スノーホワイト の商品レビュー
「白雪姫」をモチーフとして、何でも教えてくれる鏡が登場するのだが、まさかこんな使い方があったとはといた。前作「キャットフード」も設定がおもしろかったがラストが失速した。今作の方が内容的には上。名探偵三途川理が一般的な名探偵とはまったく違う立ち位置なのも、前作から読んでいるので慣れ...
「白雪姫」をモチーフとして、何でも教えてくれる鏡が登場するのだが、まさかこんな使い方があったとはといた。前作「キャットフード」も設定がおもしろかったがラストが失速した。今作の方が内容的には上。名探偵三途川理が一般的な名探偵とはまったく違う立ち位置なのも、前作から読んでいるので慣れた。
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シリーズ2作目。 前作で活躍した緋山燃が探偵として再登場。性悪探偵の三途川理も残念ながら絶好調です。 なんでも知ることのできる不思議な鏡で探偵業を営む襟音ママエVS良心の欠如した名探偵三途川理。 怖い后とタッグを組んだ三途川の魔の手から、襟音ママエは無事逃れることが出来るのか?今作では「白雪姫」がモチーフになっているようです。 なんでも知っている鏡で一足飛びに真実を知ったとしても、そこに至るまでのプロセスを証明しなければ解決しないというのがおもしろい。 逆に言えば、そこに至るまでの説得力のある証明が出来れば、真実でないことも真実として通じてしまうということです。 最初の事件で襟音ママエは探偵として最強の武器である鏡を所有しながらも、全く信頼を勝ち得ることができませんでした。 対して三途川が状況に柔軟に対応して真実を歪めていたのがすごい。ピザのサラミひとつであそこまで想像力を働かせたのには感動しました。 緋山もママエを助けるために素晴らしい推理を組み立てましたが。 それにしても「おい、便所!」には笑いました。 今作は「なんでも知ることのできる鏡」という超便利な道具をどのように使うかにかかっています。論理VS超常現象でもあり、論理×超常現象でもあり。 こんな便利な道具を手に入れてもわたしなんかは使い道が全く思い浮かびませんが、三途川の発想力はやっぱりすごいと感嘆せざるを得ません。 小人たちが一生懸命頑張っているのが可愛かった。 ネタバレ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 前作でも今作でも、与えられていない情報や偶然や邪魔が重なって敗北しているだけで、三途川はちゃんと最善手を打っているように思います。 こんなにも常識無視の性悪探偵ですが、一番ルールや論理に捕われているのは彼なのかもなぁ、とも思ったり。 鏡爆弾という発想はとにかく驚きました。 鏡の消失トリックはおもしろかったです。 最後に止めをさしたのがリンゴというのも良い。
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面白かった! 話の核となる「すべてを見通す魔法の鏡」という反則アイテム。最初はミステリなのにこんなの出していいのかな、と思ったけど、鏡を使っての攻防、楽しかったです。 三途川の徹底した悪役っぷりが良いし、次回作も楽しみです。
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魔法の鏡を持つ少女探偵と、小人の助手。 彼女の抹殺をもくろむ義母(?)のお后。 白雪姫のシュチュエーションを借りた推理バトルw 前作でまさかの犯人側だった三途川探偵が今度もやってくれます 同じく前作で目覚めたらしき緋山も探偵として参戦。 探偵だらけじゃん(笑) ヒキガエルにされてしまった三途川が次作でどう暴れるのか期待!
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「何でも教えてくれる不思議な鏡」を使って探偵業を営む女子中学生・襟音ママエ。 第一部の三つの事件は、鏡を使うことによって推理がどのように変質するかというチュートリアルのような役割です。真相から逆算していく推理が斬新で、なかなか面白いです。 第二部は襟音ママエと、ママエの命を狙う探...
「何でも教えてくれる不思議な鏡」を使って探偵業を営む女子中学生・襟音ママエ。 第一部の三つの事件は、鏡を使うことによって推理がどのように変質するかというチュートリアルのような役割です。真相から逆算していく推理が斬新で、なかなか面白いです。 第二部は襟音ママエと、ママエの命を狙う探偵・三途川理とのコンゲーム。最後にローカルルールの盲点を突いた方法で決着します。意外なラストではありますが、割りと小粒なネタでした。 作品の着想は面白いと思いましたが、内容が薄いので短編でも良かった気がしました。
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おい、容赦ないな! 「すべてを見通す魔法の鏡」を持つ探偵少女。もうミステリのロジックとか謎解きとかへったくれもない、最初に言ったとおり容赦なくみんなわかってしまうのだ。 そしてそんな魔法の鏡をキーにして巻き起こる悪巧み。なんつーか。子供のけんかみたいです(悪い意味ではなくてね)。 さらに驚くのが続編があるとのこと、え、どうやって……? 実は不憫な三途川氏の次なる苦難が楽しみです。
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三途川の性格が破綻していることに確信(遅い)。 悪役やのに主人公よろしくサブタイトルに入っちゃってるのが面白い。
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何でも応えられる魔法の鏡を使った犯人側のトリックと、それに立ち向かう鏡を持たない側の推理の応酬。ひねりがあっていい。
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質問になんでも答えてくれる魔法の鏡を使って仕事をする少女探偵とその助手と悪徳探偵の話。 鏡に関するルールを一部での探偵業務を通して小出しに説明して行き、二部で悪徳探偵との本格的な戦いが描かれる。 魔法の鏡を用いた三途川理による完全犯罪が面白かったし、それに対してのママエとグランピ...
質問になんでも答えてくれる魔法の鏡を使って仕事をする少女探偵とその助手と悪徳探偵の話。 鏡に関するルールを一部での探偵業務を通して小出しに説明して行き、二部で悪徳探偵との本格的な戦いが描かれる。 魔法の鏡を用いた三途川理による完全犯罪が面白かったし、それに対してのママエとグランピーの奮闘ぶりもハラハラさせられながら楽しく読み進めれた。 三途川の敗因は性格の悪さでしょう。
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