幻想郵便局 の商品レビュー
たくさんシリーズ化されてる最初の作品。確かに『僕僕先生』っぽさはあるかも。一歩行けば、一本入れば、の身近さが欲しい人はこっちかな。
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同じ堀川さんの『たましくる』シリーズに比べ、ライトな文体。 タマキさんの華やかで可愛らしい表紙絵、そして内容紹介には"癒し小説"とあるが、物の怪だったり人間だったりにゾクっとさせられる場面もある。物語序盤からの登場人物が容赦なく食べられるシーンはちょっとエグい...
同じ堀川さんの『たましくる』シリーズに比べ、ライトな文体。 タマキさんの華やかで可愛らしい表紙絵、そして内容紹介には"癒し小説"とあるが、物の怪だったり人間だったりにゾクっとさせられる場面もある。物語序盤からの登場人物が容赦なく食べられるシーンはちょっとエグい。 幻想シリーズは続刊があり(このお話は完結している。)、本作では成仏出来なかった幽霊、憎めない真理子さんの行末が気になるが、当分読まないかな。
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幻想とはこういう事だったか、 ファンタジーっぽくてよろしい シリーズ化してるけど、他の作品はどうなのかな
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非現実的な設定なのに、あまり違和感なく読み進められる。 山の上の、必要とする人だけに存在する登天郵便局。 亡くなった父を想いながら、読めました。
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あまりよく分からない話だった。が、生きてる人と死んだ人の、混ざり合う、曖昧な境界線という世界観は、良かったなと思う。
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ゆるい雰囲気でほのぼのした日常が流れていくお話。 お花畑を通ってあの世に行くという設定は好きだなぁと思いました。
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堀川さんの作品を読むのはこれが初めて。 「幻想~」というシリーズ物の、これが第一作であるそうだ。 文庫になったのが8年前。 原著は東日本大震災より前のようだ。 就活に失敗して実 家に戻った安倍アズサという女性が主人公。 何気なく履歴書に書いた「特技は探し物」というコメントがもと...
堀川さんの作品を読むのはこれが初めて。 「幻想~」というシリーズ物の、これが第一作であるそうだ。 文庫になったのが8年前。 原著は東日本大震災より前のようだ。 就活に失敗して実 家に戻った安倍アズサという女性が主人公。 何気なく履歴書に書いた「特技は探し物」というコメントがもとで、「登天郵便局」のバイトの職を得る。 この郵便局、この世とあの世のあわいにあるらしい。 あの世の人となった娘から形見が送られてくるのを待ちわびる老婦人(非常に居丈高)や、成仏できないキャバ嬢真理子さんなどが日々訪れてくる。 しかも、この郵便局、狗山神社のお社を奪う形で建てたものであることもわかってくる。 狗山神社に祀られた女神との間に、土地の所有権をめぐる争いが起こっている。 アズサが雇われたのは、どうやらこの争いに何か決定的な役割があるらしい…。 と、あらすじはこんなところか。 ヘンな人がぞろぞろでてくる。 なのに、その人たちに奇妙なおかしみがあって、嫌いになれない。 生き死にのことはあまり面白おかしく扱うのは不謹慎とも感じる時もある。 でも、そうやって、人々の死を手の中で玩びながら、やがて迎える自分の死にも備えていくのだろう。 そう考えてみると、堀川さんの描くこの世とあの世の境界で起こる、滑稽なあれこれもまた、受け入れられる気がするのだ。
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あまり期待せずに読み始めたのだが、思いの外面白かった。日常と非現実が薄っすら交わる、正に登天郵便局のようなお話。割とストーリーはほのぼのしているのに、徹頭徹尾薄寒さが漂う不気味さがあり、少しの緊張感に背を押されながら一気に読み進めました。でも癒し小説、ではないかな。文章力よりは設...
あまり期待せずに読み始めたのだが、思いの外面白かった。日常と非現実が薄っすら交わる、正に登天郵便局のようなお話。割とストーリーはほのぼのしているのに、徹頭徹尾薄寒さが漂う不気味さがあり、少しの緊張感に背を押されながら一気に読み進めました。でも癒し小説、ではないかな。文章力よりは設定で押し通すタイプの小説。
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彼岸と此岸の境目にある幻想郵便局でバイトする事になったアズサを取り巻く出来事が、ファンタジックも然りミステリー要素も含まれて物語の背景を想像したり、思考したがら楽しんで読めました!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
○おかしな登天郵便局に一人の少女が時間をかけて向き合う 短大に残って就職浪人中の安部アズサは、就職課への相談の中で「郵便局」の求人があることを知り、早速「登天郵便局」へと出勤することになる。特技である「探し物」を期待されてのことだったが、そこにいる職員は局長の赤井をはじめ局員の青木さん、謎の金ダライを回す登天さんなど、割とわけのわからないメンバーシップである。 アズサは、途中断念しかけながらも、登天郵便局に隠される「木簡」を探そうとしたり、巻き起こる様々な事件を解決しようとするが、実はこの場所は有名な心霊スポットだった!? 真理子さんが出てきた時点で、なんとなく幽霊モノかなと思うが、なかなかその全貌は見えてこない。アズサが不審にも思わない時点でややご都合主義的にも思えるのだが、アズサの真っすぐなところに読者はどんどん惹かれていく。最初は脱落しようとするのだが、だんだんメンバーや場所に愛着がわいていくのは、アズサだけでなく我々読者でも一緒でなかろうか。 黄泉の入り口であるこの郵便局が、現実世界の人間の成長を助けてくれるとは、きっと郵便局の人たちだって気づかなかっただろうね。
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