3歳までの子育ての教科書 の商品レビュー
子育ては、どうしても私見が入ってきてしまう分野に思う。本書は複数の著者によるものなので、その弱点が目立ちづらくて良い。 さて、一人目の脳科学者である茂木健一郎先生は、「子育てとは、子どもにとって得意なものを親が一緒に探してあげる宝探し」「宝探しのときには、他人にみとめられる、他人...
子育ては、どうしても私見が入ってきてしまう分野に思う。本書は複数の著者によるものなので、その弱点が目立ちづらくて良い。 さて、一人目の脳科学者である茂木健一郎先生は、「子育てとは、子どもにとって得意なものを親が一緒に探してあげる宝探し」「宝探しのときには、他人にみとめられる、他人とつながるということが大事」と記している。親も子どもと一緒に、色々な人と関わりながら、宝探しをしていきたい。 二人目の脳神経外科医の林成之先生は、脳の専門家として次のような面白いことを教えてくれる。「幼児の脳は3〜4歳ぐらいまでに神経細胞の数がどんどん増えますが 4〜7歳の間、思考回路に必要としない神経細胞が減っていく「間引き現象」という不思議な現象があります。 間引き現象が終わると、脳神経細胞の数は一定し7〜10歳以降にようやく「大人の脳」に近づいていきます。0〜3歳の子どもの脳は、神経伝達回路が十分に発達する時期ではありません。ですので、 3歳以下の子どもへの「成果を求める早期教育」は理にかなっていないことになります。 」 つまり、 「3歳以下の子どもの育脳には、知識の詰め込みなどではなく、まず「本能」と、心が伝わる「脳」を育むことが大切」 であり、それには次の3つの ポイントが挙げられる。 ①「学ぶこと」に興味を持ち、正しい判断と理解力を高める「本能」を育む ②心が伝わる「コミュニケーション力」を育む ③自分のレベルで子どもを育てるのではなく、親子で共に進化する。 と述べられており、非常に興味深かったので、林成之先生は他の著書も読んでみたい。 三人目の中野信子先生は、まずベビーサインのことを述べられており、私も興味を持った。このベビーサインで一般人と東大生とのIQの差が生まれるというから驚きだ。しかし中野信子先生は、そういったことにとらわれすぎるのではなく、「マニュアルを捨てて、子どもの可能性をどうしたら広げてあげられるかを考えることが、育児の本質ではないかと思う。」と述べています。 P187以降は子どもの健康についてなので、子どもが産まれてからまた読みたい。
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他の方のレビューにもある通り、他のゴテゴテした育児本と比べてすっと入ってくる内容。識者のオムニバス形式だが、雑多感は一切なくきちんと順序だったコンテンツとして読みやすい。強調箇所はボールドになっているので、腰を落ち着けて本を手に取る余裕がなかったり、普段あんまり本を読まない乳児マ...
他の方のレビューにもある通り、他のゴテゴテした育児本と比べてすっと入ってくる内容。識者のオムニバス形式だが、雑多感は一切なくきちんと順序だったコンテンツとして読みやすい。強調箇所はボールドになっているので、腰を落ち着けて本を手に取る余裕がなかったり、普段あんまり本を読まない乳児ママにとってもお勧め。
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開眼!ってことはなかったけど、 まとまってるので読み易かった。 目次(amazonより) ●子育てとは、親子で楽しむ「宝探し」です。(脳科学者/茂木健一郎) ●3歳までは、3つの「本能」を育てよう! (脳神経外科専門医/林成之) ●親の“心の安定"のために、1日数時間...
