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『コーラン』を読む の商品レビュー

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8件のお客様レビュー

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2022/10/26

kindle。 82年に開かれた市民講座の記録がもとになっている。当時の現代思想の流れも絡んで、コーランの一節が重層的に読まれる。 イスラムによってアラブの部族社会になかった「個人」という考えが誕生するのは、キリスト教がヨーロッパで個人を生み出した経緯と似ている。

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2021/02/21

たった数行に含まれる、表面的に訳せる意味からは到底見えないあらゆる背景を延々と具体的な例示やニュアンスとともに読み解いていく内容で、詩文やそれに類する、特に古い文に書かれてる内容なんて、意味解ったって解りきらんな、をすごい痛感。 そして、それだけ延々と文そのものだけからは見えな...

たった数行に含まれる、表面的に訳せる意味からは到底見えないあらゆる背景を延々と具体的な例示やニュアンスとともに読み解いていく内容で、詩文やそれに類する、特に古い文に書かれてる内容なんて、意味解ったって解りきらんな、をすごい痛感。 そして、それだけ延々と文そのものだけからは見えないものを「読む」講話の書き下ろしだったにもかかわらず、後記で書かれてる「読む」に関する話がまさに皮肉を効かせてるかのようにも読めて、笑ってしまった。 井筒さん面白い人だなあ。

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2019/01/22

いくつかの宗教について学んだが、ついぞ、イスラム教について学ぶ機会がなかった。9・11以後、日本に住む私にとっても、折に触れひっかかるテーマではあったが、やはり、距離を感じていたのだろう。 ようやく手に取った一冊であったが、ここから学び始めることができ、とてもよかったと思う。 ...

いくつかの宗教について学んだが、ついぞ、イスラム教について学ぶ機会がなかった。9・11以後、日本に住む私にとっても、折に触れひっかかるテーマではあったが、やはり、距離を感じていたのだろう。 ようやく手に取った一冊であったが、ここから学び始めることができ、とてもよかったと思う。 おすすめ 東京ジャーミィ 見学会 TEDTalks LesleyHazleton "On reading the Koran"

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2018/10/11

井筒先生の本の中でも、おそらくかなり読みやすい。いつかの講演内容を書面化したもの。 コーラン初心者の人に向けて、イスラム教とはどのような背景で生まれたのかという視点を与えてくれる。

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2018/03/10

クルアーン「開扉」の7行をてがかりに、イスラームの根本理念を解説する、濃密な講義録。読んだとき、圧倒された記憶があったので、いま、本棚から取り出して、ページを繰って赤線を引いている箇所なんかを拾い読みしてみました。すっかり忘れてました。なさけないですねえ。ただその一方で、関心の芽...

クルアーン「開扉」の7行をてがかりに、イスラームの根本理念を解説する、濃密な講義録。読んだとき、圧倒された記憶があったので、いま、本棚から取り出して、ページを繰って赤線を引いている箇所なんかを拾い読みしてみました。すっかり忘れてました。なさけないですねえ。ただその一方で、関心の芽がぴょこんと顔を出しました。いずれまた、この本は再読したいと思います。(2015年2月28日読了)

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2016/02/09

世界宗教としては一番新しいものであるがゆえに、その時その頃の一神教としては最適化していたがゆえに、思った以上にその在り方が難しく見える。あらためて難しい宗教だなと思った。一神教としてはとても合理的な宗教なのだけど。

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2013/11/09

井筒俊彦「意識と本質」の輪読会を始めて、やっと二年で読了。でも、この本とはまだまだ離れることができない。 何回繰り返し読んだかわからない。 が、例えばブルックナーの交響曲のように、終わったらまた初めから愉しみたい。 今は、何が書かれているかということよりも、どうして井筒先生はこれ...

井筒俊彦「意識と本質」の輪読会を始めて、やっと二年で読了。でも、この本とはまだまだ離れることができない。 何回繰り返し読んだかわからない。 が、例えばブルックナーの交響曲のように、終わったらまた初めから愉しみたい。 今は、何が書かれているかということよりも、どうして井筒先生はこれを書いたのか、ということに興味を持っている。

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2013/03/17

「読め」ばわかりますが、「コーランを読む」という題名から発想されるような・・・・、市民文化講座「源氏物語を読む」をイメージして読み始めると期待は裏切られる。 しかし、裏切られる感覚は知的には快感である。 なるぼと・・・・「読む」とはそういうことだったのか・・・という自戒。文化講座...

「読め」ばわかりますが、「コーランを読む」という題名から発想されるような・・・・、市民文化講座「源氏物語を読む」をイメージして読み始めると期待は裏切られる。 しかし、裏切られる感覚は知的には快感である。 なるぼと・・・・「読む」とはそういうことだったのか・・・という自戒。文化講座でなかったという喜びもある。 ただ、あくまでも岩波のセミナーですから、語り口調でとてもわかりやすい。 なるほど、エクリチュールを紐解くというのは、並大抵のことではないのです。

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