ごんぎつね の商品レビュー
子供の頃読んだごんぎつねを再読。 こんなに悲しいお話だったとは。 動物好きとしては読んでずーんとしてしまうので、作者は何を伝えたかったのかな、と思いました。
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悪戯好きの「ごんぎつね」は、村人の兵十(へいじゅう)が病気の母親に食べさそうと小川で獲ったウナギを横取りしてしまいます。兵十の母親が亡くなったことを知り、罪滅ぼしのために、山の栗や松茸をだまって置いて帰ります。やがて、ウナギ泥棒を見つけた兵十は、鉄砲を撃って「ごんぎつね」を死なせ...
悪戯好きの「ごんぎつね」は、村人の兵十(へいじゅう)が病気の母親に食べさそうと小川で獲ったウナギを横取りしてしまいます。兵十の母親が亡くなったことを知り、罪滅ぼしのために、山の栗や松茸をだまって置いて帰ります。やがて、ウナギ泥棒を見つけた兵十は、鉄砲を撃って「ごんぎつね」を死なせてしまうのでした。 悪戯が招く罪ある所業、反省と謝罪の意が伝わらないもどかしさ、誤解が招く破局・・・人間社会の行き違いのような、切なさの残る絵本です。
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小学校の教科書で、滝平二郎さんの切り絵が挿絵になって読みました、たぶん。 絵本になってるかとおもったらなってなかったので、なんとなく選んだのが柿本さんのごんぎつねでした。絵がふわふわしてて、とても綺麗。 講義で物語絵本を1冊用意する宿題が出たときに、物語絵本と聞いて思いついたのが...
小学校の教科書で、滝平二郎さんの切り絵が挿絵になって読みました、たぶん。 絵本になってるかとおもったらなってなかったので、なんとなく選んだのが柿本さんのごんぎつねでした。絵がふわふわしてて、とても綺麗。 講義で物語絵本を1冊用意する宿題が出たときに、物語絵本と聞いて思いついたのがごんぎつねだったのと、大人になってから読むとどうだろう、と思ったので図書館で借りました。 兵十のびくの中のうなぎたちの腹が白くきらきらしている描写と、うなぎの頭をごんがかみくだく描写はとりわけ記憶に残っていた気がします。(なぜかうなぎ関連のところ?) ごんがなぜひとりぼっちなのかはわからないけど、本当はお父さんとお母さんと一緒に過ごす時間をひとりで過ごしてたんだなあと思うとごんはすごい。 けど、やっぱりまだこぎつねだから未熟だったことがよくわかる。いたずらしてしまうけども、悪いことをしたと反省して償おうとする姿勢も素直。償い方もわからないから、不器用に手探りの方法で兵十の様子を見ながら思いついた限りのことをする。 人から盗んだいわしを兵十にあげるのはうまくいかなかったり、自分が栗を置いてることを気付いて欲しかったり… お葬式の列を見て、急にうなぎのいたずらのことを後悔し始めるところは、意外だった。 どんなに相手のことを思いやった行動のつもりでも、すれ違ったままなら事実と正反対の誤解を招くことがある。ということかな… 最後の場面で、兵十のことばにうなづいたごんが印象的でした。
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