狂言サイボーグ の商品レビュー

野村萬斎【著】

2013/02/22

野村萬斎は好きな役者。
彼が演じる狂言をいちど観に行きたいと思っているのだけど、目に入ってこないだけで、実は舞台数は多いのかな？

役者系統の分野を勉強しているものには、成る程と思えることが沢山ある本だと思う。付箋を挟みながら本を読んだのは久し振り。

狂言か萬斎氏自身に興味が無いとなんじゃこりゃな内容が多いけど、流し読みしてると、突然ハッとさせられる言葉がある。

2013/02/17

　　のぼうの城を見てにわか萬斎ファンとなった。そういう人のためにこの本は文庫化されたと思われる。
　のぼうの城での動きの美しかったことに感激し、なんであんなにきれいに動けるのだろうと思っていたが、なんとなくわかった。　狂言の稽古はプログラミングされることであり狂言師としての機能を身体にたくさん植えこんでいくこと。個性など存在しない。型にはめていくことであるという言葉に納得した。個性が大切と声高に言う事が多いけど、型にはめることも結構大切なことは多いと思う。
　ヨガの型で笑いの修行という、わっははと笑い続けるというのがあった。そうしたら本当におかしくなるから不思議だったけど、これは狂言の笑いと似ている。狂言の場合、人の感情さえ型にはめることで表現しているらしい。

2013/01/23

ござるの座の新春講演を見に行って、ロビー販売で即座に購入。そのくらい、舞台に興奮した。流石に写真集は思いとどまったけれど、いつか買うと思う笑 子供の教育とプログラミングの話は至極納得。狂言にとどまらず、演者側から見た舞台のお話など、興味深かった。その中で一番好きなのは文庫版あとがきで書かれている息子さんとのやり取り。胸がすく思いがした。

2013/01/22

http://sanotomo3.blogspot.jp/2013/01/blog-post_22.html

2013/05/09

やはり尊敬、敬愛します、萬斎様。
進化し続ける「狂言サイボーグ」とはカッコいい！

文庫版あとがきが息子への思い、狂言の家に生まれた重責、泣けた。
あと解説を読んで私のやっているヨーガにも狂言は少し通じるところがあるな、とうれしくなった。
まず型があって、心にも通じること、常に丹田に力を入れるのが肝心なことetc