ヒトデの星 の商品レビュー
不気味で不安だけどわくわくする話だった。 カメリ以前が描かれていたわけだけど、主人公のヒトデナシが後のカメリの登場人物になるということ? 自分の脳みそ的な部分を取り出して彫刻刀で傷をつけるところがぞわぞわしっぱなしだった。 この作者ってすごく良い雰囲気を作るのに本屋ではあまり...
不気味で不安だけどわくわくする話だった。 カメリ以前が描かれていたわけだけど、主人公のヒトデナシが後のカメリの登場人物になるということ? 自分の脳みそ的な部分を取り出して彫刻刀で傷をつけるところがぞわぞわしっぱなしだった。 この作者ってすごく良い雰囲気を作るのに本屋ではあまり置いていないのが残念。
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なんだかわたしの頭の中も泥になったような気がする不思議な読後感です。私を知ったヒトデナシの、哲学的な問いが深いようなかわいいような。泥とテレビにまみれた世界でした。これから、カメリとかに続くのかな。好きです。
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全てが泥になってしまった世界。人は世界を元に戻そうと、ヒトデを集めて『ヒトデナシ』を作った。人でないからヒトデナシ・・・。 むかしむかし、泥がみた夢か・・・。 何でも造れる工場が造るのは、そこよりも一寸小さい何でも造れる工場。 泥人形のようなヒトデナシは、泥を固めて世界を作る...
全てが泥になってしまった世界。人は世界を元に戻そうと、ヒトデを集めて『ヒトデナシ』を作った。人でないからヒトデナシ・・・。 むかしむかし、泥がみた夢か・・・。 何でも造れる工場が造るのは、そこよりも一寸小さい何でも造れる工場。 泥人形のようなヒトデナシは、泥を固めて世界を作る。 相変わらず、ファンタジーのようなホラーのような筋のないお話。 記憶があれば自分なのか、気付かなければ世界は存在し続けるのか・・・。 じわじわと不安が募ってくる。
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人類が消えた泥の世界でヒトデが改造されたヒトデナシたちが延々と仕事をする話 う~~~~~~ん 我慢して読んだけど意味不明だなあ どこを面白がればいいのかわからない話だった
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北野勇作「ヒトデの星」 もう何冊目であるかなどどうでも良くなって参りました。それほど読ませて頂いております北野勇作先生のご著書。 相変わらずの気持ち悪さ=クオリティで大満足でございます。 分かりやすくなった! 特に今回は非常に分かりやすい構成でございました。いつもならば何...
北野勇作「ヒトデの星」 もう何冊目であるかなどどうでも良くなって参りました。それほど読ませて頂いております北野勇作先生のご著書。 相変わらずの気持ち悪さ=クオリティで大満足でございます。 分かりやすくなった! 特に今回は非常に分かりやすい構成でございました。いつもならば何個もある世界の重ね合わせを文章で表現するものでございますから理解に慣れが必要でありまして。一文一文をしっかり理解しないと前に進めない律儀な御仁にはとても読み進められないものでございました(もちろんそれがまたクセになる良文ではございましたが)。 これで落語的言葉遊びを堪能できる! ところが今回は世界に関する説明がしっかり分かりやすく(ここ重要!)描かれておりまして、その分、北野先生のの落語的な言葉遊びを存分に楽しむことができ。何でしょうかこの胸の高鳴りは。これできっと絶版作品も多い先生の作品がもっと世に知られるように違いないと。淡い期待を抱かずにはいられないのでございます。 過去作の再販につながれ! 本文を読まれた皆様方に置かれましては本書はもちろん他の北野先生のご著書も張り切って購入して頂いて再販の悲願の助けとなって頂くよう何卒何卒宜しくお願い申し上げます。
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外界や自己の認識についてのメルヘンチックな物語。 深遠で分かりにくい、ともすると、自己満足の 独白で終わることが多い題材を、 ふわふわの砂糖菓子のような語り口で 物語にしていっています。 人間性のアイロニーとか、深く読み込み、 考えようとすると、とたんに広大な想定を 感じさせる本...
外界や自己の認識についてのメルヘンチックな物語。 深遠で分かりにくい、ともすると、自己満足の 独白で終わることが多い題材を、 ふわふわの砂糖菓子のような語り口で 物語にしていっています。 人間性のアイロニーとか、深く読み込み、 考えようとすると、とたんに広大な想定を 感じさせる本ですが、そのまま、砂糖菓子みたいに ほんわりと終わることもまたよしとしてくれる様な本。 本当の、大人のおとぎ話。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「どろんころんど」がレコードのA面とするなら、この「ヒトデの星」はB面にあたります。どろんこワールドの泥人形が自ら世界と自分について語るのがこの本です。 ヒトデから作られたヒト型の泥人形がヒトデナシだなんて、ひどく人を喰った話でありまして、可笑しみと切なさと自分探しが奇妙に入り交じって独特のテイストを醸し出しています。 世界の原初は泥であった、という神話伝説をどこかできいたことがありますが、だとしたらこのどろんこワールドは世界の最初に戻ってしまったと言い換えてもいいのでは。主人公のヒトデナシ夫妻はどろんこワールドのアダムとイブとして見立てることも可能です。なにしろどろんこワールドで初めて世界の部品らしきものを作り、あまつさえ子どもまで手に入れてしまうのですから。 ごく普通のヒトデナシだった主人公が、偶然拾ったTVから情報を得ることによって、どんどん認識力をたかめ、ついには自我が芽生えるというくだりはなかなかおもしろいです。人間と世界の関係について考えさせてくれます。世界があるから人はそれを認識するのか逆に人がそれと認識するから世界が存在するのか、という問題ですね。 ラストシーンでは、主人公が巨大なツリーのてっぺんに輝くヒトデの星を見上げるところで「めでたし、めでたし」と幕が引かれますが、この脈絡のない終わり方もまた、昔話ぽくていいですね。かえって「ほんとうにあった話」っぼくなります。
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小説なんだろうか。どうも詩集のような気がする。 小説としてはつかみどころがなくて無駄に体力を消耗する。 夢幻詩集として読むと、気分は悪くない。 ちゃんとイメージがつながる。 北野さんの本は3回目ぐらいが腹に染みてきていい。 あ、そんなこともあるのかと気付くのがおもしろい。 半年ぐ...
小説なんだろうか。どうも詩集のような気がする。 小説としてはつかみどころがなくて無駄に体力を消耗する。 夢幻詩集として読むと、気分は悪くない。 ちゃんとイメージがつながる。 北野さんの本は3回目ぐらいが腹に染みてきていい。 あ、そんなこともあるのかと気付くのがおもしろい。 半年ぐらいしたらまた読み返そう。
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何が本当か分からなくてイメージが重なって身体も思考も泥に沈む。せつなくて、それでも自分が大事に思うもののために考え行動する姿は愛おしい。感情移入するよりも見守り目線になるあたり、私ぁ隠居か(笑
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