1,800円以上の注文で送料無料

日本陽明学の祖 中江藤樹の霊言 の商品レビュー

4

1件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    1

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2018/08/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2018/08/22   陽明学中興の祖、中江藤樹先生。いくつも参考になる記述あり。  ・GHQが家制度を解体して、下が上を敬う思想「孝」が薄れた。代わりに夫婦など横を重んじる思想が入ってきた。なお、子供が親の面倒をみなくなったのは、相続制もからんでいる(子供は平等=誰がお瀬和をするの?ということ)。家をつがせる=親の面倒をみるという家制度を支持なさるようだ。 ・教育現場でのいじめ問題は、教師の道徳観、倫理観とも関係がある。やはり、儒教的な「上を敬う」思想が足りないのか。それ以外に、道徳教育の不足も説かれる。盗みは良くないなど、基本的なことが出来ていない。刑法まではいかなくとも、よいことと悪いことを教えることの重要性は変わらない(※江戸時代の私塾では道徳教育が多かった)。 ・なお、江戸自体は身分制を超えるものが「儒学」として既に成立していた。つまり、「智慧ある者に師事する」という態度である。 ・教師は聖職者意識を持つべき。価値観の混乱の起こる学業期に、教師が永遠の理想像を示せるか。職業選択など一生の選択に、教師の一言が関係していることも多い。サラリーマン意識ではなく、人を導くことを心の喜びとせよ。 ・正しい主張をしているのになかなか受け入れられないことがあれば、「仁の心」「愛」「思いやり」などが足りないのではないか。 ・儒教は学問的、道教は神秘主義的な特徴。 ・中江藤樹先生自身は日本の建国などに関わる偉大なる魂。

Posted byブクログ