよりは一般的。「秘密結社」というある意味ぶっ飛んだネタを持ち込んだ作品だったから、オチもそうかと勝手にハードルをあげてたかもしれない。 トリックを弄したもんというよりかは、どこで誰か何のためにという動機の連鎖が中心の作品だから、人間ドラマとして読むべきなんだな。そうした点において、引きこもりの彼が外に目を向けられるようになったのはよかったよかった。というか、そこまで伏線だったんだなぁと思うと、作り込みはしっかりしてたなぁと思う。

Posted byブクログ

2017/09/20

主人公の青野の困った癖は気になったことを どうしても放っておけず、自分の手で調べずにはいられない。 そのせいで青野はストーカーの容疑をかけられ会社をクビになり 引きこもりの生活を続けていた。そんな青野の元に フリースィープという会社からの招待状が届く 清掃会社のようだが経...

主人公の青野の困った癖は気になったことを どうしても放っておけず、自分の手で調べずにはいられない。 そのせいで青野はストーカーの容疑をかけられ会社をクビになり 引きこもりの生活を続けていた。そんな青野の元に フリースィープという会社からの招待状が届く 清掃会社のようだが経営者が誰かもわからず従業員は 3人しかいない。わかったのは秘密結社だと言うこと 仕事はパソコンにメールで送られてくるボスからの 指示を正確に行うことだけ、犯罪に加担するような仕事ではないが 怪しい会社だ・・・。 しかし青野の癖がこの会社を調べたいという 思考に変換され働くことを決める。 青野の変な仕事内容に並行して復讐の為に誘拐を目論む溝田 ピッキングに嵌る少年優作、会社をクビになった原因のストーカー事件 そして秘密結社が目的としていた作戦が決行される。 同時多発的な事件は様々な登場人物達の視点で語られ 時系列もあっちこっちと飛ぶが最後に見事なはまりっぷりを見せる 同僚も個性的な人達ばかりで美人の宝来あいみの癖は思ったことを 口に出さずにはいられない人。 格闘技が得意の大東は余計なことをいかに本気で実践できるかを 美学にし、やたらと余計な事をする面倒くさい男。 欧米人のように彫が深い三浦は溢れんばかりの正義感で 謎のドイツ人として巷で話題の人。 ひと癖もふた癖もある仲間達と繰り広げられる ミッションとアクションは痛快でした。 人物描写に物足りなさを感じましたが勢いにやられました。

Posted byブクログ

2014/12/26

最初は少し微妙かなーと思ったのですが、読み進めるにつれて面白くなっていきました。 本文中の知り合いが6人つながれば、世界中がつながると言うのを地でいくような世間の狭さがちょっとびっくりでした。

Posted byブクログ

2014/09/21

ドタバタ活劇で、伊坂幸太郎氏の作品に似ていると感じた。 細かいところに伏線が散りばめられていて、繋がるところはとても面白かった。任務の中で、ゲーセンで子供から席を譲って欲しいという、くだりは特に良かった。大笑い。 シリーズされると面白いのにな。

Posted byブクログ

2014/06/19

このミス大賞作品。 ミステリー。。というよりコメディチックな活劇。 最後のどんでん返しが、前半をどうでも良くさせてくれる。

Posted byブクログ

2014/06/06

「このミス」の優秀賞。 誤解がもとでリストラされた青年が、秘密結社にスカウトされて働き始める物語。 晴れの日に傘を差して歩くことや、商店街をひたすらウォーキングすることや、ゲームショップのテストプレイ機を独占することが、秘密結社の仕事内容。 伊坂幸太郎とか道尾秀介あたりに影響...

「このミス」の優秀賞。 誤解がもとでリストラされた青年が、秘密結社にスカウトされて働き始める物語。 晴れの日に傘を差して歩くことや、商店街をひたすらウォーキングすることや、ゲームショップのテストプレイ機を独占することが、秘密結社の仕事内容。 伊坂幸太郎とか道尾秀介あたりに影響されたのかなと思うような構成。 ひとつひとつは意味がよくわからないような伏線(線というよりも点)を細かく散りばめて、同時に進行する別の事件と関連していくクライマックスで全ての伏“点”を回収する。 デビュー作でこの構成力はすごいと思った。 とにかく緻密だ。 ただ、緻密=細切れになってしまっているのが惜しいところ。 欲張りすぎたというのもあるかもしれない。 読み終えた時の、正直な体感としては、登場人物が多分2~3人多かった。 隅々まで気を配ろうとしたばかりに、そしてそれを、そうとは明らかにせぬまま盛り込もうとするばかりに、「一見無関係な関係者」を登場させることで、人間関係がもう一段階複雑になってしまっている。もちろんそれも楽しめる要素ではあるはずだけれど、それぞれに割り当てる文章量はさほど多くないので、結果、細切れの印象になってしまう。 場面転換の多さも、スピード感と紙一重の細切れ感。 ラストに向かって一気に収束していく爽快感も、どこか途切れがちで、やや力強さに欠ける。 ただ、細部まで漏らさず回収しようという緻密さと丁寧さは光るので、まだ若いこの作家さんが、次回作以降で読者を巻き込む力強さと文章のテンポを身につけていったら面白そう。

Posted byブクログ

2014/03/14

このミス優秀作品 秘密結社に就職したい青とそこで働く人々のいままでの人生と、そこからの人生が上手くからんでいて、 最後にほぉーーーっとなった。 時系列がかなりいりんでいるが、付箋に注意して読んでいると、解決した時に楽しかった さすがこのミスだなーとおもった。

Posted byブクログ