虚構内存在 の商品レビュー
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なんかよくわからない。 言及作品 ビアンカ・オーバースタディ よくしようとすることがより悪いことを招く 虚人たち 超虚構理論の実践 夢の木坂分岐点 虚航船団 伊藤計劃 ハーモニー 円城塔 屍者の帝国(伊藤計劃の絶筆を書き継いだ) p.10 超虚構内理論 我々はみな虚構内存在である
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レビュで気になり読み出す。初読の批評家の評論。筒井の作品やエッセイや対談はほとんど読んでいる自分には、筒井の凄みは十二分に知っているので、なにを今更と思いつつ読んでいった。さて、そこから著者は何が言いたいのかと、期待しつつ読んでいって、最終章。うーむ…… 大雑把な試論とはわかって...
レビュで気になり読み出す。初読の批評家の評論。筒井の作品やエッセイや対談はほとんど読んでいる自分には、筒井の凄みは十二分に知っているので、なにを今更と思いつつ読んでいった。さて、そこから著者は何が言いたいのかと、期待しつつ読んでいって、最終章。うーむ…… 大雑把な試論とはわかっているが、さほど感銘は感じない。個人的にネット界隈の問題に興味がないというのがあるので…… 評論ってなんだろうという根源的な疑問がグルグル回っている。筒井のブックガイドとしてなら優秀かもしれない。要約や引用が優れているが、そこからプラスなんとかが読みたかったのだが。
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伊藤計劃を読んでからSFへの興味がわいてきた。筒井康隆は全く読んだことないけれど、ついタイトルが気になって読んでしまった。もとを読まずに文芸評論だけ読んでもしょうがない……はずだが、それなりにおもしろく読めたのでよし。 中盤まではふつうの作家論。小松左京との対比はもっと細かいと...
伊藤計劃を読んでからSFへの興味がわいてきた。筒井康隆は全く読んだことないけれど、ついタイトルが気になって読んでしまった。もとを読まずに文芸評論だけ読んでもしょうがない……はずだが、それなりにおもしろく読めたのでよし。 中盤まではふつうの作家論。小松左京との対比はもっと細かいところまで書いて欲しかった。終盤は作者の思いがぶつけられていて、よかったと思う。人によって見方はかわるだろうけど、なかなかアツい。 強引だけどおもしろかったのは、基本的虚構権の箇所。基本的虚構権が成立すれば、「虚構内存在との共同存在」が承認され、フィクションとの婚姻や生殖が可能になる。つまり、よく言われる「俺の嫁」というのを、デジタル上で本当の嫁として扱える状態にする、という感じ。こちらの遺伝子情報もデジタル化しWeb上には子どもキャラを作ることも可能とのこと。なんかすごい。
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虚構と真摯に向き合うことの重要さをこの方面では最強の作家から学ぶ一冊。『残像に口紅を』の段階で読者の存在があそこまで虚構内と関係していたとは全然気付かず、でした(私は相当鈍いんで常識なのかもしれませんが) あと、細かいところで、p.293-294にちょこっと書かれてる円城塔の文章の性質についてはおおいにうなずけました。
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アニメにおけるリアルは「絵で描かれた存在を本物のように感じてほしい」という狙いに端を発している。前半はそのことを考える上でも示唆に富む内容だったので、刺激的に読んだ。
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[関連リンク] 虚構内存在――筒井康隆と〈新しい《生》の次元〉 感想 藤田 直哉 - 読書メーター: http://book.akahoshitakuya.com/b/4861824249
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