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近代秀歌 の商品レビュー

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23件のお客様レビュー

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2013/04/10

永田和宏が教養として是非とも知っておいてもらいたいと思う明治以降、昭和初め頃までの短歌百首を選び、それぞれに解説を施している。選んだ歌にまつわる短歌も紹介していたりするので実際掲載されている短歌は百を超える。 短歌に興味のない人でも、どの歌もどこかで読んだり、聞いたりしたことのあ...

永田和宏が教養として是非とも知っておいてもらいたいと思う明治以降、昭和初め頃までの短歌百首を選び、それぞれに解説を施している。選んだ歌にまつわる短歌も紹介していたりするので実際掲載されている短歌は百を超える。 短歌に興味のない人でも、どの歌もどこかで読んだり、聞いたりしたことのあるものが多い。歌だけをみても、明治以降に作られたものばかりなので、歌の意味が難解でわからないというものはない。古来この短い「短歌」のなかで日本人は語数以上の内容を表現してきている。また同じ日本人であれば時代を超え、同じ感動、感情、情景を共有できるのだ。「短歌」の無限の可能性を感じた。そしてその情景、心情等が永田氏の解説を読むと数倍輝きを増すのだ。 私は氏の日本語の文章の美しさに圧倒された。華美ではなく、的確にしかも美しい日本語で表現、それは「詞」を操る歌人であり、常日頃から「ことば」を大切に扱っている人だからかもしれない。 この本を読んで自分の語彙力のなさを痛感した。「畢生」「人口に膾炙する」「糟粕を嘗める」等近くにネットの辞書がなければ、意味さえ調べず「スルー」してしまっていただろう。ネットで即、調べられるという環境に感謝するとともにもう少しことばを大切にしていきたいと思った。 「あとがき」で氏は「現代秀歌」を書く予定とある。次作も是非読みたい。

Posted byブクログ

2013/03/21

記憶すべき歌が網羅されていて、著者の軽妙で的を得た解説が秀逸だ.和歌に出てくる語句が校歌などによく使われるのは、古い学校では歌人に作詞を依頼するからかなと思った.我が母校の歌詞に「竝よろふ山」というのがあるが、斎藤茂吉の歌から採っているようだ.

Posted byブクログ

2013/02/24

和歌は苦手。 でも読みやすかった・・・と思ったのは、やはり本職は理系ということらしい。 わが事にひきつけて書かれているので、おやっと思うこともありながら親しみも持てた。 とはいえ、どうしても和歌がわかる自分にはなれないなぁ。。。

Posted byブクログ