世界を、こんなふうに見てごらん の商品レビュー
生き物や環境の世界に物語を感じ、生き物の目から世界を見てみて、驚き、不思議に思う感性をお持ちのところが日高敏隆さんを好きな理由。 ダニの世界、ちょうちょの世界、それぞれが知覚している世界は人間のそれとは違っていて、ダニやちょうちょになって観ることはできない。 違った世界が人間が...
生き物や環境の世界に物語を感じ、生き物の目から世界を見てみて、驚き、不思議に思う感性をお持ちのところが日高敏隆さんを好きな理由。 ダニの世界、ちょうちょの世界、それぞれが知覚している世界は人間のそれとは違っていて、ダニやちょうちょになって観ることはできない。 違った世界が人間がみえていないところで、いくつもいくつもあると思うと、今みえている世界もあやふやなものになっていくような気がする。 絶対なんてことはない。囚われていた心とか、あれこれ不安になっていることとか、どうでもいいねと思えます。
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蝶はわけもわからず飛んでいるわけでなく、自分のほしいものを探しながら飛んでいる。 おまえはどこへいくの。何を探しているの。 どうやって生きているのかを知りたいんだ。 虫を通じてみる世界。 なぜを大切にすることの大切さ。 小さい頃に一生懸命になったものを今一度考えさせてくれる...
蝶はわけもわからず飛んでいるわけでなく、自分のほしいものを探しながら飛んでいる。 おまえはどこへいくの。何を探しているの。 どうやって生きているのかを知りたいんだ。 虫を通じてみる世界。 なぜを大切にすることの大切さ。 小さい頃に一生懸命になったものを今一度考えさせてくれる作品。面白いです。
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人間はイマジネーションを使う動物だ。 チョウチョは紫外線の世界を見てる。 人間はイマジネーション込みの世界を見てる。 永遠に成長しつづける経済も、絶対安全の原発もイマジネーションを使って"論理的に"”科学的”に考えたり説明したりすれば本当はなかったとしても存在...
人間はイマジネーションを使う動物だ。 チョウチョは紫外線の世界を見てる。 人間はイマジネーション込みの世界を見てる。 永遠に成長しつづける経済も、絶対安全の原発もイマジネーションを使って"論理的に"”科学的”に考えたり説明したりすれば本当はなかったとしても存在するように人間は考えられるということでしょうか。 人間は凄いけど危なっかしい。 でもその性質は変えられないから、あ、これ間違ってたと思ったときに新しいイマジネーションを使って変えていかないといけない。 新しいイマジネーションが使えずに古いものに固執すると幽霊が出てきちゃうということなんでしょうね。 人間はそろそろ宇宙に住んだりするんだからそろそろ何かの宗教とか真理とかに頼るのではなくなんにも拠り所がない不安定なところでバランスをとっていったらどうだ。というくだりは爽快でした。
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考えたこともない話ばかりでうまく吸収できなかった。でも、大事なことが書いてある気がした。また読み返したい。
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書名のとおり、日高敏隆さんの目線が、とても冷静でユニークではっとさせられる。淡々と当然のことをしているまでという風に、人にありがりなものの見方を通り過ぎていく。 なんというか、読み終えた後、今までの自分のものの見方を反省し、すこししょんぼりしたが、さわやかな気持ちにもなった。 本...
書名のとおり、日高敏隆さんの目線が、とても冷静でユニークではっとさせられる。淡々と当然のことをしているまでという風に、人にありがりなものの見方を通り過ぎていく。 なんというか、読み終えた後、今までの自分のものの見方を反省し、すこししょんぼりしたが、さわやかな気持ちにもなった。 本を読むことが好きな理由の一つに、自分ではない誰かの「視点」を知るということがある。まさに、この本はそれを教授してくれた。
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日高先生の本。本屋で見つけたので買ってみました。 人間が手を加えることにより手つかずの自然と言うものが破壊されてしまうという辺りは非常に面白く読みました。ヒトの都合の良いように手を加えてしまった自然は自然そのものではなくなる。だから、ヒトが自然を守るのは不可能だと思うけれどもだ...
日高先生の本。本屋で見つけたので買ってみました。 人間が手を加えることにより手つかずの自然と言うものが破壊されてしまうという辺りは非常に面白く読みました。ヒトの都合の良いように手を加えてしまった自然は自然そのものではなくなる。だから、ヒトが自然を守るのは不可能だと思うけれどもだからと言って自然はもっと大きな存在なのだからヒトが何をしたって大局には関わらないと思うのも間違いだと思う訳です。疑問と観察と愛。そんなことをじんわりと感じ取ることが出来る本でした。 確かにデータを取ると人間はそこから何かしらの筋道を得ようとしがちですが正直、データとか数字っていかようにでも揃えることが出来るんですよね。それは前の会社に居た時に経営の数字を見ていて思いました。出したい結論に合う数字を揃えてプレゼンを行うと何となくそれっぽく見えてきてしまうし、データがあるから説得力があるとみんな納得してしまう。でもそれって見方を変えると違うよね?と思ったことが何度かありましたが大抵は丸めこまれてしまう。人間っていい加減なものなんだなあと思ったことを思い出しました。今度、先生が訳されたという鼻行性動物の本、読んでみようっと(笑)。
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難しい言葉や難しい事は書かれていないのに、一度読んだだけではよくわからなくて、これは何回か読み返していくうちにジワジワわかってくる本がなって。もージワジワしてるけど。良い本って感触はある。 あと、全然関係ないけど表紙が可愛すぎる(*´ω`*)
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研究目的を考える時に,好奇心から発露されるどうして?が動機になっても良いではないか,その様な情緒的視点も同時に大事にすべきと穏やかに語る.岡潔先生と同様.日本的情操に立脚した研究を行いたい.
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
もう日高先生の考え方が、語り口が、大好きです。日高先生が亡くなる直前まで連載していたエッセイをまとめた本の、文庫版。先生が生涯にわたって考え続け感じ続けてきたものが詰まってます。
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日高敏隆氏のエッセイはいつ読んでも興味深い。少なくとも科学に対する姿勢、生きる上での姿勢について再考したいと思える本であった。ええ加減にいこうと思う。
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