菜根譚 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「満腹してしまえば食物のうまい、まずいには何の関心もなくなる。 情事も終わってしまえば、欲望は消え去ってしまう。 誘惑に動かされそうになった時は、つねにことが終わった後の味気なさを思い浮かべよ。それによって自己の本心を見失わずにすむだろう。」
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『さいこんたん』と読みます。1965年に刊行された本ですが、数ある菜根譚の解説本の中でも一番分かりやすく親しみやすい表現となっており、今読み返しても全く古さを感じさせません。 それどころか、今の時勢を的確に予言している記述もあり驚かされます。 社会がどれだけ進歩しても人の心の拠り...
『さいこんたん』と読みます。1965年に刊行された本ですが、数ある菜根譚の解説本の中でも一番分かりやすく親しみやすい表現となっており、今読み返しても全く古さを感じさせません。 それどころか、今の時勢を的確に予言している記述もあり驚かされます。 社会がどれだけ進歩しても人の心の拠り所や深層心理は変わらないといったところでしょうか? この本の不思議なところは、読み返すその時の自分の年齢や置かれた境遇によってグッと来る言葉がいくつも見つかる事で、その度に新たな発見に驚き、また、自分への戒めや一念奮起するための発奮材料としています。 かの川上哲治や五島慶太、田中角栄、野村克也、吉川英治、笹川良一氏らが愛読書としていたことでも知られています。 私の愛蔵書であり、本書に散りばめられた数々の名言、あなたにもお勧めします。今でもアマゾンで買えますよ。
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栄達には本当の幸福はなく気苦労を増やすばかりだと説き、隠遁生活を進め、人との関わりの上での波風を立てず、自然のままであれるような心得を説いた著作。 本質的には隠遁書ではなくむしろ俗世の処世術を説いたものである。 したがってこの愛読者にはむしろ俗世に通じ、かつそのまま俗世に留まる人...
栄達には本当の幸福はなく気苦労を増やすばかりだと説き、隠遁生活を進め、人との関わりの上での波風を立てず、自然のままであれるような心得を説いた著作。 本質的には隠遁書ではなくむしろ俗世の処世術を説いたものである。 したがってこの愛読者にはむしろ俗世に通じ、かつそのまま俗世に留まる人が多い。 この本の恬淡とした世間の捉え方、人との関わり方は、野心の隠れ蓑として最適なのだろう。
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