空気の名前 の商品レビュー
訳者あとがきより 「(略)少女が大人に脱皮するときの、不安と期待、そのもどかしさ、身体のなかで起こっている生理的なざわめきが 詩的な文体でみごとに表されている。それどころか、女だけの公衆浴場の喧騒をどうやってここまで生き生きと描けたのだろう。そして、町の人たちをめぐる、風変わりで...
訳者あとがきより 「(略)少女が大人に脱皮するときの、不安と期待、そのもどかしさ、身体のなかで起こっている生理的なざわめきが 詩的な文体でみごとに表されている。それどころか、女だけの公衆浴場の喧騒をどうやってここまで生き生きと描けたのだろう。そして、町の人たちをめぐる、風変わりで魅力的なエピソードの数々。」
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メキシコ人作家が描く、モロッコ娘の話。 まだまだ青い。 ずいぶん古い作品だから、これからだいぶ成長したのだろうか?
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
[ 内容 ] 北アフリカの港町モガドールで若い娘ファトマが投げかける謎めいた眼差し、町の人々のあいだで交錯する生と性の予感…。 メキシコで最も権威ある文学賞「ハビエル・ビジャウルティア賞」受賞作。 [ 目次 ] [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]
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体中が感覚器官になったような気がしながら読み進めた。 言葉が私の体の内部で架空のまちモガドールを形作る。 性というのは、感情や理性を超えたところにある根源的な何かなのかもしれないなあ。
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「空気の名前」読んだ@エクスリブリス http://www.hakusuisha.co.jp/detail/index.php?pro_id=09026 … よかった。前後半の雰囲気が違う。物語が直截に進む後半に比べ、前半は散文詩で、単語のイメージが多彩で行間が濃い。様々な性の暗...
「空気の名前」読んだ@エクスリブリス http://www.hakusuisha.co.jp/detail/index.php?pro_id=09026 … よかった。前後半の雰囲気が違う。物語が直截に進む後半に比べ、前半は散文詩で、単語のイメージが多彩で行間が濃い。様々な性の暗喩があり空気も風も光も波も肉体に姿を変え少女の妄想を掻き立てる。余韻が残る
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港町モガドールに住む少女ファトマが性に目覚めて……という風景を幻想的に書いた作品。 話が全然展開しなくて、観念的。 ハンマーム(公衆浴場)の描写がちょっとおもしろい。 歯の抜かれたコブラのいる蛇の間はなんのためにあるんだろう。
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「空気の名前」という詩的なタイトルにそそられて手にとりましたが、内容的にもかなり散文詩の要素が強いようでした。いかにもラテンアメリカ文学。途中読みにくく感じることも多く、少し難しかったのですが、同じ印象が訳者の要約にもあって、少しほっとした次第。物語はアラビア語地域をモデルとして...
「空気の名前」という詩的なタイトルにそそられて手にとりましたが、内容的にもかなり散文詩の要素が強いようでした。いかにもラテンアメリカ文学。途中読みにくく感じることも多く、少し難しかったのですが、同じ印象が訳者の要約にもあって、少しほっとした次第。物語はアラビア語地域をモデルとしているようですが、町自体は多宗教都市の要素があったりと、歴史小説、地理小説としては読めない感じ。ですが、主人公の少女の繊細な心の動きや終始一貫して詩的な表現は美しいものだったし、正直自分の肌には合わなかったけれど、人によっては何か感じるものがある小説かなという感じがしました。
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百合でした。 堕ちていく人たちの描写が秀逸です。 散文的でデコラティブな文章で綴られていて、 迷宮に迷いこんだように迷子になります。 文章が何を伝えたい文なのか、比喩が多すぎて長すぎてわからなくなる。 肉欲もここまで全開にすると、芸術と認められるんだと感動しました。 作者の経...
百合でした。 堕ちていく人たちの描写が秀逸です。 散文的でデコラティブな文章で綴られていて、 迷宮に迷いこんだように迷子になります。 文章が何を伝えたい文なのか、比喩が多すぎて長すぎてわからなくなる。 肉欲もここまで全開にすると、芸術と認められるんだと感動しました。 作者の経歴からも納得です。フランス的というか。
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