雑草に学ぶ「ルデラル」な生き方 の商品レビュー
本書の中では、生き残れる強みのタイプとして3つのタイプを挙げている。 一つは競争型、2つ目はストレス耐性型、3つ目は環境変化(ルデラル)型だ。 競争型は、動物で言えばライオンのようなタイプで、直接的な競争に強いタイプ。 植物でいえば、誰よりも高く伸びる木などがそれにあたる。 ...
本書の中では、生き残れる強みのタイプとして3つのタイプを挙げている。 一つは競争型、2つ目はストレス耐性型、3つ目は環境変化(ルデラル)型だ。 競争型は、動物で言えばライオンのようなタイプで、直接的な競争に強いタイプ。 植物でいえば、誰よりも高く伸びる木などがそれにあたる。 ストレス耐性型は、サボテンのようなタイプ。 ほかのものが耐えられないストレス環境に耐えることで勝つタイプだ。 3つ目の環境変化型は、特に目を見張るような強みはないが、戦わずして勝つ戦略をとる。 具体的には、刈り入れ後の田んぼなどにいち早く芽を出し、ほかの植物が来る前に根を張る雑草がこれにあたり、本書ではこの生き方が推奨される。 雑草は、意外と強くはなく、先にチャンスを掴むことに特化した戦略をとるという。 例えば、早く芽が出る種と遅く芽が出る種の二種類を同じ種子の中にいれておき、タイミングが合う方で芽を出したり、地上が厳しい環境のときは地下に根を伸ばしたりする。 このようなしなやかさが変化の激しい現在社会を生き抜くうえで重要だ、と著者は言うが、確かにと思った。
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抜群に面白い植物学書であり!ビジネス書であり、哲学書でした。 これね、色んな人に読んでもらいたい。 雑草についての知識を得ることで、これからの生き方が変わって行くと思うし、変わった。 悶々としていた日々と別れ、新たな一歩に進めりる気がしてきた。 この本に出会えたことに感謝。
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葉と茎に柔らかさと固さを兼ね備え、踏まれてもしなやかにダメージをかわすオオバコ、のんびり屋とせっかち屋の種二つを持つオオモミ…。 弱者の雑草がしたたかに強く生きる様を雑草生態学専門の農学博士がユーモラスに語る。キーワードはルデラル。競争社会で歯を食いしばり頑張るだけが雑草魂...
葉と茎に柔らかさと固さを兼ね備え、踏まれてもしなやかにダメージをかわすオオバコ、のんびり屋とせっかち屋の種二つを持つオオモミ…。 弱者の雑草がしたたかに強く生きる様を雑草生態学専門の農学博士がユーモラスに語る。キーワードはルデラル。競争社会で歯を食いしばり頑張るだけが雑草魂ではない。今の時代こそあえて小さく、そして多様に…逆境をも味方につけるその戦略は、人間の新たな暮らし方を示唆してくれる。
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「競争型」でもなく「ストレス耐性型」でもない「ルデラル型」。多くの雑草がそうであるらしい。彼らの生き残る戦略はしなやかでしたたかでヒントがいっぱい。読みやすいけれど気付きの多い良書でした。
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『ルデラル』という言葉を知っていますか。自然界は弱肉強食。植物の世界では、日々枝や葉が光を奪い合い、見えない土の中では根が栄養分を奪い合っています。 そんな自然界でも、小さく弱い弱者である雑草が生き残っているのは何故か。それが『ルデラル』という言葉に隠されています。逆境、チャンス...
『ルデラル』という言葉を知っていますか。自然界は弱肉強食。植物の世界では、日々枝や葉が光を奪い合い、見えない土の中では根が栄養分を奪い合っています。 そんな自然界でも、小さく弱い弱者である雑草が生き残っているのは何故か。それが『ルデラル』という言葉に隠されています。逆境、チャンス、私たちの生活に起きる様々な出来事に立ち向かうための助けとなる言葉です。
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■雑草戦略 A.1 つのニッチ(ある生物種が生息する範囲の環境)には1 つの種しか棲めない。すなわち、どんな生物であれ、ナンバーワンにならないと生き残れない。よって自然界では、自分がナンバーワンになれるニッチを何が何でも探す必要がある。 B.多くの雑草の種子が、不測の事態に備...
■雑草戦略 A.1 つのニッチ(ある生物種が生息する範囲の環境)には1 つの種しか棲めない。すなわち、どんな生物であれ、ナンバーワンにならないと生き残れない。よって自然界では、自分がナンバーワンになれるニッチを何が何でも探す必要がある。 B.多くの雑草の種子が、不測の事態に備えて、発芽のタイミングにバラツキを持たせている。そうすることで、生き残るチャンスを広げている。 C.雑草は踏まれたら立ち上がらない。地面に伏せている。雑草にとり最も大切なのは、花を咲かせてタネを残すことだ。それゆえ、踏まれた時に立ち上がるといった無駄な努力はしない。
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