前世探偵カフェ・フロリアンの華麗な推理 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
悪くない、悪くないけど、なんだかやりきれない感が残ってしまうのは、そもそも前世が残るのは、心残りがあるからだという前提上仕方のないことなのだろうなぁ。 25年前の田舎の集落にペットボトルがあったのか?というのは何とも言えないけど、まぁ「現在」が未来ならありかなぁ。
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繁華街の大きな通りから一本裏に入った、小路の突き当りにひっそりと建つ、カフェ・フロリアン。 昼はカフェ、夜はゲイバーになるこの店のオーナーママ・ショウにはある特技?があった。 自分の前世が見えるというのだ。それも何人もの。 ただ、見えるのは自分の前世だけだが、店にはショウに話を聞...
繁華街の大きな通りから一本裏に入った、小路の突き当りにひっそりと建つ、カフェ・フロリアン。 昼はカフェ、夜はゲイバーになるこの店のオーナーママ・ショウにはある特技?があった。 自分の前世が見えるというのだ。それも何人もの。 ただ、見えるのは自分の前世だけだが、店にはショウに話を聞いてもらい助言をしてほしいと同じような人たちが集まってくる。 「キサブロー、帰る」「ロスト・ヴィレッジ」「僕が殺された日」「虐げられた男は逆襲する」「また逢う日まで」の5編収録。 かなり意外な大村さんの新作。 久しぶりに読んだせいばかりではないですよね?かなり雰囲気違いますけど。 前世からの忠告をうまく理解できず、現世でも窮地にたたされてしまう相談者のために、ショウさんが優しく解説してあげるという。 何でもありの前世占いではなくて一安心。 言ってしまえば人情もの。 ですが軽いタッチで読みやすく、またシリーズが出たら読みたいと思いました。 一番凝っていたのは「ロスト・ヴィレッジ」。 ですが一番気に入ったのは「虐げられた~」。 どうなるのかドキドキしましたが、いい着地でよかったです。
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昼間はカフェ、夜はゲイバーという妖しげなその店のママは、自分の前世が見えるという。そこへ同じように自分や身近な人の前世に悩む人々が相談にやって来て…という一風変わった短編集。 この著者は横溝チックなシリーズでデビューしたので、それとは雰囲気がまったく違ってちょっと驚いた。 前世の...
昼間はカフェ、夜はゲイバーという妖しげなその店のママは、自分の前世が見えるという。そこへ同じように自分や身近な人の前世に悩む人々が相談にやって来て…という一風変わった短編集。 この著者は横溝チックなシリーズでデビューしたので、それとは雰囲気がまったく違ってちょっと驚いた。 前世の存在、それが見えるのは自分自身だけという前提で話が進む。当事者は深刻に悩んでいても文体が軽やかなので重苦しさはない。ミステリというにはちょっと弱いが、前世が見えるのもいいかも、とちょっと思った。
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