フリン の商品レビュー
どんなドロドロしているかと思ったら、いい話が多くて良かった。 年下の男の子、と、人生最後の恋、あと夢から覚めたなんちゃら、が良かった。
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川辺に建つ「リバーサイドマンション」を舞台に、複数の老若男女の不倫(婚外恋愛)をテーマにした連作短編集。 突然、落ちる恋。その自制できない感情に対して、また家庭を既に手に入れている者は、どうすべきなのか。 もちろん、答えはない。幸せか不幸せかでもない。ただ、自分が必要とされるので...
川辺に建つ「リバーサイドマンション」を舞台に、複数の老若男女の不倫(婚外恋愛)をテーマにした連作短編集。 突然、落ちる恋。その自制できない感情に対して、また家庭を既に手に入れている者は、どうすべきなのか。 もちろん、答えはない。幸せか不幸せかでもない。ただ、自分が必要とされるのであれば、それに応えるべきということなのだろう。
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さらっと読める恋愛小説。 実際、婚外恋愛なんてきっともうめずらしいことじゃない。 誰にでも起こりえる、日常の些細な出来事になりつつある。 携帯ではなくケータイだったり、彼氏ではなくカレシであったりするように、フリンとカタカナで表記されたタイトルには、そんな意味も込められているの...
さらっと読める恋愛小説。 実際、婚外恋愛なんてきっともうめずらしいことじゃない。 誰にでも起こりえる、日常の些細な出来事になりつつある。 携帯ではなくケータイだったり、彼氏ではなくカレシであったりするように、フリンとカタカナで表記されたタイトルには、そんな意味も込められているのかもしれない。 特に強い印象を残したのは「シニガミ」。 それはまあ当然ばれているでしょうね、というのと、やっぱり女性の感情は女性に向かうんだな、というのと、あの状況での「因果ですよ」という言葉。 いちばんリアリティがある話。 最後の一話はないほうがよかったように思う。 連作短編で、それぞれの登場人物が一堂に会してしまうのはなんだか興醒めだった。
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リバーサイドマンションに暮らす住人たちの、男女の機微を描いた連作短編集です。 〝フリン〟というタイトルから推察できるように、中には泥沼化した〝不倫〟のお話もあるにはあるのですが、そうでない異性に対するちょっとした感情の変化や、胸に仕舞った秘めごとなど、カタカナ表記に値するバリエー...
リバーサイドマンションに暮らす住人たちの、男女の機微を描いた連作短編集です。 〝フリン〟というタイトルから推察できるように、中には泥沼化した〝不倫〟のお話もあるにはあるのですが、そうでない異性に対するちょっとした感情の変化や、胸に仕舞った秘めごとなど、カタカナ表記に値するバリエーションに富んだ物語で構成されています。けれど、最終章まで読み終えると、それらがひとつになり、ストンッと胸に落ちるものがありました。 恋愛感情ほど不確かなものはありません。なのに惹き寄せられてしまうのは、寂しく、哀しい生きものである、人間の性なのかもしれませんねぇ。ひとは皆、迷いながら生きているのですネ。
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- ネタバレ
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椰月美智子さんは、『しずかな日々』と『るり姉』と、3作目 2作とも好きな小説だったので、迷わず買って読んでよかった 「フリン」という「婚外恋愛」を描いているのだけど ドロドロしたところはなく、普通の恋愛と変わらないような 色々な男女の関係が、静かに素直に、ちょっと辛辣に描かれている そして、ちょっと切ない気持ちになってしまう
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