開眼!ってことはなかったけど、 まとまってるので読み易かった。 目次(amazonより) ●子育てとは、親子で楽しむ「宝探し」です。(脳科学者/茂木健一郎) ●3歳までは、3つの「本能」を育てよう! (脳神経外科専門医/林成之) ●親の“心の安定"のために、1日数時間の“子離れ"は重要です。(教育カウンセラー/諸富祥彦) ●「おとなしくて聞き分けのいい子」ほど要注意!?(臨床心理士/長谷川博一) ●子どもの将来のために、今から準備できること。(ファイナンシャルプランナー/大竹のり子) ●子どもの夜泣きに悩む、すべてのお母さんへ。(夜泣き専門保育士/清水悦子) ●親子でニッコリ! 手軽で楽しい、子どもごはんのコツ。(フードコーディネーター/ほりえさちこ) ●わが子を「引っ込み思案な子」にさせない7つのポイント。(東大名誉教授/汐見稔幸) ●育児でお父さんがヘコまないための7か条。(幼稚園教諭/久留島太郎) ●親子で今すぐ始めよう、快適片づけ術!!(収納カウンセラー/飯田久恵) ●子どもの脳の可能性は“無限"です。(脳科学者/中野信子) ●子どもの健やかな成長は靴選びから始まります。(シューアドバイザー/伊藤笑子) ● “脱・完璧主義"こそ、仕事と育児を両立させるコツ。(保育園を考える親の会代表/普光院亜紀) ●赤ちゃんにいい食事は、家族みんなにいい食事。(健康料理研究家/梅崎和子) ●子どもの夜ふかしに悩むなら、まずお母さんの生活を変えましょう! (東京ベイ・浦安市川医療センターCEO/神山潤) ●わが子を虫歯から守る方法。(歯科医師/坂部潤) ●スキンシップこそ、心と頭の成長のカギ。(臨床発達心理士/山口創) ●心配しすぎない、「大らか育児」のすすめ。(小児科医/山田真)
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
チェック項目7箇所。「3歳までの子育て」の特徴とは何でしょうか? まず「大人の手がかかること」が挙げられます、寝ているあいだ以外は、子どもから一瞬も目が離せなかったり、ずっと抱っこをせがまれたり、なかには原因不明の夜泣きが続いて、家族全員が寝不足になってしまったり……。本書は「時間がない!」「疲れている」という方にこそ読んでいただきたくて、できるだけわかりやすく、簡潔な表現を心がけたつもりです、そして、専門家が耳元でやさしく話してくれているような語り口調を目指しました。どんなに人生経験を積んだ大人でも、会社でどんなにエライ人でも、「親」になったら、最初はルーキー(新人)、子育てに自信がなくても、当たり前です、あせらず楽しみながら、ゆっくり時間をかけて「親」にいなっていきましょう。0〜3才能では子どもの脳は、神経伝達回路が十分に発達する時期ではありません、ですので、3歳以下の子どもへの「成果を求める早期教育」は理にかなっていないことになります。3歳の子どもへの育脳には、知識の詰め込みなどではなく、まず「本能」と、心が伝わる「脳」を育むことが大切です、①「学ぶこと」に興味を持ち、正しい判断と理解力を高める「本能」を育む、②心が伝わる「コミュニケーション力」を育む、③自分のレベルで子どもを育てるのではなく、親子で共に進化する。子どもが、なかなか親の言うことを聞かないのは、自我の本能があるためです、「言うことを聞かない悪い子」と考えるのではなく、あるいは効率を優先して「こうしろ、ああしろ」と命令するのでもなく、それを子どもが自分でするようになるような、よい質問を投げかけることが大切です。育脳において心がけたいのは、「 親も子供と一緒に成長する」という考えを持つことです、「この子がいるから自分も立派な親になれる」と子どもに感謝し、親子で共に伸びてゆかれることを願っています。
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10歳までの子育ての教科書を読んでおり、子供の実年齢に近いこの本も読んだ。 子どもとの接し方や、家庭環境のことは当たり前のことが大切だと再確認できる。 また、自分自身がやってしまってる子どもに対してよくない事も、確認できるた。 真剣に読むのではなく、息抜きとして読んで取り入れるこ...
10歳までの子育ての教科書を読んでおり、子供の実年齢に近いこの本も読んだ。 子どもとの接し方や、家庭環境のことは当たり前のことが大切だと再確認できる。 また、自分自身がやってしまってる子どもに対してよくない事も、確認できるた。 真剣に読むのではなく、息抜きとして読んで取り入れることができるものがあれば取り入れていくといいと思う。
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子どもとの過ごし方や、接し方に正解はないとわかっていても、少しでも子どもの為になればと読んでみた。 当たり前の事を再確認できたし、気をつけないといけない事もわかったので、少しづつ取り入れていこうと思う。
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自分は3歳以下の子育てには無知。だからこそ、頼りにするわけではないが、我流というのも困る。そう思って本屋で手を取り読み始めました。 様々な分野の方が連名で書かれていて、読んでためになることが多かった。 知識から入るのはあまり好きではないけれど、最低限必要な知識は、これでわかる気...
自分は3歳以下の子育てには無知。だからこそ、頼りにするわけではないが、我流というのも困る。そう思って本屋で手を取り読み始めました。 様々な分野の方が連名で書かれていて、読んでためになることが多かった。 知識から入るのはあまり好きではないけれど、最低限必要な知識は、これでわかる気がする。読んでよかった。わかりやすく読みやすかった。
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3歳までの育児について、19人の執筆者がそれぞれの専門分野の観点からのアドバイスを送る。 教科書、とあるが堅苦しいわけではなくて、簡潔な文体で書かれているので気負わずに開くことができる。 内容が前向きなので、子育てで困ったことがあったときに読むと、そっと背中を押してくれるよう...
3歳までの育児について、19人の執筆者がそれぞれの専門分野の観点からのアドバイスを送る。 教科書、とあるが堅苦しいわけではなくて、簡潔な文体で書かれているので気負わずに開くことができる。 内容が前向きなので、子育てで困ったことがあったときに読むと、そっと背中を押してくれるような存在になるのではないか。 子育てが初めての人も、そうでない人も、男性も、女性も、すべての親に。
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