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かなりや の商品レビュー

4.1

11件のお客様レビュー

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2024/10/23

家族がテーマの本を選ぼうとしたときに手にとった。 この本のテーマは「化学」「理科」「助け合い」「つながり」「生きづらさ」「自し」(→それが良いのかどうか含める)でなんか違うなぁと思う。 絶対に自分で命を絶ってはいけないけれどそれを頑なに禁止したり、頑張れよって声かけしたりする...

家族がテーマの本を選ぼうとしたときに手にとった。 この本のテーマは「化学」「理科」「助け合い」「つながり」「生きづらさ」「自し」(→それが良いのかどうか含める)でなんか違うなぁと思う。 絶対に自分で命を絶ってはいけないけれどそれを頑なに禁止したり、頑張れよって声かけしたりするのも違う。 どの話も面白かったけど西條八十の「かなりや」は無理やり感があって話に合わない感じがした。

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2021/08/31

東北(おそらく仙台)を舞台にした連作小説。 感情をコントロールするのが苦手な母と住み単身赴任中の父を待つサチ。 就職で縁もゆかりもない東北のスーパーに転勤中の俊二。  パニック障害の知代。 情緒不安定な妻と離れて暮らしている道雄。 各章の主人公達はギリギリのところで生活していて、...

東北(おそらく仙台)を舞台にした連作小説。 感情をコントロールするのが苦手な母と住み単身赴任中の父を待つサチ。 就職で縁もゆかりもない東北のスーパーに転勤中の俊二。  パニック障害の知代。 情緒不安定な妻と離れて暮らしている道雄。 各章の主人公達はギリギリのところで生活していて、友人の突然の死や薬の飲み過ぎ仕事と私生活での気を使いすぎで一線をこえます。 しかし、主人公達は戻る途中の舟の中の会話で自分の思い込みに気がつきます。  また、各章を続けて読むと、主人公以外の人物達の事情や気持ちも書いるので、主人公達が悪いだけじゃない。周りには自分が思いつかない悩みがある。と考えられる本です。

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2020/09/10

2回目か3回目。物理は苦手なのでそこの部分で、星ひとつ減点。悩みのない人はいない。幸せってなんだろう。自分らしく生きるとは?お金を稼ぐとは?などなど考えてしまう。何かの役割を全うするために生きるのだろうか。完璧に全うなどできなくても。

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2016/10/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

苦しい思いをして、つらい思いをして、それでも人は生きていく。苦しさの中に見える、人と人との関わりの優しさ、温かさに心をじんわりと暖められるお話でした。

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2014/05/26

現代の病…虐待・パワハラ・ストレス症候群・職業病。自ら一線を越えた者たちを連れ戻すお寺の住職と孫たち。大和尚さんはさりげなく、広海と実生ちゃんはストレートに、、。込められる対比は数えきれない…表と裏・科学と仏門・海と川・生と死など、、連れ戻された人たちは境目に気づき、やがて新たに...

現代の病…虐待・パワハラ・ストレス症候群・職業病。自ら一線を越えた者たちを連れ戻すお寺の住職と孫たち。大和尚さんはさりげなく、広海と実生ちゃんはストレートに、、。込められる対比は数えきれない…表と裏・科学と仏門・海と川・生と死など、、連れ戻された人たちは境目に気づき、やがて新たに歩みだす。時間差の連鎖を絡めた各短編は、物静かに見守る奥深さと少々のファンタジー色♪。

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2013/11/23

各話、ちょっと意外な登場人物が順番に主人公になっていて、主観と客観の読み比べ面白かった。 短編の中の登場人物は繋がっていて、そのために物語も繋がってはいるのだけど、物語の核となっている主人公の影が薄いと感じた。 短編を跨ぐ、1冊を通しての軸が半分より手前でポキッと折れていた感じ。...

各話、ちょっと意外な登場人物が順番に主人公になっていて、主観と客観の読み比べ面白かった。 短編の中の登場人物は繋がっていて、そのために物語も繋がってはいるのだけど、物語の核となっている主人公の影が薄いと感じた。 短編を跨ぐ、1冊を通しての軸が半分より手前でポキッと折れていた感じ。最初の2つが連続した話だと思っていたらいきなり他人の話が始まって、「え、なになに?」って感じで、その後特に触れるわけでもなかったので、最初のあれは何だったの?という思いが残った。 あと、各話にいちいち裏の世界の説明が入るのが面倒くさかった。

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2013/06/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「これからの誕生日」の読了感がすごく印象的だったので、 さらに評判のよかったこちらを読んでみた。 思いのほか中盤まで読み進めるまで失速したものの、後半から ぐんぐん物語りに引き寄せられたのは、ここのストーリーに決して人事ではないエピソードを感じたからかもしれない。 当初は「ツナグ」(辻村深月)に似ていると思ったが、あちらは死者とのつなぎ。 こちらは自分で命を断とうとしている人間を引き戻す。 そういう意味ではこちらのほうが建設的なのか。 昨年、映画「北のカナリアたち」に感動したこともあるが、タイトルでもある「かなりや」という曲が、ここでも後半の物語に色を添えており、印象的。 それにしてもこの穂高明という人も、登場人物をシンクロさせるのが巧いなと思う。

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2013/05/23

東北のとある町が舞台。といっても震災に関係した話ではない。 お寺の子である高校生の広海を中心に、連鎖して登場人物が主人公となる連作短編集。どの話の主人公も、心に大小なりとも傷を負っている。児童虐待であったり、意に染まぬ就職であったり、志をもった仕事に心疲れていたり、事情はさまざま...

東北のとある町が舞台。といっても震災に関係した話ではない。 お寺の子である高校生の広海を中心に、連鎖して登場人物が主人公となる連作短編集。どの話の主人公も、心に大小なりとも傷を負っている。児童虐待であったり、意に染まぬ就職であったり、志をもった仕事に心疲れていたり、事情はさまざまながら生死を境をさまようときに、広海と出会う。 ファンタジー要素はほんの一握りで、人々の悩みや関係性や、優しさを丁寧に描いていて、多くの読み手の共感を得られると思った。最初に重めの「アポトーシス」を持ってきて、読み進めるごとに前向きになれる構成もよい。 最後に、スカイエマの挿絵はやっぱり最高!この人の表紙の本は外すことがないと思っている。

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2013/05/06

人間が、いつの間にか、意図せずに抱えてしまっている不安や負担や重荷。 どうすればいいのかわからなくなって、一人でそれらを抱え込んで。 そうすることでまた重くなって。 そういうとき誰にでも、 救いの手を差しのべてくれたり 喝をいれてくれる人がいるということ。 忘れちゃうけど忘れ...

人間が、いつの間にか、意図せずに抱えてしまっている不安や負担や重荷。 どうすればいいのかわからなくなって、一人でそれらを抱え込んで。 そうすることでまた重くなって。 そういうとき誰にでも、 救いの手を差しのべてくれたり 喝をいれてくれる人がいるということ。 忘れちゃうけど忘れたくないなあ

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2013/03/05

誰もが秘密を抱えている。やるせなさを感じている。 でも、それでも格好悪くてもいいから生きていこうと思える、そんな作品。 (かといって完全な前向きな話ではないところもしっくりくる) 一つ一つが全くの単独の話ではないのもまた面白い。

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