妖怪学の祖 井上圓了 の商品レビュー
妖怪学の祖 井上圓了 (角川選書) (和書)2013年03月27日 13:09 菊地 章太 角川学芸出版 2013年1月24日 柄谷行人さんの書評から読んでみた。うちの近くの図書館で借りられて良かった。 ボクが初めて柄谷行人さんを実際に見たのが東洋大学の井上円了記念館だった...
妖怪学の祖 井上圓了 (角川選書) (和書)2013年03月27日 13:09 菊地 章太 角川学芸出版 2013年1月24日 柄谷行人さんの書評から読んでみた。うちの近くの図書館で借りられて良かった。 ボクが初めて柄谷行人さんを実際に見たのが東洋大学の井上円了記念館だった。もう十五年ほど前の話になるかな。坂口安吾について講演があるということで出かけていったのを思い出す。その時の印象はかなり強い。 井上円了はどんな人なのかどうにもわからなかったがお化けの研究者だと教えてくれる人がいた。お化けではなく妖怪が正しかったらしい。 なかなかおもしろい。東洋大学と言えば坂口安吾しか知らなかったけど井上円了について知ることができていい経験を持てた。 当時は意識していなかったけど、井上円了・坂口安吾・柄谷行人と接点を持てたことは幸運だった。
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東洋大学の前身を作った人らしい。 (関連 妖怪学の基礎知識、遠野物語と怪談の時代、怪談前後、神と仏の出逢う国)
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井上圓了って名前よく聞くけどあんまりちゃんと知らないな、と思って手にとってみた本。 妖怪学って妖怪の迷信を打ち払うために始まったんだとか、でもその中に「真怪」がある可能性は否定していないとか、某ラノベの設定って結構事実に即してるとこあるんだねーとか思いつつ流し読んだ。
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近頃では妖怪学関連で知られるようになった井上円了の伝記。 かと思って読んだら、円了自体はうすーい扱いだった。 このタイトルをみて自伝だと思った私は悪くないと思う。 著者は哲学とか宗教とか論理とか教育とか、その辺に興味のある人らしい。 近いけれど広い世界だから、全部書こうと思うと...
近頃では妖怪学関連で知られるようになった井上円了の伝記。 かと思って読んだら、円了自体はうすーい扱いだった。 このタイトルをみて自伝だと思った私は悪くないと思う。 著者は哲学とか宗教とか論理とか教育とか、その辺に興味のある人らしい。 近いけれど広い世界だから、全部書こうと思うと散漫になる。 だから円了というロープをつたって、そこから見える範囲をひとつの本にまとめてある。 このジャンルにそれなりの興味があればそこそこ面白いけれど、本当に興味があって調べている人には薄い内容だと思う。 この本のテーマは別に円了じゃなくてもいいんじゃないか。 同時代という以外に接点がないような人を無理にこじつけて関係者にしたてているようにも見える。 そもそも読み方があやしい。 たとえば私が理解できる部分だと、京極堂のところ。 「妖怪を調べるために本屋をやっている」などの認識を見ると、他のテキストも好きなように読んでるんだろうと思ってしまう。 あとがきに、円了はきちんと知られていないからこの本を書いた、とある。 知りたくて読んだのに、円了を知ることができないこの内容なのはがっかりだ。 著者の姿勢も好きじゃない。 「哲学にこれほどの期待をかけられるなんて、哲学とは何か、なんて考えている「私たち」にはまぶしい」とか書いてある。 マイナーな哲学の学校を建てて、時代遅れの仏教や妖怪を真剣に考えた人を書きながら出てくる感想が「あの時代いいなーうらやましい」なのか。びっくり。 せめて一人称は「私」にすればいいのに。 文章は読みやすいけれど、ベストセラー新書にありがちな読みやすさ。 読者を馬鹿だと思っているのか、馬鹿でも読めるように書かないと売れないのか、がんばって面白く書こうとしている雰囲気が好きじゃない。 p195にある円了の言葉。"非僧非俗心常穏、無位無官身自軽" 小出裕章がそんな感じのことを言ってたのを思い出した。
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タイトルが妖怪学の祖となっているが、哲学者・宗教学者・妖怪学者として突き進んだ偉人のお話。 妖怪学者といっても、妖怪として信じられている迷信を打破することに邁進した学者で柳田国男とは対極の存在。 とにかく幕末〜明治時代の人の話はどれを読んでも凄い。 活力と不屈の精神に圧倒される...
タイトルが妖怪学の祖となっているが、哲学者・宗教学者・妖怪学者として突き進んだ偉人のお話。 妖怪学者といっても、妖怪として信じられている迷信を打破することに邁進した学者で柳田国男とは対極の存在。 とにかく幕末〜明治時代の人の話はどれを読んでも凄い。 活力と不屈の精神に圧倒される。
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