神様のすること の商品レビュー
親を介護する、ということをどこか他人事のように思っている私。 もし自分に降りかかる出来事だとしても、それはきっと遠い未来のことだと思い込むことで、目に見えて老いていく両親から目を背けいる。 両親にはいつまでも元気でいて欲しい。というのは実は、介護なんてまだしたくないよ。という...
親を介護する、ということをどこか他人事のように思っている私。 もし自分に降りかかる出来事だとしても、それはきっと遠い未来のことだと思い込むことで、目に見えて老いていく両親から目を背けいる。 両親にはいつまでも元気でいて欲しい。というのは実は、介護なんてまだしたくないよ。という言葉の裏返しなのかもね。ということ思った一冊でした。 でもやっぱり両親にはいつまで元気でいて欲しいな。
Posted by
私小説の形を取っているけれど、エッセイのようにも読める本。「親を見送ることと、小説を書くこと」だけできればいい、と神様に願った「私」。かなえられた願いとその見返りのように訪れた看取りまでのきつい日々を綴っている。身体的な介護体験ではなくて、何度も危篤になっては戻ってくる母の様子、...
私小説の形を取っているけれど、エッセイのようにも読める本。「親を見送ることと、小説を書くこと」だけできればいい、と神様に願った「私」。かなえられた願いとその見返りのように訪れた看取りまでのきつい日々を綴っている。身体的な介護体験ではなくて、何度も危篤になっては戻ってくる母の様子、それに振り回される自分たち姉妹、妄想する母の言葉から呼び起こされる昔の出来事などがメイン。看取る側の心の在り方の変遷が、克明に表されている。おもしろい、というと不謹慎だけど、でも書き方が重苦しくないせいか読んでいて実際におもしろい。
Posted by
人生の半分を過ぎて、死を意識するようになった時に読むといいと思いました。 付き添い天使の話しや、潜在意識がメッセージを発する話しなど、ユニークに感じました。 最近夢を見ないのは、潜在意識が何も発するメッセージがないからか…ただ、覚えてないだけか…
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
親の介護という関心から読み始めたが小説というよりエッセイで著者の体験と幼少時のことなどが語られている。自分より少し上の世代で理解することは出来たが途中、ダラダラとなかなか進まない展開に飽きてきてしまった。ラストはタイトルに繋げて神様のすることは…と締めくくられていて著者のバックグラウンドを知ることはできたから今後他の著書を読んでも思い出してしまうだろう。
Posted by
「超私小説」なるほど。親を看取るという経験を、物語に再構成することで、乗り越えるというか、しめくくろうとしたのでしょうか。 著者の実体験の深さ・重さからか、正直なかなか読み進みませんでした。
Posted by
- 1