1,800円以上の注文で送料無料

夜の底は柔らかな幻(上) の商品レビュー

3.7

116件のお客様レビュー

  1. 5つ

    11

  2. 4つ

    46

  3. 3つ

    39

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2023/08/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

友人に勧められて、恩田陸を初めて読む。 題材は好きやし、キャラも含め設定も良いのに、何せ説明が少なすぎる。特殊な世界観で特殊な名称(イロ等)を使うならもう少し説明が欲しかった。読み進めていくうちに「この単語はこういう意味なのかな」とわかってはくるがそこまで時間がかかり、ふんわりとしかわからないまま読み進めていくのが大変。 個人的に好きな登場人物もおり、ある程度理解できる中盤以降になってくると楽しい。戦闘描写は少年漫画かな?という感じ。 下巻まで読んだ後なので書くが、結末を読者に委ねる系がモヤモヤしてあまり得意ではないので、そういう人にはお勧めしない。うちの好きな軍勇司はどうなったん??? それでも仕事中に早く帰って続き読みたいな〜と思えるくらいには引き込まれたので⭐︎4で。

Posted byブクログ

2023/02/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

レビューに「ネクロポリスみたい」と書いてあったので手に取った小説。怪しい雰囲気を醸し出しつつ、能力者のバトルをとても格好よく書いている。ただ、説明がないまま進んでいったのでちょっと置いてけぼりをくらった感じだった。「在色者」とか「ヌキ」とか、なんとなくは分かってももやもやした。下巻で詳しい説明があるのかしらん。

Posted byブクログ

2023/01/22

恩田陸っぽいな〜と読んだ時に思った。 最初にスピンオフの方を気づかず読んでしまったので、楽しみに読んでいた。 在色者なる人たちの不思議な世界観に浸っていた。 スピンオフからの本編だったが、意外と読み方として楽しめた。

Posted byブクログ

2022/01/17

『雪月花黙示録』や『夢違』、『常野物語』を連想させるサイキック・ファンタジー。 "イロ"という超能力を有する"在色者"たちの国"途鎖"。そこでは入国管理官が警察組織とも丁々発止の権力を有しており、半ば無法地帯と化していました。 盆にあたる"闇月"に宿縁に導かれた猛者たちが集い出す...

『雪月花黙示録』や『夢違』、『常野物語』を連想させるサイキック・ファンタジー。 "イロ"という超能力を有する"在色者"たちの国"途鎖"。そこでは入国管理官が警察組織とも丁々発止の権力を有しており、半ば無法地帯と化していました。 盆にあたる"闇月"に宿縁に導かれた猛者たちが集い出す・・・設定が厨二心をくすぐります。 役者が揃ってこれからデスゲームが始まるぞ・・・!と盛り上がったところで下巻へ。

Posted byブクログ

2021/09/20

犯罪者や暗殺者たちが住み、国家権力さえ及ばぬ無法地帯である〈途鎖国〉。特殊能力を持つ〈在色者〉たちがこの地の山深く集うとき、創造と破壊、歓喜と惨劇の幕が切って落とされる――極悪人たちの狂乱の宴、壮大なダーク・ファンタジーをお楽しみください。 日本国から独立した国家、途鎖国(とさ...

犯罪者や暗殺者たちが住み、国家権力さえ及ばぬ無法地帯である〈途鎖国〉。特殊能力を持つ〈在色者〉たちがこの地の山深く集うとき、創造と破壊、歓喜と惨劇の幕が切って落とされる――極悪人たちの狂乱の宴、壮大なダーク・ファンタジーをお楽しみください。 日本国から独立した国家、途鎖国(とさこく)を舞台にした特殊能力者のバトルストーリー。独特の世界観が面白い。以前読んだ『夜のピクニック』。世間ではなかなか評価の高い作品なんだけど個人的には嫌いなタイプの物語だった。学生の青春物語にどうして予知能力者みたいのが出てくるんだよ……と。だけどこの小説を読んで恩田陸という作家がSF作家なのだと知った。そこでようやく『夜のピクニック』という作品を理解できた。

Posted byブクログ

2021/04/22

もう本当に、自分好みの作品でした。 冒頭、列車の斜め向かいに座る老女の顔がぶれ、その隙間から紫煙と共に小さなおかっぱ頭が現れた時に、私はガッツポーズをしましたね。今回は当たりだと。(↓のような読み方をしてるので。) 日本の中でも特異な自治を持つ途鎖(とさ)を舞台に、イロと呼ばれ...

