こちら弁天通りラッキーロード商店街 の商品レビュー
友達の連帯保証人になったが為に、大きな借金を背負いこみ、妻子とも別れ、死に場所を探しまわっていたら、無人寺で、寝込んでしまう男 笠井 武と言うのが、主人公である。 それが、シャッター街と化した商店街の老人達が、其の男が袈裟を着ていたので、坊さんと思い、もう老い先短いし経営も出来な...
友達の連帯保証人になったが為に、大きな借金を背負いこみ、妻子とも別れ、死に場所を探しまわっていたら、無人寺で、寝込んでしまう男 笠井 武と言うのが、主人公である。 それが、シャッター街と化した商店街の老人達が、其の男が袈裟を着ていたので、坊さんと思い、もう老い先短いし経営も出来ないので、ぽっくり逝きたいと、切に願うのである。 先ずは、商店街の組合長の喫茶店主が、巨大ショッピングモールに、客を奪われて、客が来ないのを、愚痴ると、其の男が、全部100円均一にすれば、良いと、助言し、パンやを初め、次から次へと、最後に、もう一度、商店街を、活気ある所にと、全部の商店が、100円均一の案に賛同して行く。 テレビ局も来て、客も増えたのは、良いが、其の男の債権者が、それを見て、やって来る。 其の膨大な借金を、商店街104店全部が、10年計画で、利息なしで、支払うと、組合長が、言い放つ。 最後は、ぽっくり逝きたいと言って生きがいをうしなっていた老人たちが、今度はぽっくり逝かないように、願ってくれ!と、男に言うのである。 最後の莫大な借金を背負った元印刷会社の男笠井は、連帯保証人になったが、不当な金利だし、もう少し、弁護士などと相談すべき所もある。 そして、この商店街の組合長も、ぽ~んと、全員が、笠井氏の借金を肩代わりして支払うと言ったけど、今70歳の人が、10年元気に過ごせる人ばかりでないと、思う。 やはり、小説として、読むのは、良いけど、現実味に少しかけることばかり。 ファンタジーに読まないと、いけないのかもしれない。 年を取って、生きること、働くこと、生きがい、、、て、何なの?と、問われる小説だった。
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おもしろかったです。 「但し」付きで。 知人の連帯保証人になり、莫大な借金を肩代わりするハメになった笠井。 会社をたたみ、妻子と別れ、死に場所を求めて電車に乗り辿り着いた町で、大雨に降られ、飛び込んだ無人のお寺。濡れた服を置いてあった袈裟に着替えたことから、新しく来た住職と間違...
おもしろかったです。 「但し」付きで。 知人の連帯保証人になり、莫大な借金を肩代わりするハメになった笠井。 会社をたたみ、妻子と別れ、死に場所を求めて電車に乗り辿り着いた町で、大雨に降られ、飛び込んだ無人のお寺。濡れた服を置いてあった袈裟に着替えたことから、新しく来た住職と間違われる。 誤解を解く間もなく御前様と呼ばれ、集まってきた老人たちに囲まれありがたがられる。どうやら「ポックリ」にご利益のあるお寺らしい。 老人たちは近くのアーケード街の組合員。新しくできたショッピングモールのせいでシャッター街となり、年金で暮らす老人たちの今の願いはただひとつ「ポックリ」だけ! 衣食住が保障された扱いに住職のマネを続ける笠井だが、喫茶店にふと提案した100円コーヒーが受けたことから他の店にも次々と相談され…… 何をどうしたからといって「これ以上は悪くなることはない」という、笠井の開き直りと商店街の実情が同じなので、戸惑いつつも老人たちは無茶苦茶な提案を受け入れ、とうとう商店街は「なんでも100円」に。 発想はおもしろいけれど、実際で考えると…… パン100円は今時ショッピングモールにも入っていたりするし、着物屋さんや電器屋さんは、その後のお教室や何でも屋のようなフォローだけでは後に続く商売としては弱い。 閉めたままよりはいい・古くなっていくだけの商品を置いていても仕方がないという前提と、なによりもう一度働くという生きがいを感じることが、老人たちの一番求めていることなのだとわかっているのだけど……気になる。 リアルを求める派ではないのになぜこんなに気になるのかといえば、帯やあらすじで、シャッター商店街を立て直す・商店街がショッピングモールに対抗する案、などが描かれているのかなと期待して読んでしまうから。――書かれていません(笑) そして、ここで冒頭の「但し」を。 ・時代を100円パン屋が無かったくらい前だと設定。 ・電車を降りた時点で「世にも奇妙な物語」のようなSF的平行世界に迷い込んだファンタジーだと思う。 これでばっちりおもしろく読めます。 でもいっこだけ、どうしても突っ込みたい。 「アーメンソーメンヒヤソーメン」「ポックリポックリ」…… いくらなんでもウソお経だってわかるって!!
