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あまりにロシア的な。 の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2016/10/27

ほんのちょっと古い内容かもしれないけれど、ロシアの事ほとんど知らない自分には読みやすいかなと思って。 読む気にさせたのは、解説を読んだからかもしれない。。。

Posted byブクログ

2014/09/10

【国家崩壊後のロシアの熱狂とノスタルジー!】国家崩壊から三年後のロシアで“ペテルブルク病”にかかり、酔いどれたちの坩堝で芸術・文学と向き合う日々。異色の留学記がここに!

Posted byブクログ

2014/02/09

佐藤優氏のロシア評にしろ,ロシアという国には極めて頽廃的な臭いをそこらかしこに感じる.共産主義を背景とした国の有り様を議論する気はないが,ロシア外交の困難さの一端を垣間見ることは容易である.

Posted byブクログ

2013/10/05

亀山郁夫教授が国家崩壊後から3年後のロシアに赴き、現地での文化や芸術に向き合う濃密な日々を記した書籍です。かなり難しい内容ですが、あの当時のロシアが持つ『光と闇』の部分が浮き彫りになっております。 本書は亀山郁夫教授の「ロシアと私」とも言うべき体験記です。コラージュ的な書かれ方...

亀山郁夫教授が国家崩壊後から3年後のロシアに赴き、現地での文化や芸術に向き合う濃密な日々を記した書籍です。かなり難しい内容ですが、あの当時のロシアが持つ『光と闇』の部分が浮き彫りになっております。 本書は亀山郁夫教授の「ロシアと私」とも言うべき体験記です。コラージュ的な書かれ方をしているので、読むのに苦労しました。旧ソ連崩壊から3年。1994年から1年間のロシア滞在で目の当たりにした『国家の崩壊』が描かれており、これは元外交官で現在は作家の佐藤優氏が『甦るロシア帝国』で描いたロシアと一致する時期や出来事があるので、個人的には本書と対になっております。 ここで明らかにされているのですが、亀山教授はある日、ヴォルガ沿岸の町で撮影してはいけない橋を撮影してしまったということで、秘密警察からスパイの嫌疑をかけられ、悪夢のような時間をすごしたことについても触れられております。亀山教授は一度、大学時代にドストエフスキーと決別した後、何を専門分野にしていたのかというと、スターリン時代の「ロシア・アヴァンギャルド」という芸術のジャンルで、僕はこれを読むまでは一切知ることのなかったジャンルで、作中に出てくるマヤコフスキーやブレーブニコフなどのロシアの芸術家たちの軌跡を調べるために「科学アカデミー」に出入りして調査、研究をするのです。 その過程の中で行われたオペラ、観劇、コンサート会場へ亀山教授は日参していたり、現地の研究者たちとのウオトカを交えながらの濃密なやりとりに、『ロシア的なるもの』を見つけ出し、その真髄に触れるというくだりは、この体験記が異質ながらも『時代の断片』を見事なまでに切り取り、「全体主義国家」としてのロシア/旧ソ連の光と闇の部分を浮き彫りにさせてくれたと思いました。 あまり我々の日常には馴染みにくいのと、扱われているジャンルのテーマのマイナーさと難解さで、最後まで読み通すのは本当に骨の要ることでございました。読み終えた後にドストエフスキーの翻訳で一躍脚光を浴びた亀山教授の『原点』に触れることができたような気がしてなりませんでした。

Posted byブクログ

2013/02/20

 ソ連崩壊後、ロシアの地を巡行した留学記。とりあえずロシア文学に無知な僕には知らない人名の嵐で疲れた。だって、古典作家以外で読んだことあるのはソローキンだけなんだもの。  しかし、そんなことが消し飛ぶほど意表を突かれたのは、この体験記がロシアへの嫌悪と病的な妄想に満ち満ちているこ...

 ソ連崩壊後、ロシアの地を巡行した留学記。とりあえずロシア文学に無知な僕には知らない人名の嵐で疲れた。だって、古典作家以外で読んだことあるのはソローキンだけなんだもの。  しかし、そんなことが消し飛ぶほど意表を突かれたのは、この体験記がロシアへの嫌悪と病的な妄想に満ち満ちていること。時系列を無視してコラージュされる記憶と景色から沸き上がる不条理な世界観、これがロシア的なのか。

Posted byブクログ

2013/01/24

「あの時代」…1994年頃から20年近くの時間が流れ、「ロシアの若い人達さえ、朧にしか知らない…」という状況になった現在であるからこそ、こういう本は広く読まれるべきかもしれない… 「あの時代」…1920年代に書かれたというような戯曲が随分多く芝居として上演されていた…そしてそれ...

「あの時代」…1994年頃から20年近くの時間が流れ、「ロシアの若い人達さえ、朧にしか知らない…」という状況になった現在であるからこそ、こういう本は広く読まれるべきかもしれない… 「あの時代」…1920年代に書かれたというような戯曲が随分多く芝居として上演されていた…そしてそれが妙に“今日的”と思わせる空気が漂っていた…そんな雰囲気が伝わる一冊だ。

Posted byブクログ