もう本当に、自分好みの作品でした。 冒頭、列車の斜め向かいに座る老女の顔がぶれ、その隙間から紫煙と共に小さなおかっぱ頭が現れた時に、私はガッツポーズをしましたね。今回は当たりだと。(↓のような読み方をしてるので。) 日本の中でも特異な自治を持つ途鎖(とさ)を舞台に、イロと呼ばれる特殊能力を持った人物たちが戦いを繰り広げる。 どの登場人物も魅力的で、アニメを観ているような戦闘風景(さすが恩田さんの文章力)に、夢中になって読み進めた。 が、 ラストが近づくにつれ、 あれ?これ終わるの?どう考えてもページ数足りなくない?という不安は的中し、広げられた大風呂敷はそのままに、呆然とする読者を残し幕を閉じた(笑) 山積みの疑問は、皆さんの感想にある通りです(笑) さんざん期待させといて、実邦の能力って結局なんだったんじゃ??(笑) いやー、恩田さん。びっくりしましたよ。続編読みますよ。本当に面白かったんだから。 メモ: ・ホトケの登場シーンは、『いのちのパレード』収録「観光旅行」を思わせた。 ・この覚えにくいタイトル、いまいち意味がわからない。 《恩田陸を読むぞ2021④》  ルール:図書館にある恩田陸の棚の、左側にある本から先入観無しで読んでいく。シリーズ物に当たったら、1から順に読む。

Posted byブクログ

2020/02/14

『ウラ、ウチ、ヌキ、イロ、ソク、フチ、タマゲ、カケラ』まったくもって意味不明なこれらの言葉が当たり前のように飛び交う物語、ほとんど何の説明もなく上巻の400ページを駆け抜けるストレスフルな我慢の読書。そもそもこの物語の舞台はどこなのか、『日本政府とは司法取引の話がついてるんだ』『...

『ウラ、ウチ、ヌキ、イロ、ソク、フチ、タマゲ、カケラ』まったくもって意味不明なこれらの言葉が当たり前のように飛び交う物語、ほとんど何の説明もなく上巻の400ページを駆け抜けるストレスフルな我慢の読書。そもそもこの物語の舞台はどこなのか、『日本政府とは司法取引の話がついてるんだ』『日本政府と途鎖は全く別の世界よ』、我々の暮らす日本ではなく、でも『途鎖犬』、『お遍路』とどこか四国のあの県を思わす言葉がちらりほらり。現実のようで架空のような途鎖国を舞台にした物語が始まりました。 『葛城は、宙に浮いていた。』、まるで常野の人々の如く不思議な能力を持った人々『在色者』、その在色者が入国を禁じられている途鎖国。いきなりの摩訶不思議な展開に不意打ちを食らいます。そう、これは恩田さんのファンタジー世界。いかにも悪者感漂う強敵も登場します。しかもそれが入国管理官という意味不明さ。そんな状況でお遍路の旅に出る主人公・実邦。理解し難い展開にストレスがたまる中、上巻の最後にようやく見通しが良くなります。そして、イロを持つ者通しの戦闘シーンが描かれていきます。ここはもう恩田さんの真骨頂。読者の想像力がめいっぱい試されます。このシーンを楽しめるかどうかは全て貴方次第。このあたりの戦いの表現は「失われた地図」も思い起こさせました。 『目的地に辿り着けるのは一人だけ。正真正銘のゼロ・サム・ゲームだ。』、物語は下巻へ向かって進みます。こんな疑問あんな疑問が膨らむ一方で終わってしまった上巻、さて下巻で恩田さんはスッキリと物語を終わらせてくれるのでしょうか、それとも投げ出されてしまうのでしょうか。 この世界観に浸れるならもうどちらであってもいい、それが恩田ワールド。でもやっぱりスッキリしたいと願いつつ続けて下巻を読みたいと思います。

Posted byブクログ

2019/12/10

特別な国「途鎖国」 イロという特殊な能力を持つものたちが 闇の月にクスリと力を求めて集まってくる・・・ なんの世界観説明もされないまま話が進むため 最初は読んでいて、手探り状態。 上巻が終わってやっと何となくわかってきたところ。 「役者は揃った」感じかな 下巻で一気に話が進み...

特別な国「途鎖国」 イロという特殊な能力を持つものたちが 闇の月にクスリと力を求めて集まってくる・・・ なんの世界観説明もされないまま話が進むため 最初は読んでいて、手探り状態。 上巻が終わってやっと何となくわかってきたところ。 「役者は揃った」感じかな 下巻で一気に話が進みそう

Posted byブクログ

2019/07/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

同時にたくさんのことが起きて、翻弄されているうちに上巻が終わる。広いようで狭い人間関係と因縁の中で、それぞれの為すべきことが交錯する。 罪のない人が殺されるのには心が痛んだ。

Posted byブクログ

2019/03/01

図書館で借りた本。 前から読みたくて、借りては読み切れなくて返却していた本の上巻をやっと読めた。 日本だけど日本じゃない国。イロという能力を持つ人間の住む世界の話。

Posted byブクログ