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百円で、この小説が買えたら、きっとみんな満足するはず。 吉本新喜劇だと思えたら、きっと幸せ。 シリアスにとらえないのが、たぶん持ち味。全部が傑作ということは、ありえない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
友人の保証人になってしまったため、ヤクザに追われる主人公。 家も家族も失い、雨宿りのために泊まった無人の寺で目覚めると、商店街の老人から住職と間違われ、崇められる。 「ポックリ死なせてほしい」と懇願する老人たちを前に、住職のふりをするが・・・。
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死体のアーケード商店街を借金取りの追われる男が甦らせる、奇想天外な物語。 テンポよくおもしろく読んでいたんだけれど 最後はちょっと駆け足気味だったのが残念かな。 わたしの生まれ育ったのも古い宿場町で歴史ある商店街があるんだけど このラッキーロード商店街みたいなシャッター街。 こ...
死体のアーケード商店街を借金取りの追われる男が甦らせる、奇想天外な物語。 テンポよくおもしろく読んでいたんだけれど 最後はちょっと駆け足気味だったのが残念かな。 わたしの生まれ育ったのも古い宿場町で歴史ある商店街があるんだけど このラッキーロード商店街みたいなシャッター街。 このくらいの思い切った生き返り作戦は必要なのかも…。 まー100円はやり過ぎだけどねw
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はあ?こどもが書いたの?な、感想です。失礼は承知ですがほんと、安政大脱走や相棒を書いた人とは思えない。さいきんの五十嵐作品はほんと薄っぺらい。人が入れ替わったんじゃないかとずっと疑ってる。ましてやシャッター街+坊主という要素が、さいきん読んで大絶賛だった荻原作品「花のさくら通り」...
はあ?こどもが書いたの?な、感想です。失礼は承知ですがほんと、安政大脱走や相棒を書いた人とは思えない。さいきんの五十嵐作品はほんと薄っぺらい。人が入れ替わったんじゃないかとずっと疑ってる。ましてやシャッター街+坊主という要素が、さいきん読んで大絶賛だった荻原作品「花のさくら通り」とまるかぶりだったから、質の差は歴然。なんというやる気のない、ぽっくり死ぬことすら他力本願な住民に、自己中心的で無責任なアドバイスをするニセ坊主。死にたきゃてめえで死ねや、つらいならしぬ気で必死になれやと怒鳴りたくなる。どいつもこいつも都合がよすぎるだろ、喝だ喝!こんなやり方で明らかに未来はないし。ただただイライラした。読まなきゃよかったな1冊。どうしちゃったんだろうほんと。わくわくさせるストーリーが書ける人だと思うのに。幻滅の溝は深まるばかりです。
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あるわー、シャッター商店街。 お店が気に入らないとかではなく、商店街って駐車場がないから足が遠のくんだよな。 近所なら歩いてい自転車で行けるから問題ないのかもしれないけれど、車で行くとなるとどうしても駐車場完備の大型店に行ってしまう。 そんな寂れた商店街をなぜか立てなおしてしまっ...
あるわー、シャッター商店街。 お店が気に入らないとかではなく、商店街って駐車場がないから足が遠のくんだよな。 近所なら歩いてい自転車で行けるから問題ないのかもしれないけれど、車で行くとなるとどうしても駐車場完備の大型店に行ってしまう。 そんな寂れた商店街をなぜか立てなおしてしまったという爽快な話。 まず勝手にお寺に寝てただけなのに勘違いされたところがポイント。 商店街の人々もおおらかというか投げやりというかそういうタイプが多かったのもポイント。 後は言われた通り素直に従っただけで商店街復活。 100円商店街かぁ。それはそれで楽しそう。
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サラ金の男に追われていた笠井は偶然降り立った町の無人のお寺に逃げ込んだ。町の人には後任の御前様とまちがえられ、シャッター商店街の再生に手を貸すことに。うまく当たったためにニュースになって見つかってしまう。その時商店街の人たちが出した提案とは。さらりと読める。
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電車の中で読んでてちょっと笑ってしまった…なんでも100円で売ってしまえって言う事で、またかよと思ってしまい。 世の中もうシャッター通り商店街ばかりです、100円ですべて乗り切れるわけ無いがまぁギャグ小説としていいのでは?と。
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商店街を再興する話…と思っていたら「ポックリ逝くためにお祈りしてください」と老人達がお祈りしてきてどうなることかと思った。この話の進め方で最後はどうまとめるのかあまり考え付かなかったのでこの結末はお気に入り。
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