傾国子女 の商品レビュー
この作家さんの作品は初めて読んだ。 壮絶な人生、というのが感想だが、主人公に対してなかなか共感できなかった。 性的な描写で楽しませてはもらったが、それだけ。 流れに抗うことができない意思の弱さや、非現実的な出会いには、納得がいかなかったりイライラすることもあった。ヤマザキマリのイ...
この作家さんの作品は初めて読んだ。 壮絶な人生、というのが感想だが、主人公に対してなかなか共感できなかった。 性的な描写で楽しませてはもらったが、それだけ。 流れに抗うことができない意思の弱さや、非現実的な出会いには、納得がいかなかったりイライラすることもあった。ヤマザキマリのイラストだけは、人物を想像する上で役に立った。
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たいてい本は朝読むのだけど、この本は朝開いて閉じて、夜に読むことにした。自分も一緒に呪われたり祝福されたりするような、なんとも気持ちの悪い心地よさだ。
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文中で突然ボールドが出てくる、というタイプの小説があまり好きではないことを差し置いても、わりとすいすい読めた。先が気になるタイプの作品。 しようがないとはいえ千春の生涯の終盤がちょっと雑だったかなと思う。 何かに似てると思って考えていて、思い出したのが東村アキコの『主に泣いてます...
文中で突然ボールドが出てくる、というタイプの小説があまり好きではないことを差し置いても、わりとすいすい読めた。先が気になるタイプの作品。 しようがないとはいえ千春の生涯の終盤がちょっと雑だったかなと思う。 何かに似てると思って考えていて、思い出したのが東村アキコの『主に泣いてます』だったので、あれのハードコア版美女憂鬱物語だと思っていい。 ヤマザキマリさんの絵にプラス☆ひとつで☆四つにしました。
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いやぁ面白かった。感動した(笑) 最初安っぽい話だなぁと思ってたけど、展開が面白くて気になって早く起きたぐらい。 ところでめちゃめちゃ肩が痛いんだけど、何か取り付いた?
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とりあえず、ヤマザキマリの表紙画が好し。 男たちを破滅に導く美女が色に溺れる波瀾万丈の人生を描く。例えば堕落する営みの中から聖性が立ち上がるようなリアリティは感じられず、「好色一代女トゥデイ」というよりも「嫌われ松子ライト」という感があり。 文豪の生き様になぞられる登場人物...
とりあえず、ヤマザキマリの表紙画が好し。 男たちを破滅に導く美女が色に溺れる波瀾万丈の人生を描く。例えば堕落する営みの中から聖性が立ち上がるようなリアリティは感じられず、「好色一代女トゥデイ」というよりも「嫌われ松子ライト」という感があり。 文豪の生き様になぞられる登場人物とか、むちゃくちゃな世界観を突っ走りながら風刺を利かせたストーリーは面白く、一気読みしちゃいましたが。
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デビュー作からずっと読んでいる、数少ない作家のひとり。ここ数年のあいだの作品はずっと不発であった。読後感がイマイチなものばかりだった。そして「傾国子女」、久しぶりにおもしろかった。島田節炸裂で、ニヤリとつい笑ってしまう箇所がちらほら。彼のそんな痛快な文章力が大好き。彼の今までの集...
デビュー作からずっと読んでいる、数少ない作家のひとり。ここ数年のあいだの作品はずっと不発であった。読後感がイマイチなものばかりだった。そして「傾国子女」、久しぶりにおもしろかった。島田節炸裂で、ニヤリとつい笑ってしまう箇所がちらほら。彼のそんな痛快な文章力が大好き。彼の今までの集大成というか、ここ数年のすべてが注ぎ込まれてる気がした。これでもかというほど主人公がいじめ抜かれてて、読むことを止められなかった。今年は作家デビュー30周年なんですね。おめでとうございます。次の作品が楽しみ。
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優雅に堕ちてゆきたい。。。 妥協せず安売りをせず…ただ状況は堕ちている。 男目線だけで描かれれば不幸な女の生涯といった とこだろうか…傾国…確かに主人公千春によって この国を動かしている一握りの人達も翻弄される。 他人から見れば不幸でも必要な存在であるが故に 因果応報であったのか...
優雅に堕ちてゆきたい。。。 妥協せず安売りをせず…ただ状況は堕ちている。 男目線だけで描かれれば不幸な女の生涯といった とこだろうか…傾国…確かに主人公千春によって この国を動かしている一握りの人達も翻弄される。 他人から見れば不幸でも必要な存在であるが故に 因果応報であったのか?それは悪い行いもあるが 良い行いもある。女性の見本になるような存在で あるが、実際にこのような女性が存在していても 表舞台にはけっして登場することも無いのであろ う。目標として手本にしてこの国の動きを裏から 監視してもらいたいものだ。そして七海は後継者 となり世の中を洗浄してゆく存在になるのかな。 装画「テルマエ・ロマエ」のヤマザキマリ氏の描 いた千春に吸寄せられる感覚が読了後、暫く経っ ても未だに抜けず、読者の多くの男性の人生にも 足跡を残したはずである。
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奇跡的な美貌を持つ白草千春の人生。 これでもかこれでもかと、次々事件が起こるので全く飽きず。 この手の人って同性からは嫌われそうだけれど、なんだか応援したくなってしまう不思議な人だった。幸せだったかどうかはわからないけれど、やりきったので満足って感じではないかしら。
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