新宗教 儲けのカラクリ の商品レビュー
システムのようなものはある程度類型化され、理解できるものになっていたが、そもそもそのシステムに人が惹きつけられるのはなぜかという最も知りたいところについては、記述がほとんどなかったのが残念。 また、創価学会が分裂しないのは、特定の幹部に権力・金が集中しないシステムだから、として...
システムのようなものはある程度類型化され、理解できるものになっていたが、そもそもそのシステムに人が惹きつけられるのはなぜかという最も知りたいところについては、記述がほとんどなかったのが残念。 また、創価学会が分裂しないのは、特定の幹部に権力・金が集中しないシステムだから、としているが、ではなぜ彼らにはできてその他の宗教にはできずに分裂していくのかはもう少し研究を続けてもらいたい。 あと、創価学会の名誉会長も決して金儲けができないとしているが、実際には少なくとも出版した書籍の印税は入っており、その収支が明らかでない以上、不確かであるとしか言えないはずのところ、やたら礼賛しているのが気になった。
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“金儲けのカラクリ”なんて題名を見れば何か非合法の香りがするが、これは多分売らんが為に出版社が付けたものであろう。内容はいたって真面目。宗教団体と言えども世俗の社会の中に存在している以上、経済活動と全く無縁でいる訳にはいかない。お金の問題は新宗教だけでなく伝統宗教も同じこと。教団...
“金儲けのカラクリ”なんて題名を見れば何か非合法の香りがするが、これは多分売らんが為に出版社が付けたものであろう。内容はいたって真面目。宗教団体と言えども世俗の社会の中に存在している以上、経済活動と全く無縁でいる訳にはいかない。お金の問題は新宗教だけでなく伝統宗教も同じこと。教団関係者としては余り触れてほしくない部分かも知れないが、いくつかのビジネスモデルに分けて分析する手法はかなり新鮮。次は徳川幕府の瓦解の一因を通貨・為替政策の失敗として描いた佐藤雅美の『大君の通貨 幕末「円ドル」戦争』を読んでみるか?
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