1,800円以上の注文で送料無料

大石芳野写真集 福島FUKUSHIMA の商品レビュー

4

3件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    0

  3. 3つ

    1

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2014/07/10

 写真家である著者は、東日本大震災の1か月半余り後に福島を初訪問。その惨状を目の当たりにし、「月1度は何を置いても現地を訪ねなければいられない気持ち」になったという。本書は、そんな著者が訪問のたびに撮りためた、現地の風景とそこに住む人々の様子を集めた写真集だ。  カメラの前で泣く...

 写真家である著者は、東日本大震災の1か月半余り後に福島を初訪問。その惨状を目の当たりにし、「月1度は何を置いても現地を訪ねなければいられない気持ち」になったという。本書は、そんな著者が訪問のたびに撮りためた、現地の風景とそこに住む人々の様子を集めた写真集だ。  カメラの前で泣く人、微笑む人、考え込む人、遠くを見る人、じっと見返す人。静かに「悲しみ」を浮かべる彼らは、今まで常に土と生きてきた人たちばかりだ。彼らにとって、現状はあまりに深刻だが、何もできることがなくても、それを共有し合うことは大切だと痛感する。

Posted byブクログ

2013/06/24

「お墓にひなんします」そう言って残りわずかな命を自らたったおばあさんがいる。焼身自殺をされた方がいる。納屋で首を吊った方がいる。 故郷に帰れない方がいる。自分の家に留まって意地をみせる方がいる。 離れられない方がいる。 そこには思い出ある。思い入れがある。忘れられる訳がない。...

「お墓にひなんします」そう言って残りわずかな命を自らたったおばあさんがいる。焼身自殺をされた方がいる。納屋で首を吊った方がいる。 故郷に帰れない方がいる。自分の家に留まって意地をみせる方がいる。 離れられない方がいる。 そこには思い出ある。思い入れがある。忘れられる訳がない。 土で生活し、土を大切にし、土に感謝をし、その土を突然奪われた。 戻ってくる予定もない。 永田町のセンセイは原発事故で死んだ人はいないと言う。 原発いらないと言うと「けいざい」をわからない勉強不足な人と言われる。 この本に出てくる方々の目の色は表現できない色をしていた。 それは怒りなのか、強さなのか、わからない。

Posted byブクログ

2013/06/07

鎌田實先生のレビューを読んで手に取りました。 http://bit.ly/12v5sjd 写真のひとつひとつに添えられた言葉が、胸に突き刺さる。「将来の健康が気にならないことはないけれど、心配しないことにしている。でも、心配」(中二女子)

Posted byブクログ